- 手をつくと、手首が痛い
- 手をつくと、手首の真ん中が痛い
- 手をつくと、手首の親指側が痛い
- 手をつくと、手首の小指側が痛い
実は、病院で様々な診断をされていながらも湿布や薬を出されるだけで治らずに困っている人
が本当に多いんです。
あなたも、リハビリやストレッチでも一向によくならず、困っているのではないでしょうか?
でも大丈夫です。
今まで私たちは、このように手をつくと手首が痛い人の施術をたくさんしてきました。
その中でわかった事が1つあります。
それは、手をつくと手首が痛い時の痛みは筋膜が悪さをしているケースが非常に多いという事です。
そこで、この記事では手をつくと手首が痛い本当の原因や実際の治し方について解説をしていきます。
後半では、自分でできる対処法も動画で紹介しているので、実際にやってみて効果を感じてみてください。
目次
手をつくと手首が痛い【場所と原因】
手をつくと手首が痛い場所には以下の3つがあります。
- 手をつくと手首の真ん中が痛い
- 手をつくと手首の親指側が痛い
- 手をつくと手首の小指側が痛い
場所によって、考えられる原因疾患は5つあります。
- キーンベック病
- 手関節捻挫
- 手根管症候群
- 腱鞘炎
- TFCC損傷
もし、手をつくと手首が痛い場合、以下の5つのどれかの疾患名の診断がつく事が多いので、はじめに確認をしておきましょう。
1.キーンベック病
キーンベック病の場合は、手をつくと手首の真ん中に痛みが出る人が多いです。キーンベック病は手首の骨が潰れている状態なので、基本的には病院の検査でレントゲン画像を撮ればわかります。
月状骨がつぶれて扁平化する病気をキーンベック病といいます。
月状骨は手首に8つある手根骨の1つでほぼ中央に位置します。月状骨は、周囲がほぼ軟骨に囲まれており血行が乏しいため、血流障害になり壊死しやすい骨の1つです。
症状としては以下の内容があります。
- 手をつくと手首の真ん中が痛い
- 手に力が入りにくい
- 手首の痛みがだんだん強くなっていく
- 手首を反ると痛い
しかし、実際には手をつくと手首の真ん中が痛い人でキーンベック病の人はかなり少なく、割合で言うと100人に1人いるかいないかと言われています。
その為、あなたがキーンベック病である可能性は低いと思いますが、上記の症状がある場合は、念の為整形外科への受診をおすすめします。
医療機関に行ってもキーンベック病と言わなかった場合は、違う原因が考えられます。
2.手関節捻挫
手関節捻挫の場合は、手をつくと手首の真ん中や親指側、小指側など幅広い場所に痛みが出る可能性があります。
手関節捻挫の場合は「手をひねった」「変な方向に手をついてしまった」など、明らかに手首を痛めた原因があるケースがほとんどで、捻挫をしたことを自分で自覚している人が大半です。
手をつく、手をひねる、あるいはテニスなどのスポーツ動作などによって手に大きい力が加わり、受傷します。
手首を痛めた記憶がない人は、まず手関節捻挫ではない可能性が高いです。
また、手関節捻挫の場合はなかなか痛みが完治しない人も多いため、過去の捻挫が影響しているケースもよくみかけます。
手関節捻挫の場合は以下のような症状が出る事が多いです。
- 手をつくと詰まる感じがする
- 手首の親指側〜真ん中〜小指側が痛い
- 力を入れると痛い
- ドアノブを捻ると痛い
3.手根管症候群
手根管症候群の場合は、手をつくと手首の真ん中に痛みや痺れが出たり、親指側に痺れや筋力低下が出る事が多いです。(下記イラストの赤の部分)
反対に、手根管症候群で手首の小指側に症状が出る事は少ない印象です。
初期には示指、中指がしびれ、痛みがでますが、最終的には親指から環指の母指側の3本半の指がしびれます。急性期には、このしびれ、痛みは明け方に強く、目を覚ますと手がしびれ、痛みます。
手根管症候群は、痺れや感覚異常などが出るため、症状が独特でわかりやすいです。
親指側〜手首の真ん中あたりに、痛みや痺れ、感覚異常が見られる場合は早めに整形外科を受診しましょう。
4.腱鞘炎
腱鞘炎の場合は、手をつくと手首の親指側や小指側が痛くなる人が多く、手首の真ん中が痛むケースは少ないです。
その中でも、手をつくと手首の親指側が痛くなる人が多く、小指側が痛む人はこの次で紹介するTFCC 損傷である可能性が高いです。
腱鞘炎の場合でも、手をつくと手首が痛いという事が起こりますが、痛い場所は手首の親指側か小指側である事が多いので、わかりやすいのが特徴です。
症状は手をつく以外では親指を動かしたり、力を入れる時に痛む事が多いです。
手首の母指側にある腱鞘とそこを通過する腱に炎症が起こった状態で、腱鞘の部分で腱の動きがスムーズでなくなり、手首の母指側が痛み、腫れます。母指を広げたり、動かしたりするとこの場所に強い疼痛が走ります。
腱鞘炎は、今回紹介する5つの中で1番人数が多い印象です。
5.TFCC損傷
手をつくと手首の小指側が痛くなる人は、TFCC損傷の可能性が高いです。
TFCC損傷は手首の小指側にある組織が痛くなる症状なので、手首の真ん中や親指側が痛くなる事はありません。
TCFF損傷は使いすぎや外傷で起こる事が多く、痛みの場所も小指側にはっきりとしているため、診断もはっきりつく事が多いです。
外傷型:転倒・転落・交通事故などによる手首の捻挫による損傷が原因で生じます。
変性型:仕事やスポーツによる長期に渡る手関節の酷使や加齢変性などにより損傷し痛みの原因で生じます。
人数的には手根管症候群よりは少し多い印象ですが、親指側が痛くなる腱鞘炎よりは数が少ない印象です。
※手首の小指側が痛い人は、具体的な対処法が少し変わってくるので、こちらの記事もぜひ覗いてみてください。
手をつくと手首が痛い【4つの対処・治療法】
手をつくと手首が痛い人は、①テーピング ②サーポーター ③ストレッチ ④マッサージの4つの治療を病院や整体で受ける人が多いです。
それぞれの具体的な内容や方法をざっくりと解説します。
1.テーピング
テーピングは手首にかかる負担を軽減する目的として病院や整体で指示をされるケースが多いです。
一つ注意したいのが、テーピングは根本治療ではなく、あくまで手首のサポート役として使用するという点です。
具体的な方法は、痛みの部位や痛みを引き起こす動きによって異なります。
ここでは多くの人に該当する手首の真ん中が痛い・手首の親指側が痛い場合に効果的な2つのテーピング方法を図を引用しつつ解説します。
手をつくと手首の真ん中が痛い人
手をつくと手首の真ん中が痛い人に効果的なテーピングの方法は以下の方法です。
手首が過度に伸展(手の甲側に曲がる)するのを防ぐことを目的に行います。
貼る体勢
手首を写真のように曲げた姿勢をとる(写真A)。テープがきつくなり過ぎないように、指を広げた状態で貼る(写真B)。テープ①
両端に約5~7cmのたての切込みを入れておく。
手のひらに片側の切込み部分を巻きつけ(写真C)、前腕方向に強く引く(写真D)。
もう一方の切込み部分を前腕に巻きつける(写真E)。テープ②
写真の☆から斜め方向に強く引きながら貼る(写真F,G)。テープ③
写真の★から手首上でテープ②と交差するように強く引きながら貼る(写真H)。テープ④⑤
手のひらおよび前腕にテープを巻きつけて完成(写真I,J,K,L)。引用;手首に対するテーピング
手をつくと手首の親指側が痛い人
手をつくと手首の親指側が痛い人や親指を伸ばすと痛みが出る人は、親指周りの筋肉に炎症が起きているケースが多いです。
特に短母指伸筋という、親指を伸ばす時に働く筋肉の炎症が多くみられます。
この場合、短母指伸筋の働きを支えるテーピングとして以下の方法がおすすめです。
◾️親指を伸展すると痛む腱鞘炎を改善するテーピングのやり方
まず、手首の親指側にあるグリグリ(茎状突起)から親指の第一関節までを、反対の手の親指の腹で10~30秒もみほぐします。
次に、図のような大きさの伸縮性のあるテープを用意します。
手をつくと手首が痛い人は上記のテーピングで痛みが軽減する人もいますが、変わらない人もいます。
テーピングはあくまで痛みを減らすためだけのものであるため、根本的に治す事も考える必要があります。
2.サポーター
サポーターは、手をつくと手首が痛い人の中でも、家事や仕事、スポーツを休めない場合に使用するケースが多いです。
どうしても休めない場合、サポーターを使用する事で一時的に症状が軽減する人がいます。
サポーターのメリットは、テーピングのように毎回巻く必要がなく、誰でも簡単に装着することができるので、近年ではサポーターの方が多く使われるようになってきています。
しかし、サポーターもテーピングと同様で、あくまで痛みを減らすためだけのものであるため、根本から治すものではありません。
なので、根本的に治す事も考える必要があります。
3.手首の痛みに効果的なストレッチ
手をつくと手首が痛い人で、キーンベック病以外のケースでは、筋肉などが痛みの原因になっていると考えられるため、ストレッチやマッサージをする事があります。
手首の前側のストレッチ
手首の前側にある、前腕の屈筋群のストレッチです。
指・手首を曲げる筋肉(屈筋群)が硬くなると、手首の痛みにつながってしまうことがあります。
日常生活の中で気軽にできるストレッチなので、ぜひ仕事や家事の合間に取り入れてみましょう。
※腱鞘炎・TFCC損傷・手関節捻挫の初期では、ストレッチで逆に痛みが悪化してしまう人もいます。強い痛みを感じる場合は中止し、早めに整形外科を受診しましょう。
4、手首の痛みに効果的なマッサージ
手首のストレッチで痛みが強くなってしまう人は、マッサージの方が効果的です。
マッサージは、痛みの原因となっている筋肉や筋膜の硬さの部分をピンポイントでほぐすことができます。
親指・手首・前腕のマッサージ
手首の痛みにつながりやすい、親指や手首の内側、前腕の筋肉・筋膜のマッサージです。
日常生活の中で誰でも簡単に行えるものなので、ぜひ参考に実践してみましょう。
手をつくと手首が痛い人に共通している原因
手をつくと手首が痛い人の中で、ストレッチやマッサージでもなかなか痛みがよくならない人もいます。
(骨に問題が生じる)キーンベック病は別ですが、それ以外の4つの疾患が原因の人には、実は共通している事があります。
それが、手首と繋がっている筋膜が硬くなっているという事です。
手をつくと手首が痛い人の多くは、真ん中だろうと親指側だろうと小指側だろうと筋膜の硬さが悪さをしている事が多いんです。
もちろん、症状によって筋膜が硬くなっている場所は違いますが、筋膜が硬くなっているのは間違いないと経験上思っています。
逆に、筋膜が硬く無いのに手首が痛い人は、キーンベック病などの骨に問題があるケースです。
でも、手をつくと手首が痛い人は筋肉とか靭帯が痛いんじゃないんですか?
と思う人もいると思います。
確かに今までは手首の痛みは筋肉や靭帯の痛みと考えられていました。
しかし、近年になって筋肉や靭帯を包んでいる筋膜に原因がある事がわかってきています。
実際に筋膜はこのように全身が1枚の薄い膜で繋がっています。
もっと細かく見ると、このように筋肉1本1本も包んでいるので、筋膜が硬くなると筋肉や靭帯にも問題が起こるんです。
つまり、手をつくと手首が痛い人は手首と繋がっている筋膜のどこかに問題がおきている可能性が高いんです。
【改善例】手をつくと手首が痛い男性の施術内容と結果
ここでは実際に、手をつくと手首の小指側が痛いTさんの当院の改善例をご紹介します。
まずはじめに、手首のどのあたりが痛いのか聞いてみました。
すると、指をさしながら手首の小指側が痛い!と教えてくれました。
次にどの動きで小指側が痛いか聞くと3つ痛い動きを教えてくれました。
1.小指側に曲げると小指側が痛い
2.真っ直ぐ曲げても小指側が痛い
3.手をつくと手首の小指側が痛い
このように、3つの動き全てで手首の小指側が痛い状態でした。
次は、Tさんの痛い右腕を中心に筋膜が硬くなっている場所が無いか、上半身も含めて調べました。
すると、右の肘や胸、肩周りに筋膜が硬くなっている場所が多くありました。
手首周りに筋膜の硬い場所が無いので、このケースではいくら手首をマッサージしたりストレッチしても治るはずがありませんね。
次は、硬くなっている筋膜をほぐしていきました。
施術の結果はこの動画をご覧ください。
先輩なので少しわざとらしいのと、最後床に手をつく動きを確認するのを忘れてしまいましたが、手首の小指側の痛みはほぼ改善しました。
このように手をつくと手首が痛いケースでは、症状に関係なく手首と繋がっているどこかの筋膜が硬くなっている事がほとんどです。
そのため、多くのケースでは筋膜をほぐす事で、手をついた時の手首の痛みは1〜3回程度の施術で改善する人が多いです。
それは、手首の痛みが真ん中でも親指側でも同じです。
当院の施術の特徴や3回以内で痛みの改善ができる秘訣は、下記の記事でわかりやすく解説しています。
関連記事:手首の痛みを治した事例多数!3回以内の改善にこだわる整体院『理学ボディ』とは?
続いて、実際に自分で筋膜をほぐす方法について動画で解説しています。
これで少しでも手首の痛みが変化するようであれば、あなたの手首の痛みは筋膜が原因になっている可能性が高いです。
※マッサージを不適切な方法や自己流でやった場合は、効果がなかったり悪化するケースがあるので、わからない場合や痛みが悪化する場合は無理に行わないようにしましょう。
当院では、上記のような、手首の痛み改善を得意としており、毎日多くのお客様が店舗に足を運んでくださっています。
ぜひ、筋膜リリースでの「施術」を検討されてみてください。
それでも治らない人は?
最後に、改めて、一番大事なことをお伝えします。
それは、あなたの手首の痛みは、筋膜をほぐすことで解消する可能性が高いということです。
実際に、手首の痛みがなかなか治らない人は、筋膜をほぐす事で改善するケースが圧倒的に多く、
当整体院「理学ボディ」でも、「なかなか治らなかった痛みが、2回の通院で軽減した..!」など、
多くのケースでは「1〜3回以内の施術で痛みが改善」しています。
もちろん、全員が1〜3回の施術で必ず改善するとは断言できません。
しかし、手首の痛みが治らないケースこそ、当整体院の筋膜リリースが有効だったお客様は非常に多く、
私たちも一人でも多くの方に「痛みから解放される感動」を届けたいと、スタッフ一同、全力で「施術」をさせて頂いています。
最近、当院は、ありがたいことに来院される方が増え、毎月予約が取りづらい状態です。
店舗によっては、来月の予約もいっぱいの状況です…!
そのため、当院にて早めに「施術」を検討される方は、ぜひ、お近くの店舗を覗いていただき、予約があるかを確認頂けると幸いです。
ぜひ、お気軽にご相談ください。
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