「筋膜リリースって、結局よくわからない」「テレビやSNSで話題だけど、正直胡散臭い…」
筋膜リリースの効果やその根拠について、こんな疑念を持っている人へ。
テレビやSNSで筋膜リリースが有名になってから、整体や病院でも筋膜リリースを行う場所が増え、それだけでなく、筋膜ローラーやボールなどを利用しセルフで行う人も増えました。
しかし、私たち筋膜施術の専門家の目線で見ても、実際に病院や整体でやっている筋膜リリースは偽物が多く、効果がない理由も納得してしまうケースが多々あります。
一方で、本当に効果が実証されているのは、医学的にも正式に認められておりイタリアの医師が開発したものです。
世間で広まる間違った方法と、世界的に認められている本物の筋膜リリース(筋膜マニュピレーション)との違いを、科学的根拠と実例をもとにわかりやすくお伝えします。
※当院では、国際的に認知されている筋膜リリースという技法を用いてあなたの痛みを即時的に解消する施術を行っております。
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筋膜リリースが胡散臭いと言われる【3つの理由】

世界的にも最先端の技術である、イタリアの筋膜リリースを学んだ私たちから見ても、最近流行っている筋膜リリースが「胡散臭い」思われてしまう理由が、はっきりとわかります。
具体的には以下の3つの理由です。
筋膜リリースという言葉がメディアで先走っている
筋膜リリースという言葉は、聴き心地がいいからかテレビなどでかなり使われるようになりました。
それだけでなく、本やYouTubeなどのSNSでも、筋膜リリースという言葉が流行ってきています。
しかし、実際に筋膜リリースという技術はアメリカやイタリアで生まれた筋膜に対する施術が根本にあります。
日本ではアメリカやイタリアの筋膜リリースを学んできた人はかなり少ないです。
つまり、言葉は同じでも筋膜リリースの方法は海外のものとは違うため、「日本版の筋膜リリースができた!」というようなイメージです。
これは後ほど詳しく解説しますが、日本の筋膜リリースと海外の筋膜リリースは全く違います。
それくらい筋膜リリースという言葉だけが先走りしているんです。
なので、胡散臭いと言われる事が多いです。
本場の筋膜リリースを学んでいる人が少ない
日本と海外の「筋膜リリース」 は全く別物です。
そもそも筋膜リリースを学んでいる人は、医療職のごく一部の人で、医療職の人でも正しい筋膜リリースをできる人は少ないです。
実際に私たちが学んでいるイタリアの筋膜リリースは、学ぶことができる業種が限られています。
具体的には医師と理学療法士のみです。
それ以外の人は学ぶことができません。
ですので、そもそも日本の医療職の人ですら正しい筋膜リリースをできる人は少ないんです。
そのため、間違った筋膜リリースが世間一般では広まっており、もちろん効果も出ない印象です。
効果が曖昧で、技術者も少ない
「筋膜リリース は胡散臭い」と思う人の多くは、筋膜リリースを受けても明らかな効果を感じることができない人が多いです。
それでは、「胡散臭い」と思ってしまいます。
メディアでは、人の目を惹きつけるために多少大げさに紹介されているのも原因の1つかもしれませんが、実際に受けてみると「あまり効果がなかった」と思う人は多いです。
筋膜リリースの方法によっては、やり方が間違っていてもその場では効果があるように感じることもあります。
中には、筋膜リリースの効果について、しっかりと説明がないまま、施術を行なっている人もいます。
筋膜リリースの効果には主に以下の4つがあります。
- 痛みの改善
- 柔軟性の向上
- 姿勢の変化
- 体が楽になる
特に痛みの改善に関しては、筋膜リリースの強みです。
マッサージやストレッチでは改善しなかった痛みや不調が、正しく筋膜をほぐすことで改善することが多い印象です。
胡散臭いと言われる筋膜リリースの例【要注意】

私たちは海外の正式な筋膜リリースを学んできたこともあり、日本の筋膜リリースが胡散臭いと言われる理由もなんとなくわかります。
具体的には以下の3つが胡散臭いと言われるような筋膜リリースです。
ただのマッサージ…?
本来、筋膜をほぐすには以下の刺激が必要です。
- 持続的な伸長刺激
- 圧刺激+摩擦刺激
そして、明確に筋肉ではなく筋膜に対して刺激を与える必要があります。
しかし、一般的な整体などの筋膜リリース はマッサージと何が違うかわからないという声を多く聞きます。
実際にHPなどを見ても筋膜リリースという名前のマッサージをしている印象は確かにあります。
そもそも筋膜リリースは簡単な技術ではないので、一般的な整体では本物の技術を受けれないことが多いです。
しかし、実際には多くの人がそもそも正しい筋膜リリースを知らないので、マッサージを筋膜リリースと言っても通用してしまう印象です。
もちろん、痛みが改善されたり効果があればいいのですが、効果がない時は特に要注意です。
ただのストレッチ…?
テレビなどでも筋膜リリースのストレッチが紹介されることが多いですが、筋膜はストレッチで伸ばすのは簡単ではないです。
確かにストレッチをする事で筋膜も多少は伸びたりするとは思います。
しかし筋膜をほぐす刺激としては弱く、もっと効果的にほぐす方法があるため、あまり効果的ではないことが多いです。
ただの注射…?
ハイドロリリースという言葉をご存知でしょうか?
これは、注射で生理食塩水という液体を筋肉と筋膜の間に注射することで、その水圧で筋膜を剥がす方法です。
この方法は確かに筋肉と筋膜の間の滑りをよくしたりする効果はあると思います。
しかし、筋膜自体を柔らかくする効果はありません。
あくまでも筋肉と筋膜の間の滑りをよくする効果です。
もちろんこれだけでも効果はある人はいます。
しかし、実際には筋膜自体が硬くなっている人が多いため、いくら筋肉と筋膜の間の滑りをよくしても症状が改善されない人が多いです。
このハイドロリリース注射が近年では筋膜リリース注射として注目されましたが、あくまで名前を使っているだけで本当の筋膜リリースとは違うのでご注意ください。
医学的に正式な筋膜リリース2選

ここまでは、一般的に認知されているいろいろな筋膜リリースを紹介しましたが、医学的に正しい筋膜リリースがあるので、2つ紹介します。
理論が解明されている筋膜リリース
実際に、効果のある本当の筋膜リリースは手を使って穏やかにゆっくり筋膜を伸ばすやり方の事を言うんです。
この動画を見るとイメージしやすいと思います。
17秒〜やっている方法が本来の筋膜リリースです。
ローラーやボールでゴロゴロやる方法とは全く違いますよね?
このように、穏やかに持続的に伸ばすのが効果がある本来の筋膜リリースなんです。
イタリアの医師が開発した筋膜リリース(筋膜マニュピレーション)
強めの筋膜リリースは正式には、筋膜マニピュレーションといい、筋膜のツボを探してピンポイントでほぐします。

この技術はイタリアの理学療法士と医師達が開発したもので、簡単に言うと筋膜をほぐして痛みを改善させるものです。
そのため、筋膜をほぐすと言う部分では先ほどの筋膜リリースと同じです。
しかし、ほぐし方が全く違うため、もちろん効果も違います。
ちなみに、イタリア式の筋膜リリースは普通の筋膜リリースよりも圧倒的に筋膜がほぐれるため、痛みなどの不調を改善できる可能性も高くなります。
実際に人が痛みを訴える場合、その痛みの部位と繋がっている筋膜のラインに筋膜の硬さが隠れていることが多いです。

ですので、多くの人は痛みがある部位だけを治療しても改善しないことが多く、根本的な原因である筋膜をほぐすことが大切になります。
実際に筋膜リリースで痛みが改善した例を紹介

ここまで筋膜について色々紹介しましたが、本当に効果があるのかまだ疑問に思っている人もいると思います。
ですので、次は実際に筋膜リリースで症状が改善した男性の例を紹介します。
Mさんの例
Mさんは会社員で普段デスクワークをしている時間が多い方です。
最近デスクワークをしているとひどい肩こりが出るようになってきたため来院されました。
今年の7月ごろから仕事中に右の首のこりを感じるようになりました。
2カ月ぐらいはそれでも我慢して仕事はできていたんです。
でも9月ぐらいから首だけでなく腕の方までだるさがでてくるようになりました。
さすがに辛かったので整形外科に行ったんですけど、レントゲンを見て、骨に問題はないと言われました。
医者の先生からは「湿布で様子をみながら安静にして2週間後にまた来るように」と言われました。
でもその通りに安静にしていたけど全くよくなりませんでした。
そうしたら医者の先生は、「自分で首のストレッチをおこなって、もう2週間休んでまた来なさい」と。
ストレッチは自分でも普段からしていたけど効果を感じられてなかったので
「あと何日休めば良くなりますか?」って聞いても「わからない」、「首の痛みは様子をみるしかない」と。
もうただ治るのを待つだけは嫌だったので、近所の整骨院に通いました。
そこでは電気とマッサージをしたけどそれでもほとんど変わりませんでした。
そのあと、会社の同僚に紹介された鍼治療にも行ったんですけど、そこでも痛みは変わりませんでした。
もう1か月半ぐらい強い痛みが続いていて仕事になりません。
なんとかしてほしいです。
と、Mさんは説明してくれました。
Mさんの現在の肩こりの状況
Mさんの今の状況を伺うと
「仕事でパソコンを使っていると辛くなる」
「長時間同じ姿勢でいるときつい」
とのこと。
今は強い症状は出ていないとのことだったのですが、右の首周りの辛さと上を見ると気持ち悪くなったりする症状があるみたいです。

なので、これを施術後にもう一回やって効果を確認する事にしました。
ということで、施術を開始していきました。
肩こりがあるMさんの 筋膜の硬さの確認と施術
Mさんの筋膜の状態をさっそく確認していくことにしました。
するとMさんは▼の図の位置で筋膜の硬さが発見できました。

これを見ていただくとわかっていただけると思うのですが、患部の首以外にこんなに筋膜の問題が起きています。
それなのに首の近くだけ治療していても、良くなるわけがないのです。
ということで、この筋膜の硬いところを筋膜調整していきました。
そうすると、上を向いた時の辛さと、右の首の辛さが改善しました。

ただし、まだ仕事中にどうなるかわからなかったので、1週間後に予約を一応入れておき、仕事をしながら経過観察をして頂き、次回来院の際に状況を教えてもらうことにしました。
~1週間後~
Mさん「前回来る前よりだいぶいいです!ただ、仕事中にまだ辛さがすこしあります。」
ということで、よくなってはいました。
よくなっているということは、前回の施術の方向性は間違っていなかったということなので、今回も前回と同じラインの筋膜を調整していくことにしました。
今回は前回取りきれなかったところと、新たにみつかった硬い場所も筋膜調整していき、これでまた様子を見ることにしました。
~6日後~
Mさんから連絡がありました。

理学BODY 様
先日はありがとうございました。
3日間は施術後の痛みがあったのですが、一昨日からそれも無くなり、今のところほとんど痛みを感じずに仕事ができています。
先生に治療してもらえて本当に良かったです。
また何かあったらお願いしたいと思いますので、宜しくお願いいたします。
このように肩こりだからと言って肩の周りだけにアプローチしても治らない事は多く、肩と繋がっている部分の筋膜をほぐす事で症状が改善する事が多いです。
ですので、参考にしてください。
筋膜リリースは胡散臭いと感じるあなたへ
筋膜リリースは最近になって言葉だけが先走って浸透したこともあり、まだまだ本当の筋膜リリースを知らない人が多くいます。
なので、胡散臭いと思ってしまう人も多いのはわかります。
しかし、それであなたの症状が改善されないのでは、私たちもいい気持ちにはなれません。
本当の筋膜リリースであれば、あなたの症状が改善する確率は高くなる自信があるからです。
ですので、少しでも私たちが力になれそうであれば、私たちに任せてください。
他にも気になる事があれば、気軽にお問い合わせしていただければと思います。
投稿者プロフィール

- 【青山筋膜整体 理学BODY WEB編集長】理学療法士歴10年以上 総合病院⇨介護・予防分野⇨様々な経験を経て独立。臨床で得た知識をもとに、書籍の執筆・WEB発信・セミナー講師など分野問わず活動中。
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