突然、右肩甲骨に痛みが生じると不安になってしまいますよね。
どんな痛みも、必ず原因があります。
右肩甲骨が痛い場合、大きく分けて2つの原因が考えられます。
- 五十肩や関節脱臼など筋肉や骨、関節の不調が原因となるもの
- 胆嚢や胃などの消化器を主とした内臓の不調や病気が原因となるもの
原因がわからない場合、まず病院を受診するのが最適ですが、その前に大まかな原因がわかると少し安心しますよね。
最も危険なのは、自己判断で痛みに対応し症状が悪化してしまう状態です。
今回は理学療法士の目線から、右側の肩甲骨が痛い場合の原因や病院受診の目安、対策方法を解説します。

目次
右肩甲骨が突然痛い!考えられる3つの原因
右肩甲骨が突然痛い場合に考えられる原因は、大きく分けると以下の3つの問題に分けられます。
- 筋肉の問題
- 内臓の問題
- 姿勢や動きの問題
筋肉を過剰に使いすぎたり、血流が悪くなると痛みが出現します。
これは姿勢や動きの問題とも関連しますが、筋肉は過剰に使いすぎると緊張が高まって負担がかかります。
たとえば、猫背で背中が丸くなった方がいますが、この時肩甲骨周りの筋肉は常に伸ばされるストレスが加わっています。
持続的に伸ばされ続けると、筋肉はそれ以上伸ばされまいと緊張が高まりますので、これも痛みを起こす原因の1つです。
誤った使い方や姿勢は、関節の負担も高めるため、五十肩や石灰性腱炎などの関節や骨の問題も生じる可能性があります。
内臓の問題で背中が痛くなるというのはイメージしにくいかもしれません。
ですが、食べすぎるとお腹が痛くなったり、ストレスや緊張で胃が痛くなったりするのと同じで、右肩甲骨の下辺りに位置する内臓の不調で痛くなることがあります。
右肩甲骨が突然痛い原因①:筋肉や骨、関節
右肩甲骨が突然痛い原因で一番多いのが、筋肉や骨、関節に問題があるケースです。
肩甲骨周辺の筋肉は筋膜という薄い膜に包まれており、体の後面全体とつながっています。
- 動かしたときに痛みが出やすい
- 痛みの強さが変わらない
といった場合、筋肉が原因で肩甲骨の周りに痛みが起こっている可能性があります。
このような痛みを筋筋膜性疼痛症候群と言います。簡単に言うと、筋肉のこりやこわばりが原因となって起こる痛みを指します。
筋筋膜性疼痛症候群になる原因は、肩甲骨周りの筋肉を使いすぎや、血行不良などがあります。
筋肉を使いすぎれば、筋肉の緊張が高まったり、微細な傷がついて炎症を起こしたりすることで痛みが出ます。
緊張が高まれば、血管が圧迫されて血流が悪くなるため、上述した通り痛みを発生させる物質が作られて痛みが出ます。
他にも筋肉や骨、関節の不調が原因で起こる問題は以下の通りです。
- 五十肩(肩関節周囲炎)
- 腱板断裂(腱板損傷)
- 肩鎖関節脱臼
- 石灰性腱炎(石灰沈着性腱板炎)
以下で詳しく解説していきます。
右肩甲骨が突然痛い原因:五十肩(肩関節周囲炎)
五十肩は、正式には肩関節周囲炎といいます。中高年に発症しやすいことから四十肩や五十肩と呼ばれています。
肩関節周囲炎は、打撲や外傷をしたわけではないのに腕を上げると肩が痛い場合に考えられます。
おもな原因は、加齢に伴った関節や靭帯の変性や誤った体の使い方です。主に下記の赤いマークの部分に炎症が生じ痛みや動かしにくさにつながってしまいます。

痛みが強い時は急性期となるため安静が大切です。
肩に違和感や強い痛みを感じた場合は、整形外科のある医療機関を受診しましょう。
急性期が過ぎたら、少しずつストレッチやトレーニングなどの運動を行い、肩甲骨周りが硬くならないようにしましょう。
右肩甲骨が突然痛い原因:腱板断裂(腱板損傷)
肩甲骨には、腱板と呼ばれる上腕骨と肩甲骨を安定させるために必要な筋肉があります。
腱板を構成するのは以下の4つの筋肉です。
- 棘上筋
- 棘下筋
- 肩甲下筋
- 小円筋
腱板断裂は、上記の腱板を構成する筋肉の断裂もしくは部分損傷が起こる病態です。

肩をぶつけるといった明らかな原因は半数で、普段の生活でも断裂が起こる可能性はあります。
重い物を持ったり、同じ動作を繰り返すなど、肩に対して負担の高い動きが多い場合は、注意が必要です。
断裂に伴う運動障害がなかなか改善しない場合は、手術が適応される場合もあります。

右肩甲骨が突然痛い原因:肩鎖関節脱臼
肩鎖関節とは、肩甲骨の肩峰と鎖骨で構成される関節を指します。
肩鎖関節の脱臼は、ラグビーや柔道などのコンタクトスポーツにおいて良く起こります。
学生時代に受傷して、そのまま放置してしまったという方も少なくはありません。
将来的に肩関節周囲炎を引き起こすきっかけとなる場合もあります。
症状としては、安静時に肩周りが痛む、圧痛、動かしたときに痛むなどの症状があります。


引用:京都下鴨病院
右肩甲骨が突然痛い原因:石灰沈着性腱板炎
石灰沈着性腱板炎は、腱板を構成する部分に石灰が沈着して生じる肩の炎症性疾患です。
石灰が沈着することによって、痛みが増加し、まれに腱板から関節にある滑液包に破れ出てしまうと強い痛みを感じるようになります。

痛み以外の症状として、夜間痛による睡眠不足、手が動かしにくいなどの運動制限が上げられます。

右肩甲骨が突然痛い原因②:内臓の病気
右肩甲骨が突然激烈に痛い場合に考えられるのは、その部分に位置する内臓の不調です。
肩甲骨まわりに位置する内臓で不調が考えられるのは以下の4つです。
- 胆嚢
- 胃
- 膵臓
- 腎臓
内臓の問題による痛みの特徴としては、以下のようなものが挙げられます。
- 鋭い痛み
- 激しい痛み
- 発熱を伴う場合がある
- 吐き気を伴う場合がある
- 痛みの場所をピンポイントで示しにくく、痛い場所を中心に比較的広範囲に広がる
こういった痛みがある場合は、内臓の問題がある可能性が考えられるので、すぐに内科を受診することをお勧めします。
右肩甲骨が突然痛い原因:胆のうに問題がある
胆のうは肝臓のすぐ近くに位置しており、みぞおちの右側辺りに位置しています。
どういう役割があるかと言うと、肝臓で作られた胆汁という脂肪を消化するために必要な液体を溜めておくための役割があります。
ここに胆石と呼ばれる石ができると、鋭く重い痛みを感じます。
原因ははっきりと分かっていませんが、肥満や食生活の乱れ、ストレスなどの生活習慣が影響しているとされています。
右肩甲骨が突然痛い原因:胃に問題がある
胃は肝臓のやや左下辺りに広い範囲で位置しています。
食道と腸をつないでおり、食べたものを溜め、消化するための役割を持ちます。
なので、食べ過ぎ、辛いものや冷たいものなど刺激の強いものを摂取することで、胃に刺激が加わって痛みを感じることがあります。
右肩甲骨が突然痛い原因:膵臓に問題がある
膵臓は胃の後ろ辺りに位置しています。
膵臓の役割としては、食べ物の消化に必要な消化酵素を含んだ消化液を分泌することと血糖値を下げるホルモンを血液中に分泌することです。
アルコールの飲み過ぎなどで、膵臓の働きが弱ると消化液で膵臓自体がダメージを受け、炎症を起こしてしまう膵炎と呼ばれる状態になることがあります。
右肩甲骨が突然痛い原因:腎臓に問題がある
腎臓は腰の辺りで腸の後ろに左右1つずつあります。
腎臓の役割としては、血液中の老廃物や塩分をろ過し、尿として体外へ放出することです。
この時、必要な成分はろ過されずに体内へ再び循環します。
尿道から細菌が入り、腎臓まで達すると炎症を起こすことで痛みを感じることがあります。
右肩甲骨が突然痛い原因③:姿勢や動きの問題
右肩甲骨が突然痛い原因として、筋肉の問題と内臓の問題について解説しましたが、内臓の問題によるものは少なく、多くは筋肉が問題となっています。
筋肉の問題として考えた時、右側の肩甲骨の下が痛くなる原因としてはおもに以下の3つが挙げられます。
- 姿勢が悪い
- 同じ姿勢、動きで作業することが多い
- 元々、肩こりや首こり、腰痛がある
それぞれ解説していきます。
右肩甲骨が突然痛い原因:姿勢が悪い
ここで言う姿勢が悪いとは、背中が丸くなって猫背のようになっている、腰が過剰に反って反り腰になっていることを指します。
デスクワークや立ち仕事が多い方に、このような姿勢の悪さがある傾向が強いです。
猫背だと背中の筋肉は持続的に伸ばされた状態に、反り腰だと背中の筋肉は持続的に縮こまった状態となっています。
たとえば、猫背のような姿勢では、背中が丸くなるので肩甲骨を含む背中の筋肉が伸ばされることはイメージしやすいですよね。

この時、背中の筋肉は伸ばされながらも力を入れていないといけません。
どういうことかと言うと、背中が丸くなるということは身体の重心が前に傾くということで、背中の筋肉が力を入れないと身体は前に倒れてしまいます。
なので、身体の重心が必要以上に前に傾かないように、背中の筋肉は伸ばされながらも常に力を入れていないといけないのです。
すると、筋肉は常に緊張した状態でリラックスすることができません。
それが筋肉のコリやこわばり、血行不良による筋筋膜性疼痛症候群を引き起こし、肩甲骨の下辺りの痛みとなるのです。
反り腰も持続的に筋肉が緊張するということは同じなので、メカニズムは同じと考えてください。
右肩甲骨が突然痛い原因:同じ姿勢、動きで作業することが多い
同じ姿勢や動きを繰り返すことが多い場合、身体の特定の場所に負担がかかって、それが右肩甲骨の下辺りの場合があります。
同じ姿勢で長時間いる場合、上述したように筋肉が持続的に緊張した状態となり、筋肉のこりやこわばり、血行不良となって痛みにつながります。
同じ動きとは、たとえば、配達業など重いものを運ぶことが多い、腰をひねることが多い、介護職や建設業など無理な姿勢で力を入れたりが挙げられます。
重いものを運ぶ際、背中から腰の筋肉で身体を起こした状態を保たなければいけません。
その状態をキープ、あるいはその動きを繰り返すことで背中の筋肉には負担がかかり、肩甲骨の下辺りに痛みが出る場合があります。
身体をひねる動きでは、背中から腰の筋肉が伸ばされたり縮んだりします。
それが繰り返されることで、筋肉が緊張したり、負担が強い場合は微細な傷がついて炎症を起こすことで、痛みにつながります。
こういった負担は日頃から蓄積しており、普段より少しだけ無理してしまった、日々の積み重ね、あるいは年齢的に負担に耐えられなくなったなどの理由で痛みが出ることがあります。
右肩甲骨が突然痛い原因:肩・首コリや腰痛
元々、肩こりや首こり、腰痛がある方は、肩甲骨の下辺りにも痛みは出やすいです。
筋肉には筋肉を覆っている筋膜という膜状の組織があります。
筋膜は1つの筋肉だけでなく、隣接する筋肉の筋膜ともつながりを持っているので、首から足の裏までの筋膜がつながっているとも言われているほど、広い範囲でつながっています。
なので、肩や首、腰の筋膜も互いにつながっており、肩の筋膜の硬さが腰にまで影響を及ぼすこともあります。
元々、肩こりや首こりがある方は、その部位の筋膜も硬くなっている可能性が高く、筋膜のつながりを通して肩甲骨の下の筋膜を硬くすると、そこに痛みが起こる可能性はあります。
※肩こり・首こりの原因や具体的なセルフケア方法も記事でわかりやすくまとめています。もしよかったらご覧ください。
右肩甲骨が突然痛いとき【対処法6選】
右側の肩甲骨の下が痛い場合の対処法としては、以下の6つが挙げられます。
- 痛みが強い場合は安静にする
- 冷やす
- 温める
- ストレッチ
- 筋トレ
- 日常生活での姿勢や動きを見直す
それぞれ解説していきます。
右肩甲骨が突然痛いときの対処法:安静
痛みが強くて動くのが難しい。
日常生活に明らかに支障をきたす場合は、無理に動かず安静にする方が良いでしょう。
また、強い痛みの場合は一度整形外科で筋肉や関節に異常はないか、あるいは内科で内臓に問題はないか相談ことをお勧めします。
診察の上で特に何も問題が見つからなかった場合は、患部が炎症を起こしている可能性があるので、無理に動かすと炎症が悪化して治りも遅くなるので、やはり安静が必要です。
医師から痛み止めなどの炎症を抑える薬を処方してもらうのも1つの手でしょう。
右肩甲骨が突然痛いときの対処法:冷やす(アイシング)
炎症が起こっている場合は冷やすことで、炎症を抑えて痛みも和らげることが期待できます。
氷嚢や保冷剤にタオルを巻いて患部に当てると痛みが和らぐという場合、10〜20分くらいを目安に患部を冷やし、感覚がなくなってきたら冷やすのをやめましょう。また痛みが出てきたら再度冷やすというサイクルを繰り返しましょう。
患部に熱がなく、冷やしてもあまり変わらないのであれば冷やさなくても大丈夫です。
入浴もできればシャワーでさっと済ませる方が無難でしょう。
右肩甲骨が突然痛いときの対処法:温める
炎症がなく痛い場合は、慢性的な筋肉のコリやこわばりが原因となっている可能性が高いので、反対に温める方が効果的です。
血行不良になっていることも多いので、温めることで血流を促進することで痛みを和らげることが期待できます。
温湿布や入浴でゆっくり浴槽に入って体を温めることが大事です。
右肩甲骨が突然痛いときの対処法:ストレッチする
痛みが少し落ち着いてきたら、ストレッチでしっかりと肩甲骨周りを動かしていくことが重要です。
ここでのポイントは、右肩の痛みにつながる背骨や胸の前の筋肉、脇腹周りまでしっかりとストレッチをすることです。
肩甲骨は、体の前側では胸の筋肉、後ろ側では肋骨を介して背骨や脇腹と連動して動く構造になっています。
いずれかに硬さが残ってしまうと、肩甲骨の動きを阻害してしまいます。これが無理な動きにつながり痛みにも影響してしまいます。
そのため、構造を理解して正しくストレッチを行うことで早期回復や再発防止につながります。
右肩甲骨が突然痛いときの対処法:筋トレ
ストレッチで伸ばした背中の筋肉や腹筋を筋トレすることで、さらに効果を高めることができます。
筋肉は伸ばすだけではなく、しっかりと縮んで収縮できることが大事です。
特に肩甲骨を支える背中やお腹側の筋肉をしっかりと鍛えることが重要です。
下記でお伝えする筋トレを実践してみてください。
右肩甲骨が突然痛いときの対処法:日常生活を見直す
ストレッチや筋トレも大事ですが、実はこれが一番大事な対策です。
いくらストレッチなどを頑張っても、根本が変わらなければ、いずれ元に戻ってしまい、痛みも再発する可能性があります。
それを防ぐには、やはり日常的にとっている姿勢や動きを変えることを意識していかないといけません。
見直すことで背中への負担を減らすことができるポイントは以下の通りです。
- デスクワークはデスクと肘の高さを合わせ、肘を乗せて作業する
- パソコンの位置が極端に目線の下、あるいは上にこないように設定する
- 長時間座らないように、1〜2時間ごとに立って体を伸ばす時間を作る
- 重いものを持ち上げる際は、股関節をしっかりと曲げて持ち上げる
- 重いものを運ぶ際は、一旦持ち上げてから進行方向へ身体の向きを変えてから移動する
これらを意識して生活するだけでも、かなり背中への負担は和らげることができるはずです。
右肩甲骨の痛みにおすすめのストレッチ(動画あり)
右肩甲骨の痛みが少し引いてきたタイミングで、おすすめのストレッチを3つご紹介します。
痛みのない範囲で、無理せず行ってみましょう。
ストレッチは入浴後に行うと、筋肉がほぐれやすくなります。
また、朝の活動前にも行うことで、1日を通してスムーズに肩周りを動かせるようになります。
ぜひ、ご自身の継続できるタイミングで実践してみてください。
背中のストレッチ
肩甲骨の下辺りには、広背筋や脊柱起立筋という大きな筋肉がついています。
痛みがある場合は、これらがこわばっている可能性が高いので、呼吸を使いながらゆっくりと伸ばしてあげると良いです。
- 壁際に立つ座る
- 肩甲骨の外側を壁に当てて固定する両手を身体の前で組み、前に突き出す
- そのまま腕を反対方向へ引っ張る息を吐きながら両手を突き出しつつ、背中を丸める
- 脇の下が伸びるのを感じる
息を吸う際、背中の後ろ側が大きく広がるイメージで息を吸いましょう。
また、なるべくゆっくりと大きく呼吸し、息が止まらないように注意しましょう。
胸筋のストレッチ
筋肉には互いに反対の働きを持つ筋肉がペアになっています。
背中の広背筋や脊柱起立筋と反対の働きを持つのは、胸の大胸筋や腹筋群です。

胸の筋膜が硬くなることで反対側にある肩甲骨周りの動きも悪くなってしまいます。
背中が痛いからといって背中だけストレッチすると互いのバランスが悪くなるので、両方してあげると良いです。
- 肩の高さに腕を上げて手のひらを壁につける座る
- 体を反対側に捻る身体の後ろで両手を組む
- 胸の筋肉が伸びるのを感じる
痛みに注意しながら、息が止まらないように注意しましょう。
脇腹のストレッチ
脇腹には腰方形筋や腹斜筋という筋肉がついています。
これらも硬くなっている可能性が高く、これらが硬くなると身体が左右どちらかに傾いてしまうので、姿勢が悪くなってしまいます。
これらをストレッチすることで、左右のバランスを整えることができ、背中にかかる負担を和らげることができます。
- 椅子に座る、あるいはあぐらをかいて座る
- 片手をおしりの横から少し離れた位置に置く
- もう片方の手を上に伸ばし、息を吸いながら脇腹を伸ばすように反対へ体を倒す
- 息を吸い切ったら元の姿勢に戻る
- 反対も同様に行う
- 左右10秒2セットずつ繰り返す
ポイントは、体を反対側へ倒す時、倒した側の脇腹が潰れないようにすること、伸ばした手は上から引っ張られているイメージで伸ばすことです。
また、これも呼吸は止めないように注意しましょう。
右肩甲骨痛み解消におすすめのトレーニング(動画あり)
右肩甲骨の痛みに対して、肩周りの筋力トレーニングを闇雲に行ってしまう人は多いです。
そもそも肩甲骨は肩関節の土台となる骨です。
その土台を支えるのに重要な腹筋や背筋の筋力不足により、肩甲骨の無理な動きにつながり痛みを発症しているケースは少なくありません。
ここではその土台となる腹筋と背筋を鍛える筋トレを2つご紹介します。
腹筋の筋トレ
- 両肘、両膝を床につく
- 膝を床から離し、膝を伸ばして両肘とつま先で体を支える
- そのまま20〜30秒姿勢をキープする
- 3〜5回繰り返す
体を支える時、腰が反りやすいので軽くヘソを引っ込めるようにし、腰が反らないように注意しましょう。
また、きつくなってくると呼吸が止まりやすいので、そこも注意しましょう。
背筋の筋トレ
背筋に重要な僧帽筋下部のトレーニングを動画付きでご紹介します。
- 壁に向かって立ち、Y時に腕を広げるうつ伏せになる
- 小指側をくっつけ、壁から離す運動を繰り返す顔の横に両手を置く
- 肩甲骨を寄せるように手を離す
- 10回繰り返す
腰が反りやすいので、おしりを軽くしめるように力を入れ、腰が反らないように注意しましょう。
右肩甲骨の痛みを今すぐどうにかしたい人へ
セルフケアでもどうにもならない痛みや、今すぐどうにかしてほしいという人には、専門家に一度みてもらうことをおすすめします。
一例として、私たち理学ボディでは、最短で痛みを改善させることにこだわっており、筋膜という組織に対して施術を行います。
筋筋膜性疼痛症候群による痛みを早く治すには、硬くなった筋膜をほぐすことが有効な場合が多く、筋膜の施術に精通している理学ボディととても相性が良いのです。
当院理学ボディでは、最短で痛みが改善できるよう、よくある整体での回数券販売などは行わず、多くとも3回以内での改善を目指しています。
当院の施術の特徴や、3回以内で痛みを改善へ導く秘訣については、
以下の記事(↓)で詳しく解説しています。
関連記事:【リピートさせない整体】3回以内の改善にこだわる『理学ボディ』
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投稿者プロフィール

- 【青山筋膜整体 理学BODY WEB編集長】理学療法士歴10年以上 総合病院⇨介護・予防分野⇨様々な経験を経て独立。臨床で得た知識をもとに、書籍の執筆・WEB発信・セミナー講師など分野問わず活動中。