半年前から走ると足の裏が痛いんですけど、全然よくならないです。最近は少し走るだけで痛くてマラソンのレースが近いのに練習できなくて困っています。
ランナーの信次さん
本番が近いのに練習できないのは焦りますよね・・・。
ランナー専門の治療院をやっていると、このように走ると足の裏が痛い人がたくさんいらっしゃいます。
具体的には以下のような人です。
- 走ると足の裏が痛い
- 歩くだけでも足の裏が痛い
- 朝歩くときに足の裏が痛い
- 足の裏が痛くて走れない
そして、この方々はこのような足の裏のケアを行っているケースが多いです。
- 足の裏のストレッチ
- 足の裏のマッサージ
- 足の裏に鍼治療
- インソールを作ってもらった
それでも皆さん口を揃えて言います。
その時は楽になるけど、結局走ると足の裏が痛いです。
ランナーの信次さん
これには理由があります。
結論から言うと、足の裏が痛いからって足の裏だけを治療しても、ダメなんです。
足の裏が痛い原因は、足の裏と繋がっている筋膜にあります。
そしてその原因になっている筋膜をほぐす事で、平均して1〜3回の施術で競技復帰してもらうことができています。
※当院では3回以内で治すことにコミットしています。▼私の想い
それらを含めて今回は、走ると足の裏が痛い場合の改善方法について書いていきます。
この記事を読む事で、全力で走っても足の裏が痛くならないためのヒントが見つかれば嬉しいです。
足の裏が痛い原因や治療は?

ランニングをして足の裏が痛くなった人が病院に行くと、ほとんどの人は足底筋膜炎と言われます。
痛い場所は足の裏の中でもかかとの内側だったり外側だったり、土踏まず部分だったり様々です。
足の指の付け根が痛くなる人もいますが、それはモートン病の可能性があります。
足底筋膜炎は、簡単に説明すると名前の通り足の裏の筋膜(腱膜)の炎症です。
足底筋膜炎または足底腱膜炎とは、足の指の付け根からかかとまで、足の裏に膜のように張っている腱組織・足底筋膜に炎症が起き、小さな断裂を起こして痛みをもたらす病気。多くはかかとの骨の前あたりに痛みが起こる。おもに40~50歳代以上で発症するが、若い世代でもスポーツ選手などに多い
引用元:wikipedia『足底筋膜炎』
足の裏の筋膜の炎症ってことは、足の裏をマッサージしたり、ストレッチをして足の裏の筋膜をしっかりケアすればいいんですね!
ランナーの信次さん
大半の人はそんな風に思っているかと思います。
足の裏が痛くなる原因
足の裏が痛くなる原因は、以下などが言われる事が多いです。
- スポーツなどの運動
- 長時間の立ち仕事
- 加齢
スポーツ、立ち仕事、加齢など足を酷使することによって、足底腱膜にかかる負荷が大きくなり、炎症や小さな断裂が引き起こされ、踵や足の裏に痛みをもたらします。
確かに走る運動や、長時間立つ事で足の裏には負担がかかるため、これが原因と考える理由もわかります。
足の裏が痛い時の治療
足の裏が痛い場合、病院や整体では以下のような治療が行われています。
- 足の裏のマッサージ
- 足のストレッチ
- 体外衝撃波
- インソール
このようなストレッチを教わったり、やっている人も多いと思います。


でもこれ、冒頭でも書きましたが、実は間違いなんです。
でも、足の裏が痛いから足の裏をマッサージすれば治りそうですよね?
これが違うんです。
なぜなら、これらは全て足の裏やその周辺に対してのアプローチだからです。
もちろん足の裏をマッサージすると、一時的には足の裏の筋膜は緩むかもしれません。
でも、足の裏の筋膜が緊張してしまう根本的な原因が改善されなければ、また足の裏の同じところが張ってきてしまいます。
つまり、足の裏をマッサージしたりしても一時的な効果しかないため、また走ると足の裏が痛くなるという事です。
そのため、多くの人は根本的な問題が解決していないままランニングをしているため、足の裏の痛みが治らないんです。
足の裏が痛い原因は足の裏以外の筋膜にあリます!
足の裏をほぐしてもダメなのはわかりましたが、じゃあどこにその根本的な原因があるんですか?
ランナーの信次さん
それは足の裏と繋がっている筋膜にあります。
筋膜とは、この画像のように全身を覆っています。

ですので、足の裏が痛いからといって足の裏だけが悪いわけではなく、足の裏と繋がっている全身の筋膜が関係しています。
たとえばこの画像のように、すねと太ももの筋膜の硬さが足裏の痛みの原因になることもあります。

このケースの場合、足の裏をいくらほぐしても足の裏の痛みは改善されず、すねと太ももの筋膜をほぐす事で足の裏の痛みを改善することができます。
筋膜をほぐす事で足の裏の痛みを改善する事ができる

じゃあ私もすねと太ももの筋膜をほぐせば、またランニングができるようになりますか?
ランナーの信次さん
そうでもないんです。
足の裏が痛いからといって、信次さんもすねと太ももの筋膜をほぐせばいいとは限りません。
なぜなら、人それぞれ筋膜の硬くなる場所が違うからです。
筋膜が硬くなりやすい場所と原因はこの5つです。
- 過去に痛めたことがある部位の周り(捻挫・骨折・腰痛・腱鞘炎・など)
- 手術をした部位の周り
- 過去に内科的な症状があった部位の周り(肺炎・膀胱炎・便秘・激しい生理痛など)
- テーピングやギブスで固定していた部位の周り
- 使いすぎた部位
ですので、足の裏の痛みはここをほぐせば大丈夫!みたいな万能なツボのようなものはないのです。
筋膜をほぐすための筋膜調整では、過去の病歴や生活習慣を聞いた上で、その方の全身の筋膜を確認し、硬い部分を探して調整していきます。
なるほど!では、私は過去に膝の靭帯をやってしまい膝の手術をしたのでその辺の筋膜が硬いかもですね。ところで筋膜の調整とは具体的には何をするんですか?
ランナーの信次さん
筋膜調整に関しては▼のアニメーション動画にまとめてあるのでこちらをご覧ください。
走ると足の裏が痛いKさんの改善事例

市民ランナーのKさんの話。
4ヵ月ぐらい前から走ると足の裏が痛くなりました。
最初は少し痛いぐらいだったので、かまわず走っていたのですが、だんだん痛みが増してきました。
最近は朝も毎日痛いです。
日中は治るのですが、走ると痛いです。
走り終わった翌日ぐらいは、歩くのも痛くなります。
なので最近は走るのをやめてしまいました。
早く復帰したいので、整形外科や鍼にも通ったのですが、あまり変わりません。
ランナー仲間のYさんが、ここで膝の痛みが治ったとのことだったので来ました。
とのことでした。
足底筋膜炎が治らないKさんの症状
まずKさんに痛い場所を聞いていきました。

すると、▲の場所が痛いとのことでした。
この場所を押してみると、それでも痛いと。
次にどんな動きの時に痛いか聞いてみました。


背伸びや歩くときに痛みが出るようです。
普段は朝起きてすぐと、ランニング後が特に痛いとの事でした。
足底筋膜炎が治らないKさんの筋膜の状態
次にKさんの筋膜で硬い場所がないかチェックしていきました。

Kさんは高校生の時によく膝を痛めていたとのことだったので、やはり膝周りに筋膜の硬い部分が多く見つかりました。
ここを中心に入念に調整していきます。
足底筋膜炎が治らないKさんの筋膜をほぐした結果
筋膜をほぐした結果、背伸びをしても痛くなくなりました。
歩く時も痛くないとのことです。
その後、ランニングを再開してもらっても、全く痛みなく走れるようになったと連絡をいただきました。

Q.ここに来られる前、どのような悩みがありましたか?
4ヵ月前から、足の裏が痛くて走れなかった
Q.ここに来られる前に、その悩みを改善するために何をしてきましたか? もしされていればその結果どうなったかも教えてください。
整形外科と針灸院に通った。あまり変わらず。
Q.ここで施術を受けてみようと思っていただいたのはなぜですか?
ランニング仲間の紹介
Q.ここで施術を受けた結果、悩みは(痛みやできなかったこと等)どうなりましたか?
痛くなくなった。すごい!
Q.これから施術を受けてみようと思う方へ一言お願いします。
治療は痛いけど、ケガ自体は治ります。オススメです!
このように、ランニングで足の裏が痛いケースでは、1〜3回程度の施術で改善するケースが多いです。
Tさんが硬かった場所
この場所はTさんだけでなく、ランニングで足底筋膜炎になる人が硬くなりやすい場所なので、この筋膜をマッサージして効果を実感してみてください。
※マッサージを不適切な方法や自己流でやった場合は、効果がなかったり悪化するケースがあるので、わからない場合や痛みが悪化する場合は無理に行わないようにしましょう。
走ると足の裏が痛い人へ

もちろん、全員が1〜3回の施術で必ず改善するわけではありませんが、足の裏が痛いケースでは1〜3回程度の施術で改善するケースが多いです。
あなたは足の裏の痛みが改善したら、
- 何をしたいですか?
- どこに行きたいですか?
- どれだけ嬉しいですか?
私たちがそれを実現させるために、全力でサポートさせていただきます。
他にも気になる事があれば、気軽にお問い合わせしていただければと思います。