膝に水が溜まる原因は?症状・治療・対処方法を理学療法士が徹底解説!

膝に水か溜まる 原因

この記事を監修している人:木城 拓也(理学療法士免許所有)

世界レベルの筋膜施術『Fascial manipulation(筋膜マニピュレーション)』を修得。全国100店舗超の「通わせない整体」として3回以内の最短で改善するアプローチを目指すプロフィール詳細→

木城先生

膝に水が溜まってしまった」「膝の水を抜いた方がいいのか、わからない」

膝の痛みや動かしにくさで困っている人へ。

膝の水(=関節液)が通常より多く溜まると、腫れや痛み、動かしにくさといった症状があらわれます。

放っておくと変形性膝関節症などに繋がってしまうことや、病気のサインを見逃しているといった危険なケースもあります

本記事では、理学療法士の目線から「膝に水が溜まる」しくみや原因をわかりやすく解説し、日常生活で注意したいポイントや適切な対処法についてもご紹介します。

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膝の水とは?

膝の水とは、膝関節にある「関節液」のことをいいます。

膝関節は、お皿の骨・下腿の骨・大腿の骨の3つの骨で構成されています。

この3つの骨は筋肉の下でむき出しになっているわけではなく、関節包と呼ばれる袋で覆われています。

膝関節の関節包
膝関節の関節包

※お皿の骨はその袋の外にあります。

この関節包の内側には滑膜とよばれる膜があり、その内側を満たすように関節液とよばれる液体が存在します。

この液体が膝の水の正体です。

膝の水(関節液)の4つの役割

膝関節にある関節液は、膝が正常に働くための重要な役割を担っています。具体的には、

  1. 関節の動きをスムーズにする
  2. 地面からうける衝撃をやわらげる
  3. 軟骨へ栄養分を送る
  4. 炎症を抑える

の4つの役割です。

この中で、膝に水がたまるのは、4の炎症を抑える作用が原因で起こります。

滑膜になんらかのストレスが加わり炎症が起きると、その炎症を抑えようと関節液の分泌が通常よりも過剰になります。

そしてこの過剰に分泌された関節液が一定量を越えると、吸収しきれなくなり関節内にたまってしまいます。

これが膝に水がたまるメカニズムと考えられています。

膝に水が溜まる 5つの原因

膝に水が溜まる原因は、大きく言うと滑膜の炎症です。

滑膜の炎症を引き起こす原因をさらに分解すると下記の5つがあります。

  • スポーツや事故による靭帯や半月板の損傷
  • 加齢に伴う軟骨の変性
  • 体重の増加
  • 使い過ぎ
  • 膝関節の歪み(3つの骨の位置が捻じれていたりずれていたり、筋肉のバランスが崩れていたり)

この中のどれか1つが原因となっているケースもありますが、実際には複数の項目が重なっているケースが多くみられます。

1と2に関しては仕方がない部分もありますが、3と4は自己管理をしっかりすることで改善することができます。

 

※2の軟骨の変性に関して、グルコサミンやコンドロイチンのサプリメントを摂取することで修復できるとCMなどで言われていたりします。

しかし、サプリメントで軟骨の変性を改善することはできません

また2の軟骨の変性が単独で膝に炎症を引き起こすこともほとんどないと私は考えています。

 

そして私はこの5番目の膝の歪みが、膝に水がたまってしまうもっとも大きな原因であると考えています。

膝に水が溜まる 代表的な病気・怪我と見分け方

膝に水が溜まるという症状は、その背景に何らかの病気や怪我が隠れているサインである可能性もあります。

膝関節の内部で炎症が起きることで水が溜まりますが、その炎症を引き起こす原因は多岐にわたります。

代表的なものとして、

  • 加齢による変形性膝関節症
  • スポーツなどで起こる半月板や靭帯の損傷
  • 全身性の疾患である関節リウマチや痛風

などが挙げられます。

原因によって治療法も異なるため、まずは原因を特定することが重要です。

変形性膝関節症

変形性膝関節症は、膝に水がたまる原因として最も多い疾患の一つです。
加齢や体重の増加、筋力の低下などによって膝の軟骨がすり減り、骨が変形することで関節内に炎症が生じます。

この炎症反応を抑えようとして関節液が過剰に分泌されるため、水が溜まる状態になります。

初期には歩き始めや階段の上り下りで痛みを感じる程度ですが、進行すると安静時にも痛むようになり、膝の変形(O脚など)が目立つこともあります。

特に中高年の女性に多く見られます。

半月板損傷・靭帯損傷

スポーツ活動中の急な方向転換やジャンプの着地、あるいは交通事故などによって、膝関節内部のクッションの役割を果たす半月板や、関節を安定させる靭帯が損傷することがあります。

これらの外傷は、関節内部に急性の炎症を引き起こし、関節液の過剰な分泌につながります。

膝のひっかかり感や、特定の角度で力が入らなくなる「膝崩れ」といった症状を伴うことも特徴です。

若年層から高齢者まで幅広い年代で起こりうる原因であり、適切な処置をしないと将来的に変形性膝関節症へ移行するリスクも高まります。

関節リウマチ・痛風など

関節リウマチは自己の免疫システムが誤って自身の関節を攻撃してしまう自己免疫疾患で、滑膜に慢性の炎症を引き起こし、膝に水が溜まる原因となります。

膝だけでなく、手足の指など複数の関節で腫れや痛みが対称的に現れるのが特徴です。

一方、痛風や偽痛風は、体内で生成された尿酸やピロリン酸カルシウムの結晶が関節内に沈着し、それが滑膜を刺激して急激な炎症を引き起こします。

特に痛風発作は、足の親指の付け根に激痛が走ることで知られますが、膝関節に発症し、水が溜まるケースも少なくありません。

 

膝に水がたまった時の症状と、放置が危険なケース

膝に水がたまった人の症状は、経過ともに変化します。

放っておくと変形性膝関節症などの危険なケースに繋がってしまうこともあるため早めに気づくことがなによりも大切です。

初期症状

  • 膝にこわばりや違和感を感じる
  • 階段の昇降時や、歩行時に痛みを感じる

放置するとどうなる?

  • 膝の曲げ伸ばしがやりずらくなり、可動域が狭くなる
  • 素人目でも腫れがわかるようになり、触ると熱い

変形性膝関節症になる危険なケースも

  • 膝の曲げ伸ばしをすると「ゴリゴリ」や「ギコギコ」っという音が聞こえる
  • 関節が変形してくる(O脚になることが多い)

ここまでくると『変形性膝関節症』という診断名がつきます。

何科を受診すればいい?病院へ行く目安

膝に腫れや痛み、動かしにくさなどの異常を感じたら、まずは整形外科を受診してください。

特に、膝が赤く腫れ上がって熱を持っている、激しい痛みで歩けない、原因不明の発熱を伴うといった症状がある場合は、細菌感染による化膿性関節炎など緊急性の高い状態が考えられるため、すぐに医療機関を受診する必要があります。

また、症状が軽度であっても、数日間改善しない場合や、日常生活に支障が出始めた場合は、自己判断で放置せずに専門医の診断を受けることが大切です。

早期に原因を特定し、適切な治療を開始することが、症状の悪化や慢性化を防ぎます。

水が溜まったときの4つの対処法【専門家おすすめ】

水が溜まったときにやるべき対処法を4つご紹介します。

(※すでに重症化しているケースでは、セルフケアに頼らず早めに整形外科を受診しましょう。)

アイシング

スポーツや事故が原因で膝に水がたまっている方、膝の使い過ぎで膝に水がたまっている方は、まずアイシングをしてください。

スポーツや事故の直後で痛みがあったり、腫れや熱感がある場合は特にこのアイシングは重要になります。

体重を減らす

体重が重すぎる方は、膝にかかるストレスを減らすために、減量する必要があります。

まずは、食生活を見直し、栄養バランスを見ながら、摂取カロリー<消費カロリーとなるようにコントロールしていきましょう。

体重を減らすことを考えると、急に無理な運動をしてしまう人も多いですが、膝に痛みが出ている場合は、激しい運動は痛みを悪化させてしまいます。

軽めのウォーキングや座ってできる筋力トレーニング(足踏み運動や踵上げなど)を少しずつ取り入れましょう。

膝の水を抜く

整形外科などで必要と診断された場合は、膝の水を抜いてもらえることがあります。

実際に水を抜いてもらうと、しばらくかなり楽になります。

しかし、ほとんどの場合は根本的な原因が改善していないので、しばらくするとまた繰り返してしまいます。

そのまま放置してしまうと、どんどん膝の可動域も狭くなってしまうので、腫れがひどい場合は抜くことも必要かと思います。

ただし、その場合は合わせて根本原因を改善する取り組みをおこなう必要があります。

 

膝の歪みや筋力の改善

膝の骨のねじれやずれが原因で水がたまっているケースは、それらを改善する必要があります。

そしてその膝の骨のねじれやずれは、膝の骨についている筋肉や筋膜のバランスが悪くなって起きていることがほとんどです。

そのため、変形が重症化する前であれば、筋肉や筋膜のストレッチやトレーニングを行うことで改善が可能です。

ただしこれらのねじれやずれ方は、人によって1人ひとり違います。

 

具体的に言うと、太ももの骨に対して下腿の骨が内側にねじれて炎症を起こしている人もいれば、逆に太ももの骨に対して下腿の骨が外側にねじれている人もいます。

 

これを同じトレーニングやストレッチで改善しようとすることはできません

よくテレビでやっていた体操をやったら余計に痛くなったという方がいますが、これはそういうことです。

自分の膝の状態にあったトレーニングやストレッチを行うためにも、私は1度専門の方にみてもらうことをおすすめします。

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膝の水を抜くとクセになるって本当?

「一度膝の水を抜くとクセになる」という話を耳にすることがありますが、これは医学的な根拠のない誤解です。

水が繰り返し溜まるのは、水を抜くという行為そのものが原因なのではなく、関節内の炎症を引き起こしている根本的な原因が解決されていないからです。

関節穿刺(水を抜く処置)は、痛みや腫れを一時的に緩和させる対症療法であり、炎症の火種が残っていれば関節液は再び産生され、水が溜まってしまいます。

つまり、クセになるのではなく、根本原因が放置されているために症状を繰り返しているに過ぎません。

膝の水を抜くメリットと注意点

膝の水を抜く最大のメリットは、関節内の圧力が下がることで、痛みや腫れ、動かしにくさが速やかに軽減される点です。
これにより、リハビリテーションなどが進めやすくなる効果も期待できます。

また、抜いた関節液を検査することで、変形性膝関節症や関節リウマチ、感染症といった原因疾患の正確な診断につながるという重要な役割も担っています。

一方、注意点としては、注射針を刺すことによる感染症のリスクがゼロではないこと、そして前述の通り、あくまで対症療法であるため根本原因を治療しなければ再発する可能性が高いことが挙げられます。

膝に負担をかけない生活習慣

日常生活の中には無意識に膝へ負担をかけている動作が数多く存在します。

例えば、床に直接座る正座やあぐら、急な方向転換、重い荷物を持っての階段の上り下りなどは膝関節に大きなストレスを与えます。

できるだけ椅子を使う生活を心がけ、動作はゆっくり行うように意識を変えることが重要です。

また肥満は膝への負担を増大させる大きな要因であるため、バランスの取れた食事と適度な運動で適正体重を維持することも欠かせません。

歩く際には衝撃を吸収してくれるクッション性の高い靴を選んだり、必要に応じて杖やサポーターを活用したりするのも有効な手段です。

今すぐ膝の痛みをどうにかしたい、という人へ

パーソナルサロン理学Body

体の歪みやずれというのは自分自身ではわからないことがほとんどです。

この記事を読んでくれている方は、テレビや雑誌に書いてある体操やストレッチをやってみたけどあまり改善しないという方が多いのではないでしょうか。

全国に80店舗以上展開する青山筋膜整体理学ボディでは、理学療法士であるスタッフが、実際に関節の歪みや動きのクセをみた上で、炎症の原因を特定し、筋肉や筋膜のバランスを調整することで、根本的な原因を改善していきます。

膝の痛みが酷く、インターネットで色々と対応を探していたところ、こちらを発見いたしました。
症状は長く続いており、私生活にも影響が出るほどでしたので、予約をし伺わせていただきました。
先生も非常に親切に対応していただき、細かく説明などしてくださいました。
治療前と治療後で驚くほど状態が良くなりました。また機会があれば是非伺いたいと思います。
心からお薦めさせていただきます。

▪️青山筋膜整体理学ボディ 表参道店 口コミより引用

膝に水がたまってしまい、病院で何度抜いても戻ってしまうという方

階段を昇り降りで膝が痛いという方

病院や接骨院に行ってもなかなか膝の症状が改善しないという方

力になれるかもしれません。

1度気軽にご相談ください。

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よくある質問

膝に水がたまる症状について、多くの方が抱きやすい疑問や不安がいくつかあります。

例えば、「溜まった水は自然に治るのか」「温めるべきか、冷やすべきか」といった点は、自己判断に迷うことが多いでしょう。

ここでは、そうしたよくある質問に対して、理学療法士の専門的な視点から分かりやすくお答えします。

膝に溜まった水は、自然に治りますか?

膝に溜まった水が自然に治るかどうかは、その原因と程度によります

一時的な使いすぎなどによる軽度の炎症であれば、安静を保つことで関節内の炎症が収まり、過剰に分泌されていた関節液が体内に自然吸収されていく可能性はあります。

しかし、変形性膝関節症の進行や半月板損傷など、明確な原因疾患が存在する場合には、その原因が解決されない限り、症状は改善しにくく、むしろ悪化する可能性があります。

腫れや痛みが数日経っても引かない場合は、自己判断で放置せず、必ず医療機関を受診して原因を特定することが重要です。

温めるのと冷やすのは、どっちがいいですか?

膝の対処法として温めるべきか冷やすべきかは、症状の時期によって異なります

膝が赤く腫れて熱を持っている、ズキズキと痛むといった急性の炎症期には、血管を収縮させて炎症を抑えるために「冷やす(アイシング)」のが適切です。
氷のうなどをタオルで包み、15〜20分程度を目安に患部を冷やしましょう。

一方で、熱感はなく、動かし始めのこわばりや鈍い痛みが続くような慢性期には、血行を促進して筋肉の緊張を和らげるために「温める」方が効果的な場合があります

ただし、温めてみて痛みが増すようであればすぐに中止し、自己判断が難しい場合は専門家に相談してください。

投稿者プロフィール

kaho nagashima
kaho nagashima
【青山筋膜整体 理学BODY WEB編集長】理学療法士歴10年以上 総合病院⇨介護・予防分野⇨様々な経験を経て独立。臨床で得た知識をもとに、書籍の執筆・WEB発信・東京都の高齢福祉事業など分野問わず活動中。

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