肩の付け根や首がズキズキする
肩を回したり動かすと、付け根が痛む
こんな症状でお困りの方へ。
四十肩や五十肩などと安易に考えて放置してしまう人は多いですが、肩関節の付け根や首の痛みは自然治癒することが難しく、重症化すると仕事や日常生活に支障が出てしまうことも多いです。
特に、肩の付け根や首が「ズキズキ」と痛む場合の原因は、何かしらの炎症であることが多く考えられます。
本記事では、肩の付け根がズキズキと痛む場合の原因を専門家がわかりやすく解説し、原因に沿った適切な対処法を解説していきます。
目次
肩の付け根や首がズキズキ痛い|3つの疾患
肩の付け根がズキズキ痛い場合に考えられるのは、
- 肩峰下滑液包炎
- 石灰沈着性腱板炎
- 上腕二頭筋長頭腱炎
の3つの疾患です。
どれも炎症性の疾患ですが、炎症が起きている部位が異なります。
症状や痛みを誘発する動作によって見分けることもできるので、症状と照らし合わせながら確認してみてください。
※痛みが強く、すでに日常生活に支障が出ている場合は早めに整形外科を受診することをお勧めします。
肩峰下滑液包炎
肩関節の内部にある「肩峰下滑液包」というクッションの役割をする袋に炎症が起きることで痛みを生じます。
肩関節の使い過ぎや、オーバーヘッドスポーツ(野球・バドミントン・バレーボール)による肩関節の摩耗が原因となることが多く徐々に痛みが強くなり慢性的に痛みが続くことがあります。
痛みの特徴としては、肩を上げたり下げたりするときにズキズキと痛むことやひどくなると夜間眠れなくなるほど痛みが悪化していく場合があります。
石灰沈着性腱板炎
何らかの理由で、肩腱板内に石灰が沈着してしまうことが原因で痛みがでます。
リン酸カルシウム結晶・石灰がなぜ沈着してしまうかは明らかになっていませんが、中高年の女性に多いと言われています。
痛みの特徴としては、急激に肩の付け根にズキズキと強い痛みが走ることで徐々に痛みのために肩が動かせなくなってしまい、日常生活に支障をきたしてしまいます。
上腕二頭筋長頭腱炎
肩の付け根がズキズキ痛い【疾患別の対処法・ストレッチ】
肩峰下滑液包炎の対処法・おすすめストレッチ
痛みが強いときや腫れっぽさがある場合は、基本的には炎症を抑えるための安静が第一優先となります。
軽い炎症であれば、安静にて自然治癒することもありますが、固定具を用いた安静が必要な場合もあるので、早期の整形外科への受診が必要です。
状況に応じて、外用薬や内服、関節内注射を行い痛みが緩和されることもあります。
痛みがある程度落ち着いてきたら、下記の動画のような肩を支える筋力のトレーニングや、過緊張となっている筋肉のストレッチを行います。
石灰沈着性腱板炎の対処法・おすすめトレーニング
痛みや炎症が強い場合は、安静にし鎮痛剤や抗炎症剤の内服を行います。
ズキズキとした鋭い痛みがずっと続くことは少なく、直接的な原因となる石灰部位への注射、石灰の吸引などを行うことで9割程度の人が改善します。
まれに痛みが半年以上続くような難治例に対しては手術が行われることもあります。
石灰沈着の一つの原因に、肩を動かした時に腱が肩峰にぶつかることで変性を起こし、変性した腱からカルシウム塩が分泌され蓄積されることも考えられています。
このような肩関節の摩耗が起きないためにも、痛みが落ち着いたら、肩の動きを引き出すトレーニングを行います。
- 仰向けになり、両手を組む
- そのまま、痛みのない範囲で両手を頭の方向へ伸ばす
- ゆっくり下ろす
※10回×2セットを目安に行う
上腕二頭筋長頭腱炎の対処法・おすすめストレッチ
肩の付け根がズキズキと鋭く痛むときは、安静にし腫れや炎症を抑えることを優先します。
痛みの原因となる上腕二頭筋の筋腹をマッサージし、過剰な緊張を落とすことも効果的です。
痛みが長期間続く難治例に対しては、手術が選択されることもあります。
痛みや腫れが落ち着いてきたら、再発防止のために肩周りの柔軟性を高めるためのストレッチや、患部に負担が掛からない動作を獲得するための体幹や肩周囲のトレーニングを行います。
- 両手を開き左右に45°方向へ伸ばす
- 伸ばした状態で親指方向に腕を回す
- そのまま20〜30秒キープ
- 伸ばしたい方の腕を伸ばし、手を壁に付ける
- そのまま胸を張るように体を伸ばす
- そのまま20〜30秒キープ
夜間痛に対する対処法
夜間痛を和らげるには寝る姿勢を整えることが重要です。
痛みが出ている方の肩を下にして寝てしまうと、体の重さが掛かることや、関節に圧が加わり痛みを悪化させてしまいます。
仰向けになり、クッションなどの上に腕を置いて重さをとるようにしてみましょう。
横向きの場合は、抱き枕などを用いて腕の重さをとることも効果的です。
当院では肩の付け根の痛みが1〜3回で改善しています
ここまで、記事をお読みいただきありがとうございました。
最後に、改めて、一番大事なことをお伝えします。
それは、あなたの肩の痛みは、セルフケアでは限界となっている可能性が高いということです。
実際に、肩の付け根の痛みがなかなか治らない人は、専門家に一度みてもらうことで改善に向かうケースが非常に多いです。
当整体院「理学ボディ」でも、「なかなか治らなかった痛みが、たった2回で軽減した..!」など、
多くのケースでは「1〜3回以内の施術で痛みが改善」しています。
当院の施術の特徴や3回以内で痛みの改善ができる秘訣は、
「下記の記事(↓)」でわかりやすく解説しています。
関連記事:肩の痛みが改善した事例多数!3回以内の改善にこだわる整体院『理学ボディ』とは?
もちろん、全員が1〜3回の施術で必ず改善するとは断言できません。
しかし、肩の痛みが治らないケースこそ、当整体院の筋膜リリースが有効だったお客様は非常に多く、
私たちも一人でも多くの方に「痛みから解放される感動」を届けたいと、スタッフ一同、全力で「施術」をさせて頂いています。
最近、当院は、ありがたいことに来院される方が増え、毎月予約が取りづらい状態です。
店舗によっては、来月の予約もいっぱいの状況です…!
そのため、当院にて早めに「施術」を検討される方は、ぜひ、お近くの店舗を覗いていただき、予約があるかを確認頂けると幸いです。
まとめ
肩の付け根がズキズキ痛む場合は、まず肩峰下滑液包炎、石灰沈着性腱板炎、上腕二頭筋長頭腱炎のいずれかに当てはまるかどうか疑ってみましょう。
これだけの知識があるだけでも、治療をスムーズに進めることができます。
いずれの場合も痛みの強い際は安静が第一優先となりますが、改善してきたら、ストレッチや必要なトレーニングを行い痛みの予防をしていきましょう。
すでに病院での治療が終わったのに痛みが残っている
いろんな整体や接骨院に通ってみたけど痛みが治らない
そういった場合は、全国80箇所以上に店舗展開をしている当院で、ぜひ一度あなたの痛みをご相談ください。
どこよりも早期に悩みが解消できるよう、理学療法士ならではの確かな知識と技術でサポートさせていただきます。
よくあるご質問
肩の付け根が痛いときに、ストレッチをしてもいいですか?
日常生活に支障が出るほど強い痛みや「ズキズキ」と波を打つような鋭い痛みが出ている場合は安静が第一になります。
この場合は、早めに整形外科を受診するようにしましょう。
ストレッチが効果的となるのは、ある程度痛みが落ち着いてからになります。
主治医の先生やリハのスタッフと相談してから取り入れると安心です。
首の病気の可能性はありますか?
肩の付け根の痛みに関連する首の病気として考えられるものには、「頚椎症」や「頚椎椎間板ヘルニア」などがあります。
いずれも、肩関節の動きに制限は出にくく、肩の付け根や首の痛みに加えてしびれが生じます。
頚椎症や頚椎椎間板ヘルニアも整形外科での画像検査でわかります。上記の症状がみられる場合は一度受診をおすすめします。
投稿者プロフィール
- 【青山筋膜整体 理学BODY WEB編集長】理学療法士歴10年以上 総合病院⇨介護・予防分野⇨様々な経験を経て独立。臨床で得た知識をもとに、書籍の執筆・WEB発信・セミナー講師など分野問わず活動中。
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