筋膜の施術と聞くと、
- 筋膜の施術って何?
- 筋膜リリースとは違うの?
- どんな効果があるの?
などと思う人も多いと思います。
実際に筋膜という言葉は、最近になってテレビなどで聞いた人も多いと思います。
でも、なぜ、最近になって筋膜は注目され始めているのでしょうか?
それは、筋膜は痛みに関係する組織と言う事がわかったからです。
実際に今までは、どこかが痛い時の原因は以下の選択肢しかありませんでした。
- 筋肉
- 骨
- 神経
- 靭帯
など
そのため、痛い場所があって病院に行くと、筋肉を触られたりレントゲンを撮ったりしていました。
なので、
- 筋肉が張っています
- 骨には異常が無いです
- 神経が〇〇です
みたいな事をお医者さんから言われます。
しかし、それでは痛みが治らない人が多いのが現実です。
なぜでしょう?
それは、先ほどの原因の選択肢に原因が無いからなんです。
- 筋肉
- 骨
- 神経
- 靭帯
など
そんな中、筋膜が硬くなる事で痛みに影響する事が科学的に証明されました。
筋膜は,機械的受容器と侵害受容器を含む多くの知覚性神経終末によって高密度に神経を分布されている。そして,それは急性の筋筋膜痛症候群の原因になりうる。
簡単に言いますと、筋膜には痛みを感じるセンサーが非常に多くあり、痛みに影響すると言うことです。
なので、人が何かの痛みや不調を感じている時の原因は筋膜である可能性が高いんです。
実際に私たちも筋膜に対する本格的な施術を行うようになってから、明らかに改善具合が変わりました。
筋肉や関節をいじっても治らないわけです・・
それらを含めて、当院では筋膜に対する施術を行っています。
なので、今回は、私たちがおこなっている筋膜への施術を紹介させていただきます。
※当院では、国際的に認知されている筋膜リリースという技法を用いてあなたの痛みを即時的に解消する施術を行っております。
当院だからこそ出来る筋膜リリースの施術やその驚きの効果についてもっと詳しく知りたい方は、下記の記事を覗いてみてください。
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目次
筋膜って何?
筋膜はウエットスーツのように全身を覆っている繊維状の薄い膜で、筋肉・骨・内臓・血管・神経などさまざまな器官とつながっています。
筋膜は全身に張り巡らされているので、筋膜以外を溶かしても体の形が残るということで、「第2の骨格」とも呼ばれており、体を支えるのにとても重要と言われています。
筋膜はなにからできてるの?
筋膜はおもに、「コラーゲン繊維」と少量の「エラスチン繊維」でできています。
簡単に言うと、水と繊維です。
また、このように筋膜は何枚も重なっているんです。
そしてこの層と層の間に、「水分」や「ヒアルロン酸」が存在し、これらが潤滑油の役割を担っており、健康な筋膜であればこの潤滑油のおかげで滑りあって動くようになっています。
小難しい話になってしまいましたが、まとめると、
『ヒアルロン酸と水分が潤滑油の役割をするおかげで、各層が滑って筋膜は正常に機能する』ここだけなんとなく理解していただければと思います。
筋膜のトラブルはなぜ起こるの?起こるとどうなるの?
悪い姿勢やかたよった姿勢を長時間続けたり、怪我や手術をして長い時間、特定の部位を動かさないでいると、伸張性を失った筋膜は「脱水」を起こします。
また、スポーツや仕事などを繰り返し、筋肉を使いすぎると、筋膜内の「ヒアルロン酸」がこり固まり、粘性がなくなります。
つまり、今まで潤滑油として働いていた液体がベトベトになり、流動性がなくなります。
すると上に書いた筋膜の各層が滑りあわなくなってしまいます。
これがよく言われている、いわゆる『筋膜のコリ』です。
コラーゲンの各層が滑らないと何がよくないのでしょう?
これは、大きく分けて4つの問題が発生します。
※申し訳ありません。ここから先の①~④はかなり専門的な内容になってしまうので、下にまとめた図を用意しました。難しい話は疲れてしまうという方は、そちらだけ見てもらえればと思います。
①痛みの発生
筋膜の層の中には自由神経終末と呼ばれる、痛みを感じるセンサーのようなものがあります。
上で書いたような滑りが悪くなった筋膜層に、過剰な摩擦や牽引力がかかることにより、この自由神経終末は刺激を受け、痛みを認知します。
また、一部分の滑りが悪くなると、筋膜は全身を覆っているため、バランスをとろうとして代償的に他の部分に過剰な張力を働かせて、釣り合いを取ろうとします。
するとそこは常に伸張された状態になるので、また脱水を起こし、滑りが悪くなり、自由神経終末が刺激され、痛みが発生します。
悪循環ですね。
「右の腰が痛くなって、しばらくしてから左の肘も痛くなったわ。かばってるからかしらね?」
なんてことをよく聞きますが、これに関しては筋膜で考えても説明がつきます。
②筋力の低下
筋膜は、筋肉ともつながっています。
そのため筋膜に問題が生じると、筋紡錘と呼ばれる筋肉の中にある、筋の張力を管理しているセンサーも制限を受けます。
よって、筋力の低下を生じます。
またこの筋力低下に伴う関節の不安定性が痛みを生じさせることもあります。
③関節の可動域の低下
筋膜は全身を覆っている膜なので、当然この膜が硬くなることで、関節の動きは制限を受けます。
上の画像をご覧ください。
黒の全身タイツが筋膜、ガムテープで結わえてある部分が筋膜のこり固まっている部分だと思ってください。
このまま膝を曲げようとすると、膝の前がピーンとつっぱってしまい、膝がうまく曲がりませんね。
この筋膜のコリ固まりは体のいたるところにできる可能性があり、関節の動きの制限を受ける部位や運動方向もさまざまなバリエーションがあります。
④バランスや安定性の低下
筋膜は固有感覚にも関係しています。
固有感覚とは、自分の体(手や足等)がどこの位置にあるのか、どうやって動いているのかを知ったり、また重さや力の情報を得る、等に必要な感覚です。
そのため、筋膜に問題を生じると、これらの感覚がつかみづらくなり、バランスや安定性の低下につながります。
まとめるとこんな感じです。
筋膜のトラブルを改善するには?
①まずは筋膜の問題(コリ)がどこにあるのかを見つける
最近筋膜という言葉が一般的になりつつあります。
しかし、多くの整体では、この『筋膜のコリ』の場所を見つけることをせずに、ローラーでグリグリしたり、筋膜はがしといったものまで出てきました。
たまたまこれが『筋膜のコリ』の部分に当たってくれれば効果はありますが、もしコリがない場所におこなっているとしたら、多少血行が良くなったりはあると思いますが、基本的にはただ痛いだけで飛躍的な効果は望めません。
『筋膜のコリ』はどのように見つけることができるのでしょう?
『筋膜のコリ』の部分は上で書いたように、脱水を起こし、ヒアルロン酸が固まり、コラーゲンの配列が変化しています。
そのためこの場所を触ると、『硬さ』を感じます。
また、弾性を失い『滑らなく』なっています。
そして、自由神経終末(痛みのセンサー)が容易に刺激を受けやすくなっているため、押すと『痛み』を感じます。
まとめると、『硬くて痛くて滑らない』です。
ただこれ実は見つけるのはすごく難しいです。
エコーを使って見つけるか、何年も筋膜の勉強や実習を専門的におこなってきたセラピストが、触診しながら見つける必要があります。
一般的な整体の人も絶対にわかりません。
正直に書かせていただくと、一般の方がこれを読んだだけで自分で見つけるのは難しいです。
②『筋膜のコリ』を解消するにはどうすればいいか?
これに関してはいろいろな方法があるかと思います。
運動で脱水を改善したり、熱を加えてヒアルロン酸を溶かしたり、ストレッチを行ってコラーゲン繊維の配列を改善したり。
ただ、これらも『筋膜のコリ』の部分を正確に見つけてからでないと効果は限定的です。
普通にストレッチをしても症状が改善しなかったり、またすぐに戻ってしまったなんてことはみなさんも何度か経験があると思います。
なので私は①の『筋膜のコリ』を見つけることが1番重要であると考えています。
※当店では効果的に痛みを改善出来るよう、あなたの痛みに効くおすすめの筋膜リリース動画をLINEから無料でお伝えしています。
その施術に医学的・科学的根拠はあるの?
私たちはこの施術をするために、
『筋膜マニピュレーション』の国際コースに参加し、すべてのカリキュラムを修了しています。
私は英語がほとんど話せない中、単身でインドまで技術講習を受けに行くほど、1人ひとりの方の体を良くすることを本気で考えて、熱い気持ちを持って日々施術をしていることがわかっていただければ嬉しいです!
痛みや痺れがなかなか改善しない方へ
筋膜を施術したからといって、必ず症状が改善できるとは言いません。
ですが、私が今まで試してきた施術方法の中で、圧倒的に症状を改善できる確率が高い方法です。
なので、この記事を読んで、
- 痛みを改善するための筋膜の施術に興味をもっていただいた方
- 他の治療法をいろいろ受けたけど症状が改善しないという方
- とにかく今のこの痛みをなんとかしたいという方
お役に立てるかもしれません。
もし少しでも興味があれば1度ご相談ください。
他にも気になる事があれば、気軽にお問い合わせしていただければと思います。
投稿者プロフィール
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理学療法士の国家資格を取得後、都内のスポーツ整形外科クリニックで医師と連携しつつプロスポーツ選手や箱根駅伝選手などを担当し、技術を磨いてきました。
その過程でイタリアの医師が考案した国際コースである『Fascial manipulation(筋膜マニピュレーション)』のコースを修了しています。
筋膜を通じて痛みに悩まされている人を救いたいです。