この記事を監修している人：木城 拓也（理学療法士免許所有）
理学療法士の国家資格を取得後、都内のスポーツ整形外科クリニックで医師と連携しつつプロスポーツ選手や箱根駅伝選手などを担当し、技術を磨いてきました。その過程でイタリアの医師が考案した国際コースである『Fascial manipulation（筋膜マニピュレーション）』のコースを修了しています。筋膜を通じて痛みに悩まされている人を救いたいです。
木城先生
アキレス腱やかかとが靴に当たって痛い人の多くが、「パンプスや革靴が足に合っていないだけかな？」といわゆる靴擦れだと思いがちです。
しかし、硬い靴やパンプスなどの問題以外にも二つ考えられる原因があります。
一つ目はアキレス腱炎など足の病気を引き起こしているケースです。
アキレス腱やかかとの病気であれば、体重をかけたり歩いた時にも痛みがでたり、痛みの周辺が腫れて熱を持ったりするので異常を感じやすいのですが、注意すべきはもう一つの原因です。
そのもう一つの原因として、意外と多いのがアキレス腱の痛みに関連する筋膜が異常をきたしているケースです。この場合自分では気づきにくいので注意が必要です。
今回は、実際に筋膜に異常があったYさんの実例とともに、アキレス腱やかかとの痛みの原因・対策について解説いきます。
※当院では、国際的に認知されている筋膜リリースという技法を用いてあなたの痛みを即時的に解消する施術を行っております。
目次
アキレス腱やかかとが痛い原因は靴？
病院や整骨院、鍼灸院などどこに行かれても、『原因はよくわからない』と言われていたYさん。
当時の症状や状況はと言うと、
- アキレス腱自体はそれほど硬くない
- 腫れてもいない
- 特別普段スポーツをやっているわけでもない
といって、特別な炎症症状などは見られませんでした。
- ジャンプをしても
- 小走り(裸足で)しても
- アキレス腱を伸ばすような体勢をとっても
全く痛みはありません。
靴を履いて歩いた時だけ、アキレス腱らへんが靴と当たって痛いのです。
アキレス腱やかかとに靴が当たると痛い【危険なケース】
同じようなアキレス腱の痛みで一般的に疑われるのは、アキレス腱炎です。
アキレス腱炎は、走る・ジャンプのしすぎなど使いすぎによって起こるアキレス腱の炎症です。
中高生やスポーツマンに最も多く見られます。
他にも、
- 靴が合わない(キツい靴でアキレス腱をしめつける)
- 急に運動をして負担がかかる
- 扁平足や足の構造の問題
- 肥満や加齢
といった原因で起こります。
アキレス腱の周りが腫れたり、動くと痛みが出るのが特徴です。
この場合はなるべく早めに整形外科で見てもらうことが重要です。
※アキレス腱炎について「いまいちよくわからない」という方は、原因や見分け方、痛みの対処法について解説している下記の記事を覗いてみてください。
アキレス腱やかかとが靴に当たると痛い本当の原因
一体わたしの痛みの原因はなんなのでしょう・・・。
Yさん
Yさんのようにアキレス腱炎ではないものの、痛みを抱える人の状態を詳しくみていくと
- アキレス腱が過度に緊張している
- アキレス腱の周りが敏感になっている
という共通点がみられることが多いです。
いわゆる、アキレス腱炎になる手前の状況です。
（※Yさんの写真は撮ってないので、これは私の靴と足です。）
アキレス腱やかかとの痛みで悩む人の8割が筋膜
筋膜がなぜ痛みを出すんですか？
Yさん
筋膜はボディースーツのように全身でつながっています。
そのため、どこか一部でも硬いところがあると他の部分を引っ張ってしまい痛みにつながってしまいます。
筋膜が硬くなってしまう原因には、
- 過去の怪我
- 過去の病気
- 姿勢の崩れ・長時間の同じ姿勢
など、さまざまで本人が気づかないケースが多いです。
アキレス腱・かかとが痛いYさんの施術・対策内容
実際にYさんの
- 痛みが出ている部位
- 筋膜が硬くなっていた部位
は全く別のところでした。
同じような痛みで悩むケースでは、同じ部位が硬くなっていることがお多いので以下で紹介していきます。
※なぜ筋膜の施術が痛み改善に効果的か、また私が行った具体的な施術内容については以下の記事で、さらに詳しく解説しています。
アキレス腱に靴が当たると痛いYさんの筋膜の状況
早速Yさんの筋膜の状態は以下の通りでした。
おしりや太もも、ふくらはぎの裏側・外側の筋膜が硬くなっていました。
このラインはよくアキレス腱炎の方が硬くなりやすいラインです。
この硬くなった後面外側の筋膜に対して、筋膜調整を行っていくことにしました。
※筋膜リリース専門店でしか行えない施術の詳しい内容や、実際の効果に興味のある方はぜひ覗いてみてください。
実際にYさんに対しても筋膜調整を行っていくと・・・
靴を履いて歩いても痛みがなくなりました！
やはり、アキレス腱周辺の筋膜が硬くなったのが悪さをしていた。
ということがわかりました。
施術後の経過
〜４日後〜
Yさんからメールをいただきました。
こんばんは。クリスマスイブに施術を受けたYです。
その後の足の調子ですが、3日くらいから靴を履いても痛くなくなりました。ただ、先生にゴリゴリされたところがまだ痛いので完治したかは判断しかねますが…。まだヒールは履いていませんが、スニーカーは履けてます。ありがとうございました！
とのことでした。
だいたい72時間ぐらいで炎症反応が治まってくると言われています。そのため72時間は炎症反応による熱でヒアルロン酸の分子が小さくなっていっている期間となり、この期間も治療中と思っていただければいいと思います。
このように、アキレス腱が靴に当たると痛い人は、筋膜をほぐす事で改善できるケースが多いです。
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筋膜の専門家直伝の方法を、ぜひお試しください。
アキレス腱やかかとの痛みをどうにかしたい人へ
アキレス腱の痛みは、放っておいても自然によくなるものではありません。
そのまま我慢してしまうと、アキレス腱炎やアキレス腱断裂など重症化してしまします。
Yさんのように、筋膜の硬さが痛みを出してしまうことが多いですが、軽症の内に適切に対処ができれば痛みが良くなるケースが多いです。
原因不明で諦めてしまう前に、ぜひ１度ご相談ください。
あなたの痛みが改善するまで全力でサポートします。
関連記事：アキレス腱・かかとの痛みを治した事例多数！3回以内の改善にこだわる整体院『理学ボディ』とは？
まとめ
アキレス腱が靴に当たって痛むケースの原因と実際の改善例についてお伝えしてきました。
一見、靴ズレのような痛みでも放っておくと重症化してしまう危険なケースもあります。
また、明らかなアキレス腱炎の症状がない場合、原因がわからず対処に困ってしまうケースもあります。
そんな痛みの原因は、筋膜であることがとても多いです。
幸いにも、筋膜が原因の痛みは硬くなっている部分を見つけ出しほぐすことでよくなります。
同じような痛みでお悩みの方は、ぜひ一度僕たちへご相談ください。
※過去の記事に当院の改善事例や私の施術方法も載せています。
アキレス腱の痛みで悩まれている方は1度読んでみていただけると嬉しいです。
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投稿者プロフィール
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理学療法士の国家資格を取得後、都内のスポーツ整形外科クリニックで医師と連携しつつプロスポーツ選手や箱根駅伝選手などを担当し、技術を磨いてきました。
その過程でイタリアの医師が考案した国際コースである『Fascial manipulation（筋膜マニピュレーション）』のコースを修了しています。
筋膜を通じて痛みに悩まされている人を救いたいです。
