部活動やスポーツに励む中高生を悩ませる、シンスプリントの痛み。
「シンスプリントなら、サポーターをつければいい」
レギュラー争いや試合前など、どうしても練習や試合を休めない時に頼りたくなるのがサポーターですよね。
しかし、サポーターの使い方を間違えてしまうと、
- シンスプリントがずっと治らない
- 他の場所も痛くなってしまう
- 筋力が明らかに低下してしまう
といった悪影響が出てしまいます。
シンスプリントでサポーターを使う場合は、しっかりと知っておかなければならない事があります。
- サポーターはいつまでつけるべき?
- 治っていても不安だからサポーターするのはいいの?
- 寝ている間にサポーターをつけていいの?
これらの疑問について、理学療法士でありシンスプリントの改善実績を持つ専門家が、わかりやすく解説します!
目次
シンスプリントでサポーターをするべきケースと、しない方がいいケース
シンスプリントでは、サポーターが有効なケースと、そうではないケースがあります。
多くの人が2つのケースを知らずに、なんとなくサポーターを使用していますが、これは適切ではありません。
無闇にサポーターをすると、回復の邪魔になったり、必要な筋力が低下してしまうなどの悪影響につながります。
まずは、サポーターの適応範囲と適切な使い方について確認していきましょう。
シンスプリントでサポーターが有効なケース
シンスプリントでサポーターをつけた方がいいケースは、痛みが出た直後から数週間までのケースです。
シンスプリントは状態の程度によって、治るまでの目安があります。
シンスプリントの一般型は、復帰まで約2週間程度かかると言われています。
重症型では、復帰まで2〜3ヶ月かかるとされており、この場合4週間程度は運動を中止することが推奨されています。
基本的に、この期間の間はサポーターをしても大丈夫です。
※治るまでの期間をなるべく早めたい人は、できれば運動は控えた方が良いです。休めるなら休むようにしましょう。
ある程度して痛みが治ってきているようであれば、徐々に運動に復帰すると思いますが、初めのうちはサポーターをつけていても大丈夫です。
しかし、様子を見ながらサポーターは外していくようにして、完全に使わなくなる状態を目指しましょう。
ここでずっとサポーターをつけてしまう癖がつくと、この後に紹介するような様々な悪影響がおこってしまいます。
本来なら治る期間をすぎても痛みが治らない場合は、普通にしても治らない可能性が高いです。
なので、整形外科でのリハビリテーションや整体で適切な施術を受けるようにしましょう!
シンスプリントでサポーターをしなくていいケース
サポーターはいつもしなければならない訳ではなく、外した方がいい場面もあります。
よくある悪いパターンとしては、1日中ずっとつけてしまうケースです。
具体的には、痛みがなければ以下の場面ではサポーターは外しましょう。
- 家の中で歩く時
- 寝ている時
- 長く座っている時
- 授業中や学校での普通の生活
痛みがない場面では外していても大丈夫です。
不安だからと言ってつけすぎてしまうと、悪影響が出てくるので注意です。
シンスプリントでサポーターをしない方がいい3つの理由
サポーターを無駄につけすぎてしまうと、以下の3つの悪影響が起こるため注意しましょう!
①筋肉や関節が硬くなってしまう
サポーターは大げさに言うとギプスみたいな役割をします。
つけている間は、その部分の動きを制限し負担をかからない様にサポートしています。
だから安心なのですが、その分筋肉や筋膜、皮膚が自分の力で動かなくなってしまいます。
短期間であれば動かなくなるのは問題がありませんが、数週間、数ヵ月と経過するうちに、サポーターをつけている場所の筋肉、筋膜、皮膚などが硬くなっていきます。
その結果、関節の動きが悪くなる、筋力が低下してしまうなどの悪影響を及ぼしてしまいます。
②筋力が弱ってしまう
サポーターをつけているとその部分が補強されるため、筋肉を使わなくてよくなり、筋肉の活動は低下します。
一般的に、1週間ギプスで固定するだけで、その部分の筋力が数十%も力が落ちてしまうと言われています。
それだけでなく、筋肉の反応も悪くなります。
たとえば、本来足を地面に着くと働く筋肉は、サポーターをしていると働かなくてもよくなるため、だんだん活動が低下していきます。
つまり筋肉がサボるようになり、怠けてしまうんです。
その状態が数ヵ月も続くと、、、
いざ痛みが治ってサポーターを外しても、長い間サボってきた筋肉は急には働けなくなってしまいます。
すると、地面に足をついても筋肉の反応が遅くなり、捻挫をしたり、他の場所に負担がかかりやすくなってしまったりと、様々な悪影響があります。
長期間に渡ってサポーターをつける時は、シンスプリントの対処法として適切な足のトレーニングをしたり、家の中では完全に外すなどが大切になります。
③その他部分への悪影響も
イメージしてみてください。
シンスプリントで右足が痛くなると、普通に歩くだけでも他の場所に負担がかかってしまいますよね?
右足に体重が乗らないため、左足への負担が増えて、左膝が痛くなったり腰が張ってきたりする…という例は少なくありません。
このように、サポーターを長期間つけてかばい続ける事で、他の場所にも負担がかかってしまいます。
その結果、本来なら痛くなかった場所にも痛みが出てしまいます。
そのため、なるべく早くサポーターを使わずに運動に復帰できる事が大切です。
シンスプリントをサポーターを使いながら、最短で治すには?
これらを踏まえてシンスプリントを治す最適な流れを説明します。
- 怪我をする
- サポーターをする
- 運動を一定期間だけ完全にやめる
- 痛みが改善
- サポーターをつけながら運動
- 徐々にサポーターなしでの運動をする
- 完全にサポーターなしで運動をする
これが理想の流れですが、以下のような場合もあるので、スムーズに治らない人も多くいます。
- 運動を休めない
- 大会が近いから運動をしたい
- 状態が悪すぎて休んだだけでは治らない
そのような場合は整形外科でのリハビリや、痛み改善に特化した整体で適切な施術を受けて治すようにしましょう!
当院でも今まで何人もシンスプリントが治らなくて悩む人の施術をしてきましたが、多くのケースでは1〜3回以内に改善するケースが多かったです。
その中でわかったのは、シンスプリントは筋膜が固まっていると治らない。
逆に筋膜をほぐす事で、サポーターなしでも完全復帰できるケースが多い。
と言う事です。
シンスプリントの痛みの多くが、3回以内に解消しています
本当に痛みを解消したい方は、ぜひ筋膜の施術を受けることをおすすめします。
なかなか治らない痛みで生活を続けるのはとてもつらいと思います。
でも安心してください。
実際に当店では1~3回程度の施術で改善する人が多く、他の整体や病院よりも少ない回数で早期に改善できる自信はあります。
最低でも3回以内の施術で競技に復帰できるレベルになるように施術を行っています。
そのため、なかなかシンスプリントが治らなくて困っている人や、早く治したい人はぜひ当店にご相談ください。
すでにご予約で埋まっている店舗もございますので、施術を検討されている方はお早めにお近くの店舗をご確認ください。
他にも気になる点があれば、ぜひ気軽にお問い合わせください。
投稿者プロフィール
- 【青山筋膜整体 理学BODY WEB編集長】理学療法士歴10年以上 総合病院⇨介護・予防分野⇨様々な経験を経て独立。臨床で得た知識をもとに、書籍の執筆・WEB発信・セミナー講師など分野問わず活動中。
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