オスグッドが治らない
スポーツを頑張る中高生に多い、オスグッドは病院に行っても
「成長痛だから大丈夫です、安静にしましょう。」
と言われてしまうことが多い為、結局治らずスポーツを諦めてしまう人が実は多いんです。
しかし、
オスグッドの場所が痛いからといって、必ずしも成長痛とは限りません。
当院にも、同じように子供がオスグッドと言われて困っていた親子がたくさん来院しています。
痛みを理由に子供にスポーツを諦めさせたくない、そんなお父さん・お母さんのためになればと思い最近出会ったケースを紹介させていただきます。
「数か月前から息子がサッカーをしていると膝が痛いと言うようになりました。
気になって見てみたら、あきらかに膝下の骨がボコッと出てるんですよ。
さすがにこれはおかしいと思って病院に連れて行ったら、『オスグッドですね』ってお医者さんに言われました。
それから、電気をかけたり湿布を貼ったりしているのですが、一向によくなりません。
もうすぐ夏の大会がはじまるので、それまでに何とかして試合に出してあげたいのですが、なんとかならないでしょうか?」
結論から言うと、膝のボコッとしたのはしばらく治らない可能性が高いです。
しかし、オスグッドの膝の痛み自体は改善できることがほとんどです。
本記事では意外と理解されていないオスグッドのメカニズムや対処方法を詳しく解説していきたいと思います。
お困りのお父さんお母さんには、必ず最後まで読んでいただきたいです。
オスグッドは活発に運動をしたい学生さんがなることも多いため、オスグッドが治らない事によって、思うように運動ができない人や運動をやめてしまう人が多いです。
しかし、学生時代の運動や部活動は学生時代にしかできないものなので、オスグッドが治らない事によって貴重な時間を失って欲しくないです。
ですので、当院ではなるべく最短でオスグッドが治るようサポートさせていただきたいと強く思っております。
※当院では、国際的に認知されている筋膜リリースという技法を用いてあなたの痛みを即時的に解消する施術を行っております。
当院だからこそ出来る筋膜リリースの施術やその驚きの効果についてもっと詳しく知りたい方は、そちらの記事を覗いてみてください。
さらに、痛みを今すぐどうにかしたい方に向けて、あなたの痛みに効く具体的な筋膜リリースの方法をLINEから無料でお伝えしています。
ぜひご活用ください。
目次
オスグッドとは?
一般的にオスグッドは、前ももの筋肉が成長過程の脛骨と呼ばれるすねの骨を引っ張るのが原因と言われています。
大腿四頭筋(太ももの前の筋肉)の力は、膝蓋骨を経由して膝を伸展させる力として働きます。
膝を伸ばす力の繰り返しにより、大腿四頭筋が膝蓋腱付着部を介して脛骨結節を牽引するために、脛骨結節の成長線に過剰な負荷がかかり成長軟骨部が剥離することで生じます。
成長過程のすねの骨は、成人のように完成されていないので、引っ張られると骨の表面が剥がされて痛みがでます。
オスグッド は基本的には成長期の学生や女子に多いですが、中には大人になってからなる人もいます。
オスグッドの症状と治るまでの期間
オスグッドシュラッター病の症状は、
- 走ると痛い
- ボールを蹴ると痛い
- ランジの動きで痛い
- しゃがみ込むと痛い
- 下腿の骨の上側のボコッとしているところを押すと痛い
などが挙げられます。
成長期のスポーツ障害として多く発症し、ジャンプやキックを頻繁に行うようなスポーツで特に多く見られます。(サッカー、陸上競技、バレーボールなど)
ひどくなると、歩いても痛いなんてこともあります。
症状が回復して運動が再開できるまではどれくらい期間がかかるのでしょうか?
上記以外にも回復までの期間は個人差があり、6カ月~1年かかる方もいます。
オスグッドの原因
オスグッド の原因は3つあります。
姿勢が悪くて後方重心になっている
この写真のように重心が後方にあると、どうしても体を支えるために前ももの筋肉が突っ張ってしまいます。
これは、シーソーと同じ原理で、姿勢が悪くて重心が後ろにあればあるほど、前モモの筋肉に負担がかかります。
ですので、普段から姿勢が悪い人は前モモの筋肉に負担がかかり続けているのでオスグッド になりやすいですし、治りにくいです。
筋肉が硬い
オスグッド は、膝の前につくモモの筋肉が硬いと起こりやすいです。
詳しくは、大腿四頭筋というモモの前の筋肉です。
この筋肉が硬いとオスグッド になりやすいため、このようなストレッチをする事で痛みが軽減する人もいます。
他にはモモの前の筋肉をマッサージする事でも筋肉がほぐれるため、オスグッド の痛みが軽減したりします。
しかし、これらをやってもオスグッド が治らない人や再発してしまう人も多くいます。
そのことについては後半で解説をします。
運動量が多い
オスグッド は成長期の学生に多いのですが、これはまだ筋肉や骨がしっかりしていない学生なのに運動をしすぎてしまう事が原因の1つとしてあります。
もちろん、同じように運動をしていてもオスグッド にならない人もいますので、運動量が多いのが全ての原因ではないですが、1つの要因としてあるのは間違い無いです。
オスグッドが治らない一般的な治療と【落とし穴】
オスグッドの場合、以下のような治療をする事が一般的です。
ストレッチ
オスグッドは、モモの前の筋肉が硬くなったり負担がかかる事でなると考えられているため、モモの前の筋肉をストレッチしましょうというお医者さんが多いです。
確かに、モモの前の筋肉をストレッチする事でオスグッドが治りそうな気もしますが、実際にストレッチで治るのはオスグッドがかなり軽症な人だけです。
現実ではモモの前をストレッチしてもオスグッドは治らない人が多いです。
実際にあなたもストレッチではオスグッドが劇的に治っていないと思います。
これについては後ほど解説します。
筋トレ
オスグッドはモモの前の筋力が弱いとなる!と考えるお医者さんもいたりしますが、これは間違いです。
オスグッドの人がモモの前の筋肉を筋トレすると、今まで以上にモモの前の筋肉が硬くなってしまう可能性があります。
ですので、オスグッドが治らない人や再発している人は、無理に筋トレをしない方がいいです。
サポーター・テーピング
オスグッドの人が病院に行くとサポーターやテーピングをして治しましょう!とお医者さんから言われる事があります。
しかし、サポーターやテーピングはあくまで負担を減らすものですので、オスグッドを治すためのものではありません。
確かにサポーターやテーピングをすると負担は減るので、運動中に使用するのは問題ありません。
しかし、それと同時にオスグッドを治すことも考えていかなければなかなか治らないです!
【症例多数】オスグッドで膝に痛みがでる意外な理由
ここまでオスグッド の原因を解説しましたが、筋肉をマッサージしたりストレッチしてもなかなか治らない人が多いです。
それは、筋肉が根本的な原因ではないからです。
以前まで、筋肉が原因でオスグッド になると考えられていました。
しかし、近年になって筋肉を包んでいる筋膜に問題がある事がわかってきています。
オスグッドの痛みは休んでも治らない【本当の原因】
筋膜は筋肉を包むようにして覆っている薄い膜です。
この筋膜は筋肉を1本1本包んでいるため、筋膜が硬くなってしまう事で筋肉にも悪影響が出て痛みなどを引き起こします。
なので、オスグッド だからといって、膝の周りに原因があるわけでなく、以下のように膝と繋がっている場所に原因がある事が考えられます。
- 胸
- 腹筋
- スネ
- 足首
そのため、今まで膝しかマッサージして来なかった人は本当の原因にアプローチできていない可能性があって、治らなかった可能性があります。
オスグッドによる膝の痛みが治らない場合は筋膜リリースが有効な理由
筋膜の問題を改善するには筋膜を調整する事が有効です。
筋膜リリースとは、徒手的に筋膜を動かし、硬さの調整を行う手技を指します。
筋膜の調整に関しては、言葉で説明すると難しくてすごくわかりづらくなってしまうので、簡単なアニメーション動画を用意しました。(2分22秒ほどです。)
このようにすると筋膜をほぐす事ができます。
※筋膜の施術が痛み改善に効果的な理由や具体的な施術内容について、気になる方はチェックしてみてください。
ただし一般的な筋膜リリースはNG【イタリア式こそ効果あり】
筋膜リリースで効果が高いのはイタリア式の筋膜の施術(筋膜マニュピレーション)です。
オスグッドのように痛みが持続しやすい病態の場合は、体の使い方も偏りがでやすいです。
そのため原因となる硬い筋膜も広範囲に広がっている可能性もあります。
筋膜全体をほぐすのではなく、原因となる部分をしっかりと狙って施術する必要があります。
- 一般的な筋膜リリース:広範囲をほぐせるが痛みの改善には不向き
- イタリア式の筋膜施術:異常となる部位を狙うので根本からの痛み改善に有効
イタリア式の筋膜の施術は医師と理学療法士のみが習得できる手技です。
当店では、イタリア式の施術で3回以内での改善を目指しています。
当院の施術の特徴や3回以内で痛みの改善ができる秘訣を、
下記の記事でわかりやすく解説しています。
関連記事:オスグッドの痛みも治した事例多数!3回以内の改善にこだわる整体院『理学ボディ』とは?
【改善事例】1回の施術でオスグッドが改善したケース
今回紹介するのはオスグッドがなかなか治らなかった20代女性Hさんが、筋膜調整によって改善したケースです。
小学校4年生の時に、オスグッドになったんです。
その時は運動するときとか痛かったです。
それからは、痛みが治ったり消えたりを繰り返していて治らない状態で、最近また痛み出した感じです。
今はしゃがんだり、階段の昇り降りをするとかなり痛いです。
正座をするだけでも痛いです。
ずっと治らなくて困っています。
とのことでした。
オスグッド が治らないHさんの状態をチェック
Hさんに今のオスグッドの痛みがどんな感じか見せてもらいました。
すると、以下の3つの動きで痛みが出ました。
体重をかけて曲げると痛い
しゃがむと痛い
正座をすると痛い、特に正座する途中が痛い
とのことでした。
これがずっと治らないのは辛いですよね、、
オスグッドが治らないHさんの筋膜をチェック
次にHさんの筋膜で硬い場所がないかチェックしていきました。
すると、痛いのは膝ですが以下の場所で筋膜が硬い場所が確認できました。
- モモの内側
- ふくらはぎの内側
- 足首の内側
このように膝と繋がっている筋膜にたくさん硬い場所があるので、膝をマッサージしても治らないで再発する理由がわかります。
実際にHさんの場合は、足の内側に筋膜が硬くなっている場所がたくさんありました。
オスグッドが治らないHさんの施術結果
Hさんの筋膜が硬くなっている足の内側に対して筋膜調整をしていきました。
結果はこの動画をご覧ください。
今回のケースは、実際に1度の施術で改善がみられました。
このように、オスグッドがなかなか治らない人は、膝と繋がっている筋膜が硬くなっている可能性があり、その筋膜をほぐす事でなかなか治らない痛みでも改善がする事が多いです。
実際にHさんが硬かった場所
Hさんのオスグッド が治らない原因は、以下の場所の筋膜でした。
この場所は他にもオスグッド が治らない人も硬くなっている事が多いため、あなたもマッサージしてみて痛みの変化を感じてみてください。
当院では、オスグッドや運動による痛みの改善を得意としており、多くのお客様が店舗に足を運んでくださっています。
ぜひ、筋膜リリースでの「施術」を検討してみてください。
オスグッドで膝に痛みが出る方の多くは3回以内に解消しています
最後までお読みいただきありがとうございました。
痛みで動くのがつらい・・・と感じる方にぜひ知っていただきたいことがあります。
それはオスグッドの痛みは筋膜を調整することで改善する可能性がとても高いということです。
実際に当院にはオスグッド が治らないで再発する人が多く来られていますが、多くの人が1〜3回以内の施術で改善しています。
もちろん、あなたも必ず1〜3回以内に痛みが改善するとは言い切れませんが、他の整体よりは早く改善できる自信があります。
一人でも多くの方に「痛みを感じない感動」を届けたいと、スタッフ一同、全力で「施術」をさせて頂いています。
とてもありがたいことに店舗によっては、来月の予約もいっぱいの状況です…!
そのため、当院にて早めに「施術」を検討される方は、ぜひ、お近くの店舗を覗いていただき、予約があるかを確認頂けると幸いです。
他にも気になる事があれば、ぜひ気軽にお問い合わせください。
投稿者プロフィール
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理学療法士の国家資格を取得後、都内のスポーツ整形外科クリニックで医師と連携しつつプロスポーツ選手や箱根駅伝選手などを担当し、技術を磨いてきました。
その過程でイタリアの医師が考案した国際コースである『Fascial manipulation(筋膜マニピュレーション)』のコースを修了しています。
筋膜を通じて痛みに悩まされている人を救いたいです。
(参考:日本アスレティックトレーニング学会誌 第 4 巻 第 1 号 29-34(2018)