膝に水がたまる原因と治療方法

膝に水がたまる原因と治療方法

この記事を監修している人:木城 拓也(理学療法士免許所有)

理学療法士の国家資格を取得後、都内のスポーツ整形外科クリニックで医師と連携しつつプロスポーツ選手や箱根駅伝選手などを担当し、技術を磨いてきました。その過程でイタリアの医師が考案した国際コースである『Fascial manipulation(筋膜マニピュレーション)』のコースを修了しています。筋膜を通じて痛みに悩まされている人を救いたいです。

木城先生

ここ最近膝に痛みと重だるい感じがあったので、病院に行くと

「水がたまってるから、抜きましょう」

と言われて、水を抜いてもらいました。

その時はすごく楽になったんです。

ですが、数日したらまたすぐにもとに戻ってしまいました。

なんでまた水がたまってしまうんですか?

なんとかなりませんか?

この仕事をしているとこんな相談をよくされます。

 

膝に水がたまってしまうのには理由があります。

 

今回は

  • なぜ膝に水がたまってしまうのか
  • 改善するにはどうすればいいのか

について、長年整形外科に勤めてきた理学療法士の視点から書かせていただきます。

 

※当院では、国際的に認知されている筋膜リリースという技法を用いてあなたの痛みを即時的に解消する施術を行っております。

当院だからこそ出来る筋膜リリースの施術やその驚きの効果についてもっと詳しく知りたい方は、筋膜リリースについての記事もぜひ覗いてみてください。

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膝にたまる水の正体

膝の関節包

お皿の骨・下腿の骨・大腿の骨、この3つの骨で構成されているのが膝関節です。

そしてこの骨達は筋肉の下でむき出しになっているわけではなく、関節包と呼ばれる袋で覆われています。

※お皿の骨はその袋の外にあります。

この関節包の内側には滑膜とよばれる膜があり、その内側を満たすように関節液とよばれる液体が存在します。

この液体が膝の水の正体です。

関節液の役割

この関節液は何のために存在するのでしょう?

  1. 関節の動きをスムーズにする
  2. 地面からうける衝撃をやわらげる
  3. 軟骨へ栄養分を送る
  4. 炎症を抑える

関節液はおもにこの4つの役割があります。

 

そして膝に水がたまるのは、4の炎症を抑える作用が原因です。

 

滑膜になんらかのストレスが加わり炎症が起きると、その炎症を抑えようと関節液の分泌が通常よりも過剰になります。

そしてこの過剰に分泌された関節液が一定量を越えると、吸収しきれなくなり関節内にたまってしまいます。

これが膝に水がたまるメカニズムと考えられています。

滑膜に炎症が起きる原因

では、滑膜に炎症が起きてしまうのはなぜなのでしょう?

  • スポーツや事故による靭帯や半月板の損傷
  • 加齢に伴う軟骨の変性
  • 体重の増加
  • 使い過ぎ
  • 膝関節の歪み(3つの骨の位置が捻じれていたりずれていたり、筋肉のバランスが崩れていたり)

この中のどれか1つでなっているケースもありますが、複数の項目が重なっている場合が多いです。

1と2に関しては仕方ありませんが、3と4は自己管理をしっかりすることで改善することができます。

 

※2の軟骨の変性に関して、グルコサミンやコンドロイチンのサプリメントを摂取することで修復できるとCMなどで言われていたりします。

しかし、サプリメントで軟骨の変性を改善することはできません

また2の軟骨の変性が単独で膝に炎症を引き起こすこともほとんどないと私は考えています。

 

これに関しては▼の記事で詳しく書いていますのそちらをご覧ください。

そして私はこの5番目の膝の歪みが、膝に水がたまってしまうもっとも大きな原因であると考えています。

 

膝に水がたまった時の症状

膝に水がたまるとどんな症状が出るのでしょうか?

はじめは

  • 膝にこわばりや違和感を感じる
  • 階段の昇降時や、歩行時に痛みを感じる

次第に

  • 膝の曲げ伸ばしがやりずらくなり、可動域が狭くなる
  • 素人目でも腫れがわかるようになり、触ると熱い

重症化してくると

  • 膝の曲げ伸ばしをすると「ゴリゴリ」や「ギコギコ」っという音が聞こえる
  • 関節が変形してくる(O脚になることが多い)

ここまでくると『変形性膝関節症』という診断名がつきます。

 

変形性膝関節症に関しては、具体的な対処法も含めて▼の記事で詳しく書いています。

 

水がたまった時の改善策

膝に水がたまった時の改善策をご紹介します。

アイシング

スポーツや事故が原因で膝に水がたまっている方、膝の使い過ぎで膝に水がたまっている方は、まずアイシングをしてください。

スポーツや事故の直後で痛みがあったり、腫れや熱感がある場合は特にこのアイシングは重要になります。

体重を減らす

体重が重すぎる方は、膝にかかるストレスを減らすために、減量をした方がいいです。

私も最近糖質制限ダイエットをして6kgの減量に成功しました。

▼がその時の記事です。ダイエットのメカニズムや具体的な方法論、実際に私がやってみての体験談を書いています。

ダイエットは要領を抑えればそんなにしんどくないので、ぜひやってみてください。

膝の水を抜く

病院で膝の水を抜くとしばらくかなり楽になります。

ですがほとんどの場合、根本的な原因が改善していないので戻ってしまいます。

だからといってそのままにしておいても辛いですし、どんどん膝の可動域も狭くなってしまうので、腫れがひどい場合は抜くことも必要かと思います。

ただし、その場合は合わせて根本原因を改善する取り組みをおこなう必要があります。

 

膝の歪みや筋力の改善

膝の骨のねじれやずれが原因で水がたまっているケースは、それらを改善する必要があります。

そしてその膝の骨のねじれやずれは、膝の骨についている筋肉や筋膜のバランスが悪くなって起きていることがほとんどです。

そのため、変形が重症化する前であれば、筋肉や筋膜のストレッチやトレーニングを行うことで改善が可能です。

ただしこれらのねじれやずれ方は、人によって1人ひとり違います。

 

具体的に言うと、太ももの骨に対して下腿の骨が内側にねじれて炎症を起こしている人もいれば、逆に太ももの骨に対して下腿の骨が外側にねじれている人もいます。

 

これを同じトレーニングやストレッチで改善しようとすることはできません

 

よくテレビでやっていた体操をやったら余計に痛くなったという方がいますが、これはそういうことです。

自分の膝の状態にあったトレーニングやストレッチを行うためにも、私は1度専門の方にみてもらうことをおすすめします。

 

※当店ではあなたに合った方法で効果的に痛みを改善出来るよう、おすすめの筋膜リリース動画をLINEから無料でお伝えしています。

2022/9/20 修正済みの画像
筋膜の専門家直伝の方法を、ぜひお試しください。

私のサロンでできること

パーソナルサロン理学Body

体の歪みやずれというのは自分自身ではわからないことがほとんどです。

この記事を読んでくれている方は、テレビや雑誌に書いてある体操やストレッチをやってみたけどあまり改善しないという方が多いのではないでしょうか。

私のサロンでは、関節の歪みや動きのクセをみさせていただき、その方の膝がどうして炎症を起こしているのかを特定し、

筋肉や筋膜のバランスを調整することで、根本的な原因を改善していきます。

筋膜の調整に関する記事は▼をご覧ください。

 

膝に水がたまってしまい、病院で何度抜いても戻ってしまうという方

階段を昇り降りで膝が痛いという方

病院や接骨院に行ってもなかなか膝の症状が改善しないという方

力になれるかもしれません。

1度気軽にご相談ください。

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投稿者プロフィール

木城 拓也
木城 拓也
理学療法士の国家資格を取得後、都内のスポーツ整形外科クリニックで医師と連携しつつプロスポーツ選手や箱根駅伝選手などを担当し、技術を磨いてきました。
その過程でイタリアの医師が考案した国際コースである『Fascial manipulation(筋膜マニピュレーション)』のコースを修了しています。
筋膜を通じて痛みに悩まされている人を救いたいです。

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理学療法士の国家資格を取得後、都内のスポーツ整形外科クリニックで医師と連携しつつプロスポーツ選手や箱根駅伝選手などを担当し、技術を磨いてきました。 その過程でイタリアの医師が考案した国際コースである『Fascial manipulation(筋膜マニピュレーション)』のコースを修了しています。 筋膜を通じて痛みに悩まされている人を救いたいです。
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