練習で意気込みしすぎると、どうしても避けられないのが身体の負担。
何十球も何百球もスイングすると腕の痛みを訴える方が出てきます。
この痛み、最初は「大したことない」と放っておいてしまう方がほとんどです。
しかし、放っておくことでゴルフが続けられなくなるほど重症化してしまう可能性も……
少しでも痛みを感じたら、痛みの出るタイミングや症状、部位からその原因をしっかり見極めて対処することが大切です。
この記事では、理学療法士の監修のもと、ゴルフで腕が痛む原因について分かり易くまとめました。
身体のプロが教える自分で出来るマッサージやストレッチもご紹介しますので、是非ご参考ください。
ゴルフで腕が痛い考えられる2つの原因
ゴルフで腕を痛めたとき、最も可能性として考えるのがゴルフ肘です。
そして、その前兆とも言える状態ですが筋肉の疲労でも腕が痛む事があります。
同じゴルフによる腕の痛みでも、それぞれ特徴があります。
今回は痛みの原因として比較的多く見られるこれら2つの原因について解説します。
ゴルフ肘
ゴルフで肘が痛い時、第一に考えられる原因がゴルフ肘(内側上顆炎)です。
ゴルフ肘は利き腕の肘の内側に痛みがでるケースがほとんどです。
痛む場所は肘周りがメインですが、症状の進み具合によっては前腕や手首にかけても痛みを感じます。
ゴルフ肘(内側上顆炎)は肘にある筋肉と骨の付着部分で炎症が起こるので、症状が進行すると靭帯損傷や骨の剥離を起こす危険性もあります。
練習量が多くなるとリスクが高まる他、特にビギナーの方でダフる回数が多いことも痛みに繋がりやすくなります。
筋肉の痛み
ゴルフスイングを繰り返し行う事で、多少の筋肉痛になる事があります。
筋肉痛と聞くと軽く考えてしまいがちですが、場所によっては怪我の前兆となり得るので注意が必要です。
ゴルフをするうえで気をつけたい筋肉痛は、肩〜腕にかけてのみ発症する筋肉痛です。
局所的に筋肉痛が発症する場合、身体の他の部分が使えてない可能性が考えられます。
スイングの際には、下半身から上半身へと全身の筋肉を連動させることで行うことが好ましいのですが、力んでしまって腕に余計な力が入っている場合などにこういった局所的な筋肉痛となって痛みが現れることがあります。
以下に「ゴルフ肘 簡単チェック」の仕方を動画でご用意しましたので、痛みを感じる方は是非ご活用ください。
▼ゴルフ肘 簡単チェック①
▼ゴルフ肘 簡単チェック②
ゴルフで腕が痛い時の対処法
ゴルフで腕が痛いときの対処法をご紹介します。
- ストレッチ
- マッサージ
- サポーター
- 今すぐ痛みを解消したいなら筋膜リリースがおすすめ
①ストレッチ
まずは練習後などに取り入れて欲しい簡単で効果的なストレッチです。
動画を見ながら是非一緒にやってみてください。
▼ゴルフ肘のストレッチ(机やベッドを使ったストレッチ)
▼ゴルフ肘のストレッチ②
②マッサージ
次に痛みの場所別の効果的なマッサージをご紹介します。
肘の内側と前腕の内側へアプローチするマッサージです。
③サポーター
「ゴルフシーズンで休めない!」
という方も中にはいらっしゃるかもしれません。
根本改善にはなりませんが、サポーターを使うというのも一つの手段です。
サポーターを巻く事で、肘の筋肉付着部分の負担を軽減できます。
もちろん重症になると難しいですが、初期症状の場合は痛みの軽減につながります。
お勧めはバンドで抑えるタイプのものです。
④今すぐ痛みを解消したいなら筋膜リリースがおすすめ
「自分で上手くマッサージができているか不安……」
「しっかりと治して安心したい……」
そんな方には筋膜リリースでの改善もおすすめです。
筋肉は筋膜という袋のようなものに包まれています。
筋膜の硬直を取り除き柔軟に動くようになれば、筋肉の動きもスムーズになるため痛みの軽減に繋がります。
すぐに痛みを解消したい方やしっかりと専門家にみてもらいたいという方は是非ご検討ください。
まとめ
以上、ゴルフ肘の痛みの原因と対処方法についてまとめました。
痛みが慢性化してしまうと後から治すのは大変です。
痛みや違和感を感じてる方は早めの対処をおすすめします。
痛み止めなどで症状をだましながら続けるという方もいらっしゃいますが、ゴルフ肘はしっかり治療すれば治るものです。
日頃のストレッチやマッサージのケアによっても重症化を避けることが可能ですので、是非、早めの対処で長いゴルフスクールライフを楽しまれて下さい。


