整体と整骨院の違い|意外と知らない3つの違いと選び方を専門家が解説!

整体院と整骨院の違い、整体院と接骨院の違い

この記事を監修している人:木城 拓也(理学療法士免許所有)

理学療法士の国家資格を取得後、都内のスポーツ整形外科クリニックで医師と連携しつつプロスポーツ選手や箱根駅伝選手などを担当し、技術を磨いてきました。その過程でイタリアの医師が考案した国際コースである『Fascial manipulation(筋膜マニピュレーション)』のコースを修了しています。筋膜を通じて痛みに悩まされている人を救いたいです。

木城先生

「整体と整骨院(接骨院)ってなにが違うの?」

「どんな時に、どこに行けばいいの?」

マッサージとは何がちがうの?」

このようにお悩みではありませんか?

 

慢性的な腰や肩の痛みやだるさ、しびれ、交通事故による怪我の後遺症など、体の不調を感じたときに頼れるのが、整骨院(接骨院)や整体院ですよね。

 

結論からいうと、整骨院(接骨院)・整体院には、大きく分けて以下の3つの違いがあります。

整骨と整体院(接骨院)の違い
  • 施術者の持っている資格・経歴
  • 施術の内容・目的
  • 保険適応か適応外か

施術者の持っている資格によって、できる施術は異なります。また、保険適応かどうかで支払う料金にも大きな差が出てきます。

本記事では、両者の特徴を知っている現役の理学療法士整体院と整骨院(接骨院)違いを分かりやすく解説していきます。自分にあった施術院を一緒に見つけていきましょう。

 

整体院と整骨院の3つの違い【ポイント】

整体院と整骨院の3つの違いは

整骨と整体院(接骨院)の3つの違い
  • 施術者の保有資格が違う
  • 施術の内容・目的
  • 保険適応か適応外か

ですが、重要なポイントをまとめると下記になります。

  1. 施術者:整体院は整体師、整骨院(接骨院)は柔道整復師
  2. 内容・目的:整体院は体のバランスを整える、整骨院(接骨院)は局所的な固定・整復・後療法
  3. 保険適応かどうか:整体院は適応外、整骨(接骨院)は適応

しかし、例外となるケースなどもあるため、内容もしっかり確認しておくことが重要です。

 

整体院と整骨院(接骨院)の違い①【施術者の資格】

まずは、整体院と整骨院(接骨院)の施術者の違いについて解説していきます。

基本的に施術を行うのは、以下の通りです。

  • 整骨院(接骨院)は、柔道整復師
  • 整体院は、整体師

それぞれの違いについて順番に解説していきます。

 

整骨院(接骨院)は柔道整復師

接骨院・整骨院では、国家資格である柔道整復師が施術を行います。

柔道整復師は、大学または養成校で、基礎医学と骨折、脱臼などの柔道整復術、関係法規を学び、国家試験に合格して取得した国家資格者です。一般的に、ほねつぎ、整骨師、接骨師として広く知られ、厚生労働大臣免許のもとで骨折、脱臼、捻挫、打撲、挫傷(筋・腱の損 傷)などの施術(治療)をする職種の正式名称です。

引用:公益社団法人日本柔道整復師会

柔道整復師は、骨折、脱臼、捻挫などの明確な外傷を取り扱えるという点が、最大の特徴です。

骨折や脱臼を改善させるためには、慎重で高い技術が求められます。そのため、より専門的な技術が必要となるのです。

 

怪我や痛みの原因が明確な場合は、柔道整復師がいる接骨院で施術を受けることをおすすめします。

 

整体院は整体師

整体院は、基本的に無資格、または民間資格をもった整体師が施術を行います。

骨格の歪みや身体の不調に対して、症状に合った施術を行うのが、整体師の特徴です。

 

無資格やアロマセラピストやカイロプラティックといった、リラクゼーションやマッサージ関連の民間資格でも整体院を開業することができます。

民間資格とはいっても、身体に対し直接サービスを提供しているため独学で整体院を行っている例はほとんどありません。

 

信頼性がとても重要な業種となるため、養成校でしっかりと知識や技術を身に着けてから、開業する場合が多いです。

 

注意点としては、整体師が行える施術には以下のような一定の制限があるということです。

  • あん摩、鍼灸などの施術
  • 骨折や打撲、捻挫を対象とした柔道整復
  • 怪我や痛みなどの症状に対する医療行為

 

整体院でも例外となるケースもある

整体院の中でも無資格や民間資格に当てはまらない例外となるケースもあります。

それは、国家資格である理学療法士が整体院を開業している場合です。

理学療法士はPhysical Therapist(PT)とも呼ばれます。ケガや病気などで身体に障害のある人や障害の発生が予測される人に対して、基本動作能力(座る、立つ、歩くなど)の回復や維持、および障害の悪化の予防を目的に、運動療法や物理療法(温熱、電気等の物理的手段を治療目的に利用するもの)などを用いて、自立した日常生活が送れるよう支援する医学的リハビリテーションの専門職です。

理学療法士は国家資格であり、免許を持った人でなければ名乗ることができません。

引用:公益社団法人日本理学療法士協会

ここで最も重要なポイントがあります。

理学療法士は、現在の日本の法律上、開業権を持っておらず、医師の指示のもと理学療法を提供することが義務付けられています。

 

しかしながら、開業する場合は、理学療法を提供するわけではありません。

理学療法士として養った知識を活かして、整体院で施術を行う場合には、開業することが可能となります。

 

理学療法士は、実際に怪我や病気を抱えた方たちと医療機関で関わりのある職種です。

その高い専門性を持った視点でお客様に高い満足度を感じてもらうことができます。

当院理学ボディは、高い技術を持った理学療法士がそろっている筋膜調整を主体とした整体院のひとつです。

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整体院と整骨院(接骨院)の違い②【施術の内容】

整体院と整骨院(接骨院)の施術内容は、施術の目的が異なるため当然違いがあります。

ざっくり解説すると、整体は「体の不調やバランスを整える」ことが目的であるため、さまざまな手法を用いたマッサージやストレッチが行われます。

対して整骨院や接骨院は、捻挫や脱臼など明確な外傷がある場合の対応がメインになります。

 

  • 整体院は不調や骨格全体のバランスを整える
  • 整骨院(接骨院)は局所的な固定・整復・後療法

具体的な内容を順番に解説していきます。

 

整骨院(接骨院)は固定・整復・後療法

整骨院(接骨院)では、柔道整復師による施術を行います。

施術の対象はおもに、骨折後や打撲、捻挫などの明確な外傷がある部位です。

柔道整復師による施術の流れとしては、問診、視診、触診による評価をまず行います。

実際の施術で扱うのは以下の手技になります。

  • 固定法…骨折の場合、副子と呼ばれるギプスや包帯などで患部を固定する
  • 整復法…骨折や怪我でずれた骨や関節を戻す
  • 後療法…手技療法や機械を使って行う物理療法、運動を行う運動療法

例えば、骨折したところを副子(金属副子・ギプスなど)で固定していると関節が固まってしまうため、手技療法や運動療法を使って回復させたり、麻痺した関節部分を、温熱療法などの物理療法や手技療法で施術していきます。

引用:公益社団法人全国柔道整復学校協会

 

整体院は身体の不調やバランスを整える

整体院ではおもに、身体の不調や全体のバランスを整える施術を行います。

不良姿勢による頭痛や肩こり・腰痛や、過去の怪我やぎっくり腰などの病気の影響で慢性的な痛みがある場合には、整体院での施術が適応となります。

具体的な例として、当院での施術の流れをご紹介します。

  1. 過去の怪我や病気などを問診
  2. そのうえで原因となる体の部位を触診により絞る
  3. 原因が特定されたら当院の特徴である筋膜調整を行う

施術の内容や目的は店舗によって異なります。

詳しい施術の種類は、本記事後半でもご紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。

 

参考までに当院の様子もご紹介します。

 

整体院と整骨院(接骨院)の違い③【保険適応かどうか】

整体院と整骨院(接骨院)の違いを比較するうえで重要なのが保険が適応されるかどうかです。

基本的に保険の有無については、以下の通りです。

  • 整骨院(接骨院)…保険適応
  • 整体院…保険適応外

保険が適応されるからといってメリットだけではありません。

よくある話として、整骨院(接骨院)では温めたり、電気しかかけてもらえないといったことがあります。

事実、保険適応内でできることには、一定の決まりがあります。

受けたい施術に保険が適応されるかどうか確認することが大切です。

 

それぞれどんな特徴があるのかご紹介していきます。

 

整骨院(接骨院)は保険適応

整骨院(接骨院)は、国家資格である柔道整復師が施術を行っているため、保険が適応されます。

今回は、厚生労働省が提示している柔道整復師等の施術にかかる療養費の取扱いについてを参考にご紹介していきます。

  • 整骨院や接骨院で骨折、脱臼、打撲及び捻挫(いわゆる肉ばなれを含む。)の施術を受けた場合に保険の対象になります。
  • なお、骨折及び脱臼については、緊急の場合を除き、あらかじめ医師の同意を得ることが必要です。

引用:厚生労働省

接骨院で適応される保険については、以下のものがあります。

  • 労災保険
  • 各種の健康保険
  • 生活保護での医療扶助
  • 自動車損害賠償責任保険

整骨院(接骨院)で施術を受ければすべて保険が適応されるわけではありません。

以下のような注意点もあるので確認しておくと良いです。

  • 単なる肩こり、筋肉疲労などに対する施術は保険の対象になりません。このような症状で施術を受けた場合は、全額自己負担になります。
  • 療養費は、本来患者が費用の全額を支払った後、自ら保険者へ請求をおこない支給を受ける「償還払い」が原則ですが、柔道整復については、例外的な取扱いとして、患者が自己負担分を柔道整復師に支払い、柔道整復師が患者に代わって残りの費用を保険者に請求する「受領委任」という方法が認められています。
  • 柔道整復師が患者の方に代わって保険請求を行うため、施術を受けるときには、必要書類に患者の方のサインをいただくことが必要となります。
  • 保険医療機関(病院、診療所など)で同じ負傷等の治療中は、施術を受けても保険等の対象になりません。

引用:厚生労働省

 

整体院は保険適応外

整体院は、前述したとおり無資格や民間資格でも開業することが可能なため保険は適応外となっています。

基本的に、施術を受ける場合の費用はすべて自己負担となります。

保険適応外であるメリットとして、保険内で受けられない施術が受けられるのもポイントです。

そのため整体院によっても料金設定が異なり、事前にどんな特徴や料金設定であるかは確認しておくと良いです。

 

あなたがどんな症状を抱えていて、どうなりたいかという目的に合った整体を見つけることが大切です。

整体院を選ぶ際に失敗したくないという方は、以下の記事をご覧ください。

【もっと詳しく】普通の整体院と筋膜整体の違いは?

ここまで整骨院(接骨院)と整体院の違いについて解説してきました。

前述したとおり両者はそれぞれ目的が異なるため、単純にどちらが良いという判断はできません。

 

しかしながら整体院も、種類はたくさんあります。

「整体院はたくさんあってどうやって選んだらいいかわからない」

そんな風に思われる方も多いと思います。

ここでは一般的な整体院と当院の特徴でもある筋膜整体の違いについてご紹介していきます。

そもそも整体って効果があるの?と不安な方は以下の記事をご覧ください。

 

普通の整体院でできること

まずは一般的な整体院でできることについてご紹介していきます。

おもにあげられるのは、以下の通りです。

  • マニピュレーション
  • スポーツ整体
  • 美容整体
  • 産後整体

わかりやすく解説していきます。

マニピュレーション
  • 整体に関する民間療法の総称
  • カイロプラティック…骨格の歪みに対し、背骨や骨盤を整えることで改善を図る手技
  • オステオパシー…血管やリンパなどの循環機能、神経機能に働きかける自然治癒力に着目した療法
  • 背骨の歪みからくる不調で悩む方におすすめ
スポーツ整体
  • スポーツ競技や運動による不調に対し行う療法
  • 筋肉や骨格系のみの不調ではなく、栄養面も含めた総合的な整体
  • アスリートや運動が原因で不調がある方におすすめ
美容整体
  • 体を美しく見せるため美容改善を目的とした整体
  • ボディラインの向上や小顔矯正など体づくりにより特化している
  • ダイエットサポートやきれいな体づくりをしたい方におすすめ
産後整体
  • 出産や育児による体の不調改善を目的とした整体
  • おもに骨盤の歪みによる痛みや不調を改善することができる
  • 産前に比べて産後に体の不調がひどくなったと感じる方におすすめ

 

筋膜整体でできること

次に当院の特徴でもある筋膜整体について解説していきます。

 

筋膜というのは、全身の筋肉を覆うコラーゲンでできた薄い膜です。

筋膜リリース専門店

この筋膜が硬くなったり、滑りが悪くなると、全身の様々な部位に負担がかかり、痛みや不調が出現します。

非対称な姿勢や動作をとり続けることや同じ姿勢を長時間とり続けること、怪我などによって身体の一部に負担がかかり、身体がアンバランスな状態となると筋膜が自由に動けない状態になります。すると筋膜のよじれが生じて筋膜と皮膚・筋肉との間の滑らかな滑りが失われます。

筋膜のよじれができると、コラーゲン繊維とエラスチン繊維が一部により集まり、本来はサラサラの状態が粘っこくなってほどけなくなります。

筋膜は全身につながっているので、ほかの筋肉や筋繊維にまで動きの悪さが波及し、痛みや筋力の低下、柔軟性の低下、運動パフォーマンスの低下、日常生活活動の低下がみられるようになります。

筋膜のよじれやねじれを解消して、正しい筋と筋膜の伸長性と筋肉の動きの回復を促すのが筋膜リリースです。

引用:健康長寿ネット

 

筋膜整体は、筋膜由来の痛みや不調に対し、筋膜調整を行うことで症状を改善することを目的としています。

 

そして、当院は国家資格である理学療法士が施術を行うので、本格的で確かな施術を受けることができます。

筋膜は、全身に付着しているので幅広い方を対象として施術を行うことができます。

以下のような方は、ぜひ筋膜調整を検討してみてください。

  • 腰痛や足の痛みがなかなか良くならない
  • 特にきっかけがないのに体が重く感じる
  • 大事な予定が合ってその日までに痛みを何とかしたい
  • 姿勢を改善させて楽に家事や仕事をしたい

 

参考までに、実際に当院での筋膜調整の様子を動画でご覧ください。

 

今すぐ痛みをどうにかしたいなら理学ボディ

「接骨院と整体院の違いが分かったけど早く痛みをどうにかしたい!」

そんな方には、当院、理学ボディでの筋膜整体がおすすめです。

 

整体院では、その種類の多さから技術不足や体に合わないといった悩みがあるのも事実です。

しかし、当院では、あなたが抱えている痛みをすぐに改善できる実績と技術があります。

当院があなたの痛みを改善できる理由は以下の通りです。

  • 施術スタッフは医療知識を持った国家資格である理学療法士
  • 当院の目標は、初回から3回以内で卒業すること
  • 国際的に認められたライセンスのある筋膜リリースの技術

 

当院ではこれまでもたくさんの方に筋膜整体の効果を実感していただいております。

腰痛以外の方でも、日常生活での痛みからスポーツによる痛みなど多様な場面での痛みが、当院の施術によって改善しています。

より詳しく知りたいという方は、以下の記事をご覧ください。

理学ボディは、北海道から九州まで幅広く店舗がございますので、是非お気軽にご相談ください。

 

「なかなかすぐには来られない。」

「もう少し当院のことについて知りたい」

という方にも朗報です。

 

整体と整骨院の違い【まとめ】

今回は、整体院と整骨院(接骨院)の違いについて、現役の理学療法士が解説してきました。

 

本記事の内容をおさらいしてみます。

  • 整骨院(接骨院)は、柔道整復師が局所的な整復を目的とした施術を行う
  • 整体院は、整体師が身体全体のバランス調整を目的とした施術を行う
  • 明らかな外傷の場合は、整骨院(接骨院)慢性的な痛みや不調は、整体院がおすすめ
  • 整骨院(接骨院)は、保険適応、整体院は、保険適応外
  • 整体院では、例外として理学療法士が施術を行う場合があり、高い専門性が期待できる

両者の違いをしっかりと理解したうえで、症状に合った施術を受けることが最も重要です。

 

慢性的な体の不調で悩んでいる、痛みをどうにかしてほしい。

そんな方はぜひ、理学ボディにご相談ください。

確かな実績をもとに、改善に向けて全力でサポートさせていただきます。

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より詳しく筋膜の施術について知りたいという方は、以下の記事をご覧ください。

 

投稿者プロフィール

ナガシマカホ
ナガシマカホ
【青山筋膜整体 理学BODY WEB編集長】理学療法士歴10年以上 総合病院⇨介護・予防分野⇨様々な経験を経て独立。臨床で得た知識をもとに、書籍の執筆・WEB発信・セミナー講師など分野問わず活動中。

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