「親指を動かすと手首から親指の付け根が痛い・・・」
「手首の痛みが治らなくて困っている・・・」
このようにドケルバン病による手の痛みが治らないと悩んでいませんか?
- 親指側の手首が痛い
- 物を持つと痛い
- 手首を捻ると痛い
- 手をつくと痛い
- 親指を動かすと痛い
上記のような症状の方はドケルバン病の特徴的な痛みがでている可能性があります。
事実、ドケルバン病による手の痛みは一般的なマッサージでは治りません。
それはドケルバン病の本当の原因は、親指と手首とは別のところにあるからです。
原因がわからないまま無理に動かしたりマッサージすると痛みが治りにくかったり、悪化したりする可能性もあるので注意が必要です。
当院ではドケルバン病による手首や親指の付け根の痛みの原因を分析し、痛みを根本から改善に至った実績があります。
本記事では、医療系国家資格である理学療法士が痛みを改善するための正しい情報をご紹介していきます。
当院では、国際的に認知されている筋膜リリースという技法を用いて治りにくいドケルバン病による痛みを改善する施術を行っております。
今すぐに痛みを改善したいという方は、ぜひご相談ください。
目次
ドケルバン病で手に痛みがでる4つの原因
『ドケルバン病』は、別名『ドケルバン腱鞘炎』とも呼ばれるように、手首や親指の付け根付近に起こる腱鞘炎のことです。
下の図を見てもらうとわかるように、③が腱鞘で、ここの下を①短母指伸筋腱、②長母指外転筋腱という筋肉が通っています。
①短母指伸筋腱(たんぼししんきんけん)おもに母指を伸ばす働きをする腱の一本です。
②長母指外転筋腱(ちょうぼしがいてんきんけん)おもに母指を広げる働きをする腱の一本です。
③腱鞘(けんしょう)①と②の腱が通るトンネルです。
そのため、親指や手首をたくさん使うと、ここで炎症が起きて痛みが出ると言われています。
妊娠出産期の女性や更年期の女性に多く生じます。手の使いすぎやスポーツや指を良く使う仕事の人にも多いのが特徴です。
一般的に言われるドケルバン病の4つの原因をご紹介していきます。
手の使いすぎ
診断を受ける方の多くはドケルバン病の原因を使いすぎと説明を受ける事が多いです。
安静を進められたり、使用頻度を極端に少なくすることを推奨されます。
もちろん痛みが強い場合は、安静にすることはとても大切です。
ですがまた生活の中で手を満足に使っていくには安静のし過ぎは禁物です。
多くの場合、使い過ぎだけが原因ではなくしっかりとした原因があります。
筋肉が硬い
ドケルバン病は2つの筋肉の筋がトンネルを通る部分で問題がおきている事を説明しました。
筋肉が硬くなってしまうとドケルバン病に直接影響がありそうですよね。
痛みがある部位の近くの筋肉が硬いことも影響はあります。
しかしその場合は痛みが起きていることで硬くなっていることもあり、本当の原因は別にあるということを理解しておきましょう!
妊娠の影響
妊娠や出産をするときは、赤ちゃんを体から出すために、全身の靭帯や関節が緩みます。
これはリラキシンというホルモンの影響で、妊娠をするとこのホルモンの分泌が増えるので、体の靭帯や関節が緩むんです。
また、子供を抱っこする時間が増え、手首への負担が増えます。
妊娠後も靭帯や関節は少し緩い状態なので、手首に負担がかかりやすくなってしまいます。
そのため、妊娠後に腱鞘炎になる人はとても多いです。
それらを踏まえると、妊娠の影響は要素の1つとしてありますが、妊娠で緩んだ靭帯や関節は時間と共に戻っていきますし、妊婦の100%が腱鞘炎になるわけでもないです。
なので、妊娠で体が緩くなるのは1つの要素ですが、根本の原因ではないんです。
更年期の影響
更年期では、靭帯を柔らかくする作用のあるエストロゲンというホルモンの分泌が減少する関係で、靭帯が硬くなりやすくなります。
その結果として手首が痛くなるという事が増えます。
しかし、更年期になった方が必ず腱鞘炎になるわけでもないので、これもあくまで要素の1つでしかないんです。
ドケルバン病の根本的な原因は他にあります。
ドケルバン病の一般的な治療
一般的なドケルバンの治療方法は3つに分けられます。
しかし、これで治るのか?と言われると、治らない人が9割と考えていいのかもしれません。
この次で、ドケルバン病を治す最新の方法を紹介しますが、先に従来の一般的な治療法を解説します。
保存療法
多くの人は手首を使わないで安静にする事をオススメされます。
具体的には、以下の内容です。
- 手首を安静にする
- サポーターをつける
- 薬で炎症を和らげる
- 湿布を貼る
- 手首を主体とした運動をする
これをすれば効果のある方もいますが、多くの方は改善しないことが多いです。
実際にマッサージやストレッチをしても効果がない事が多いのが現実です。
それについてはまた後で解説します。
注射
保存療法で治らないと、次の段階として注射を進められることも多いです。
注射はステロイドが入っている物を使用して、患部の炎症や腫れ、痛みを抑えようとします。
一時的に痛みが緩和することもありますが、根本の解決に至ってないことも多く痛みが再発する方も多いです。
手術
保存療法や注射をしても治らない場合や、長期間治らない場合は手術をオススメされる事があります。
しかし、手術をしても治らない人がかなり多くいます。
もしくは、数ヵ月後に再発してしまうケースもあります。
そうなると、ドケルバン病ってどうやって治すの?と疑問に思う人が多いと思います。
【症例多数】ドケルバン病がマッサージで治らない意外な理由
結論から言うと、ドケルバン病がマッサージで治らない意外な理由は原因が手周辺にないからです。
事実、手のマッサージをしても痛みが再発してしまう方が多いです。
理由として体全体を覆う筋膜というものが関係しています。
このように、筋膜は全身を1つの膜で覆っています。
つまり、筋肉は肘や肩とつながっていなくても、筋膜は肘や肩と繋がっているのです。
筋膜は肘や肩と繋がっているため、肘や肩の筋膜が硬くなっていると、そこが親指の筋肉や筋膜を引っ張ってしまい、ドケルバン病の痛みを出します。
つまりこの場合は、ドケルバン病の本当の原因は肘や肩の筋膜にあるのです。
そのため、痛いのが親指だからといってそこばかりマッサージをしたり、注射を打ったりしても改善が難しいんです。
筋膜が硬くなる原因は主にこの5つがあります。
- 関節や筋肉・骨・靭帯などを痛めた
- 病気や体の不調
- 手術
- ギブスやテーピングで動かさない期間が続く
- 使いすぎ
これらの状態が起きるたびに、少しずつ筋膜は硬くなっていき、ドケルバン病の痛みを引き起こします。
ドケルバン病の痛みがマッサージで治らない場合は筋膜リリースが有効な理由
結論から言うとドケルバンを根本から治すには、硬くなった筋膜を調整することで、ドケルバン病を改善することができます。
マッサージは痛みがある部位に対し直接摩擦刺激を加えることで痛みの改善を図ります。
一方筋膜調整は、痛みのある部位だけでなく全身の硬さを見たうえで原因を見極めて調整を行います。
そのため、痛みの改善とともに再発しにくい体づくりを実現することができ、生活上使用頻度の高い手に対して高い効果を発揮できるのです。
筋膜リリースが有効なケースが多数あり
硬くなった筋膜を柔らかく体の負担を減らすには、筋膜リリースが有効です。
筋膜リリースとは、徒手的に筋膜を動かし、硬さの調整を行う手技を指します。
当院で行っている筋膜の施術に関しては、以下の動画と記事にも詳しく書いてあります。
ただし一般的な筋膜リリースはNG【イタリア式こそ効果あり】
結論、筋膜リリースで効果が高いのはイタリア式の筋膜の施術(筋膜マニュピレーション)です。
筋膜全体をほぐすのではなく、原因となる部分を狙って施術を行います。
- 一般的な筋膜リリース:広範囲をほぐせるが痛みの改善には不向き
- イタリア式の筋膜施術:異常となる部位を狙うので根本からの痛み改善に有効
イタリア式の施術は医師と理学療法士のみが習得できる手技です。
当店、理学ボディではこのイタリア式の筋膜の施術を行っています。
「なるべく早く治したい・・・」
当店では、そんな方の声にこたえるべく3回以内での改善を目指しています。
当院の施術の特徴や3回以内で痛みの改善ができる秘訣は、
下記の記事でわかりやすく解説しています。
関連記事:ドケルバン病の痛みも治した事例多数!3回以内の改善にこだわる整体院『理学ボディ』とは?
【改善事例】3回の施術でドケルバン病が改善したケース
病院でドケルバン病と診断された、男性の話です。
半年ぐらい前から、親指の付け根と手首の辺りが痛むようになりました。
スマホをいじっている時に、痛みのような違和感のような物を感じたのがはじまりです。
それから、物を持ち上げたり、ペンを握ったりする時などの日常生活でも、痛みが出るようになりました。
それからしばらくして、仕事でパソコンを使う時も痛くなりはじめました。
いよいよマズイと思ったので、病院に行ったら『ドケルバン腱鞘炎』だと言われました。
そこからマッサージや注射ををしたりしましたが一向に治りません。
知り合いの紹介で、針にも行きましたがダメでした。
最近行った医者からは手術も勧められましたが、なるべく手術はしなくても済むなら、そうしたいと思っています。
とのことでした。
Aさんに痛みの状況を伺うと、痛い動きは以下の内容との事でした。
- 親指を曲げた時
- ペンを握った時
- 物を持つ時
他には、以下のように親指を握りしめた状態で手首を小指側に曲げる事でも痛みが確認できます。
もちろんAさんも痛みが出ました。
上記の部位に腫脹や圧痛があり、母指と一緒に手首を小指側に曲げると痛みがいっそう強くなることで診断します(フィンケルシュタインテスト変法)。
正しくは母指を写真のように小指側に牽引したときに痛みが強くなることで診断します(フィンケルシュタインテスト)。
フィンケルシュタインテスト変法
フィンケルシュタインテスト 自分で調べるには手首を直角に曲げ母指を伸ばしたときに疼痛が増強するか否かで判定します(岩原・野末のサイン)。
ドケルバン病が治らないAさんの筋膜の状況
次にAさんの筋膜の硬さを調べていきました。
すると、以下の場所の筋膜が硬くなっていました。
- 首
- 鎖骨
- 胸
- 腕
- 手首
このように、手首以外にも筋膜が硬い場所がたくさんあります。
ですので、手首をマッサージしてもドケルバン病が治らない理由がわかります。
ドケルバン病が治らないAさんに筋膜調整を実施
Aさんに対して、先ほどのチェックで見つかった硬い筋膜を、調整していきました。
すると1回目の施術で、今まで全く治らなかった痛みの軽減がみられました。
具体的には以下の内容です。
- パソコンの仕事が明らかに長時間続けられるようになった
- ペッドボトルなどの軽い物なら持っても大丈夫になった
- ペンを握って字を書くときの痛みが軽減した
下の動画で見るとわかりますが、動きも大きく変わっています。
このように、治らないドゲルバン病も適切な施術を行うことで、1回目の施術からここまで変化します。
2回目の施術は8日後に実施しました
2回目の施術後も痛みが軽減しましたが、まだ痛みは残ってしまいました。
具体的には以下の内容です。
- パソコン作業はほぼ問題なくなった
- 荷物は重たいもの以外は大丈夫になったが、まだ仕事のカバンを親指に引っ掛けて持ったりすると痛い
- スマホを長時間いじっていると続けられないほどではないがやや痛い
3回目の施術は2週間後
3回目の施術後は、
- ほとんど痛みはなくなり、日常生活を送るにはなんの支障もなくなった
- まだ重いものを持ったり、スマホを長時間していると若干の違和感が出ることがある
と、ここで一旦施術終了となりました。
個人的には、まだやや違和感が残っているのが悔しいです。
ただ、ひとまず手術しなくても、日常生活を支障なく送ることができるようになったのでよかったです。
先日はありがとうございました。
おかげさまで、手首の方はとても調子がいいです⤴
まだ若干の違和感を感じることはありますが、日常生活にはほとんど支障ありません。
手術することも考えていたので、ここまで良くなってとっても嬉しいです。
先生のおかげです😊
また何かあったら連絡させてもらいますね!
本当にありがとうございました✨
このように、治らないドケルバン病でも、適切な施術をする事で1〜3回程度の施術で改善する事ができます。
ですので、あなたの治らないドケルバン病も最短の回数で改善できる可能性が高いです。
ドケルバン病で手首が痛い時の対処法【動画で解説】
今回紹介する場所は、ドケルバン病の人が硬くなりやすい筋膜の場所です。
もちろん全員に当てはまるわけではないですが、確率が高い場所なので、自分でマッサージしてみてください。
※マッサージを不適切な方法や自己流でやった場合は、効果がなかったり悪化するケースがあるので、わからない場合や痛みが悪化する場合は無理に行わないようにしましょう。
これで少しでも、ドケルバン病の痛みが軽減するようであれば、筋膜が原因である可能性はかなり高いと思っていいと思います。
当院では、上記のようなドケルバン病の痛みでお悩みお客様も店舗に足を運んでくださっています。
ぜひ、筋膜リリースでの「施術」を検討されてみてください。
ドケルバン病で手首に痛みが出る方の多くは3回以内に解消しています
最後までお読みいただきありがとうございました。
最後にお伝えしたいのは、ドケルバン病による痛みは筋膜を調整することで改善する可能性がとても高いということです。
特にセルフエクササイズに自信のない方は、私たちプロに任せてください。
実際に当院にはドケルバン病が治らない人が多く来られていますが、多くの人が1〜3回以内の施術で改善しています。
もちろん、あなたものドケルバン病も必ず1〜3回以内に改善するとは言い切れませんが、他の整体よりは早く改善できる自信があります。
一人でも多くの方に「痛みを感じない感動」を届けたいと、スタッフ一同、全力で「施術」をさせて頂いています。
とてもありがたいことに店舗によっては、来月の予約もいっぱいの状況です…!
そのため、当院にて早めに「施術」を検討される方は、ぜひ、お近くの店舗を覗いていただき、予約があるかを確認頂けると幸いです。
他にも気になる事があれば、ぜひ気軽にお問い合わせください。
投稿者プロフィール
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理学療法士の国家資格を取得後、都内のスポーツ整形外科クリニックで医師と連携しつつプロスポーツ選手や箱根駅伝選手などを担当し、技術を磨いてきました。
その過程でイタリアの医師が考案した国際コースである『Fascial manipulation(筋膜マニピュレーション)』のコースを修了しています。
筋膜を通じて痛みに悩まされている人を救いたいです。