この記事を監修している人：木城 拓也（理学療法士免許所有）
理学療法士の国家資格を取得後、都内のスポーツ整形外科クリニックで医師と連携しつつプロスポーツ選手や箱根駅伝選手などを担当し、技術を磨いてきました。その過程でイタリアの医師が考案した国際コースである『Fascial manipulation（筋膜マニピュレーション）』のコースを修了しています。筋膜を通じて痛みに悩まされている人を救いたいです。
木城先生
「後ろに反ると腰が痛い・・・」
「どうすれば腰痛が治るのか知りたい！」
このような反ると腰が痛くなる症状でお悩みではありませんか？
実際に、後ろに反ると腰が痛い人は当院にも多く来られています。
しかし、マッサージやストレッチだけで良くならないという方も多いんです。
本当の原因とそれに対する適切な対応ができないと腰痛は改善しません。
実際に腰痛の原因がはっきりとわかるのは15％ほどで、残りの85％は原因が不明確です。
反ると腰が痛い場合も85％の原因不明の腰痛に含まれる場合が多いです。
反ると腰が痛くなるのも上記の85％に含まれる場合が多く、症状を解決するには、筋膜リリースという最先端の技術が効果的です！
本記事を読むことで、腰痛の本当の原因と改善方法を知ることができいます。
当院では、反ると腰が痛いという方に対し、施術を行った結果しっかりと改善できた実績があります。
記事の後半では、実際に自分でできる対処法も紹介していますので、やってみて効果を実感してみてください。
※当院は国際的に認知されている筋膜リリースという技術を使って痛みを改善する施術を行っています。
専門家の施術により痛みを解決したい方はぜひご相談ください。
目次
反ると腰が痛い時に考えられる4つの原因
反ると腰が痛い場合、以下の4つが考えられます。
- 骨の問題や病気の可能性
- 腰椎椎間板ヘルニア
- 腰椎分離症
- 筋肉や筋膜の痛み
中には危険な腰痛も隠れているため、しっかり理解しておきましょう。
中高生は要注意！骨や病気の可能性
中学生や高校生で腰痛が起きる時には、注意が必要です。
なぜなら筋肉が柔らかい中学生や高校生の場合は、よっぽどの問題が起きていないと腰痛が起こりにくいからです。
具体的には、腰の骨に問題が起きているケースや悪性腫瘍（がん）などの可能性もあります。
ですので、中学生や高校生で腰痛がある場合は医療機関に受診をして医師の診断を受けておいた方が、万が一の事態を防ぐ事ができます。
なので、中学生や高校生で腰痛がある場合は、まずは医療機関の受診をオススメします。
腰椎椎間板ヘルニア
反ると腰が痛い場合に疑われるのが腰椎椎間板ヘルニアです。
確かに後に反ると腰が痛い人がヘルニアの可能性はあります。
しかし、ヘルニアの場合は腰を反る時よりも曲げた時に痛みが出やすいので、後に反ると腰が痛い原因である事は少ないです。
ちなみに腰椎椎間板ヘルニアは、腰の骨の間にあるクッションに負担がかかる事で椎間板の中身が飛び出てしまい、近くにある神経を圧迫して足の痺れなどが起こります。
椎間板は線維輪と髄核でできていて、背骨をつなぎ、クッションの役目をしています。その一部が出てきて神経を圧迫して症状が出ます。椎間板が加齢などにより変性し断裂して起こります。
悪い姿勢での動作や作業、喫煙などでヘルニアが起こりやすくなることが知られています。
なので、足の痺れがある人は腰椎椎間板ヘルニアである可能性も考えられます。
ヘルニアの場合はMRIを用いた診察でわかります。
腰を曲げても痛い、足に痺れが出ている方は一度医療機関を受診しましょう。
腰椎分離症
後に反ると腰が痛い人の中でも、腰のピンポイントが痛い人は腰椎分離症も可能性の1つとして考えられます。
腰椎分離症は腰の骨が骨折していたり、負担がかかっていると腰痛を引き起こします。
多くは体が柔らかい中学生頃に、ジャンプや腰の回旋を行うことで腰椎の後方部分に亀裂が入って起こります。「ケガ」のように1回で起こるわけではなく、スポーツの練習などで繰り返して腰椎をそらしたり回したりすることで起こります。
ですので、後に反ると腰のピンポイントが痛む人は、分離症の可能性が1つ考えられます。
痛みが鋭い場合や痛みの程度が何日も変わらない場合は、一度医療機関に相談しましょう。
筋肉や筋膜の痛み
ここまで紹介した事が原因な人はそれほど多くなく、反ると腰が痛い人の多くは筋肉や筋膜が痛みを出している事が多いです。
実際に、神経や関節に問題があって腰痛がある人は、全体の15%だけです。
つまり、腰痛の85%は検査しても原因がわからないと今まで言われていたんです。
腰痛の約 85％は、さまざまな検査をしても「この神経が圧迫されている」といった明確な原因が見つからない腰痛なのです。
しかし、検査でわかる問題は関節や神経の問題だけなので、筋肉や筋膜の問題はわかりません。
つまり、後に反ると腰が痛い人の85%は筋肉や筋膜が痛みの原因である可能性が高いんです。
反ると腰が痛くなる理由と治し方3つ
後ろに反ると腰が痛い場合に考えられる理由は以下の3つです。
- 腰の骨の問題
- 筋力が弱い
- 筋肉が弱い
腰の骨の問題
腰を反ると痛みが出る場合、腰の骨の問題として、ずれや変形・歪みが問題として挙げられます。
腰の骨は5つの骨が積み木のように積み重なる構造をしています。そのため、姿勢や過度の負荷、年齢による影響を受けやすく、病院でレントゲンを撮ってみると
- 腰の骨が変形している
- 腰の骨同士が狭くなっている
- 背骨が曲がっている
と言わるケースが多いです。
従来はそのような問題に対し、腰を牽引して引っ張ったりする治療法が一般的でした。
しかし、近年になって腰の骨は腰痛の有無に関わらず、誰しもが加齢によって変形してくる事がわかってきています。
つまり、腰が痛くない人でも腰の骨は変形していると言う事です。
なので、『腰の骨の問題＝腰の痛み』ではない事が最近になってわかってきています。
本当の原因については後ほど解説をします。
筋力が弱い
後ろに反ると腰が痛い原因として、体幹の筋力が弱いということも挙げられます。
具体的には腹筋や背筋が弱いと言われたり、インナーマッスルが弱いと言われたりするケースです。
これについても昔は筋力が弱いと腰痛になると言われてきましたが、近年になって違う事がわかってきています。
なぜなら、筋力が弱くても腰痛にならない人が多く、反対に筋トレをして腰痛が悪化してしまう人さえ多くなってきているからです。
そのため、後ろに反ると腰が痛い人がむやみに筋トレをするのは、むしろ危険です。
特に背中にある脊柱起立筋や多裂筋などは痛みを引き起こしやすいので背筋トレーニングは注意しましょう。
実際に、筋トレをしなくても腰痛が改善するケースが圧倒的に多いので、筋力が弱＝後ろに反ると腰が痛い原因とは関係がないケースが多いです。
筋肉が硬い
後ろに反ると腰が痛い人は、腰の筋肉や股関節の筋肉が硬いことも痛みの原因と言われます。
下記の画像を見るとわかりますが、本来であれば腰を反る時には、腰だけでなく股関節も連動して反る方向へ動き（伸展の動き）ますが、股関節が硬いと腰だけで反ってしまいます。
この場合、治療法としては硬くなった腰の筋肉をマッサージや股関節のストレッチを指導されます。
同じように筋肉の硬さを指摘された人は、以下に理学療法士が勧める具体的なストレッチ法を記載するので、ぜひ行ってみてください。
腸腰筋（股関節の付け根）のストレッチ
- 片方の足を前に出し後ろの足の膝を床につける
- 上半身を倒さないようキープしたら体重を前に移動する
- 腰を反らさないようにし後ろ足の付け根を伸ばす
※痛みがでた場合は運動を中止し、無理をしないようにしましょう。
大腿四頭筋（前腿）のストレッチ
- 片膝立ちで後ろ足の足の甲を持つ
- かかとをお尻に近づけるようにゆっくりと動かす
- 腰が反らないようにし足の付け根が伸びるのを感じる
※下記動画では立って行っていますが、安全のため手で支えながら上記画像のように行いましょう。
筋肉の硬さが単純に問題となっているケースでは、上記の方法で腰痛が軽減することが多いです。
しかし、中にはストレッチでも治らない人もたくさんいます。
それは、筋肉が問題ではなく、筋肉を包んでいる筋膜が問題だからです。
【症例多数 】反ると腰痛が起こる本当の理由
後ろに反ると腰が痛い人が治らないのは、原因や治療法の考え方が違います。
今までは、筋肉や腰の骨が原因と考えられていましたが、最近になってそれらを包んでいる筋膜が原因と言う事がわかってきています。
筋膜は筋肉や関節、神経などを包んでいる組織です。
コラーゲン繊維でできており全身の動きを滑らかにする働きがあります。
しかし筋膜は姿勢の偏りや動きの癖などで硬くなったり、癒着を起こしたりします。
実際に筋膜が硬くなると痛みに影響する事がわかってきています。
筋膜は，機械的受容器と侵害受容器を含む多くの知覚性神経終末によって高密度に神経を分布されている。そして，それは急性の筋筋膜痛症候群の原因になりうる。
また硬くなった部位以外に引っ張られるような負荷が加わり実際に硬くなっている部位以外に痛みが起こる場合があるんです。
なので、後ろに反ると腰が痛いケースの多くは筋膜が問題になってる事が多いんです。
反ると起こる腰痛が治らない場合は筋膜リリースが有効
硬くなったり癒着を起こしたりした筋膜には適切な対応として筋膜リリースが有効です。
筋膜リリースは摩擦刺激により筋膜の状態を元に戻し、痛みも改善することを目的としています。
筋膜の調整により痛みだけでなくしびれなどの症状も改善する場合もあるんです。
近年では筋膜リリースというワードも一般的となりました。
しかし、今回ご紹介するのは一般的な筋膜リリースではありません。
基本的に一般的な筋膜リリースでは痛みの改善は難しく、専門的な筋膜リリースを行う必要があります。
専門的な筋膜リリースとは痛みの部位と原因となる部位を見極め適切に対応する分析力と技術力になります。
筋膜リリースについてもっと知りたい！という方は、以下の記事をご覧ください。
ただし一般的な筋膜リリースはNG【イタリア式こそ効果あり】
結論から言うと一般的に紹介されている筋膜リリースでは根本からの改善は難しいです。
一時的に痛みが軽減しても再発してしまう可能性が高いんです。
そこでおすすめしたいのが専門家によるイタリア式筋膜リリースである筋膜マニュピレーションです。
一般来な筋膜リリースとの違いは以下の通りです。
- 一般的な筋膜リリース：広範囲をほぐせるが痛みの改善には不向き
- イタリア式の筋膜施術：異常となる部位を狙うので根本からの痛み改善に有効
筋膜マニュピレーションは医師と理学療法士のみが取得をできる手技で、当院でもこの施術を行っています。
しかし、何回も通って治すのはコスト的にも大変、時間もない。
上記のようなお声に対し当院では3回までの施術で改善することを目標としています。
関連記事：腰痛も治した事例多数！3回以内の改善にこだわる整体院『理学ボディ』とは？
【改善事例】1回の施術で腰痛が改善したケース
今回紹介するKさんは、後ろに反ると腰が痛い症状で悩んでおられました。
実際に腰を後ろに反ってもらうと、この辺りで痛みが出る状態です。
次は、Kさんの筋膜で硬くなっている場所がないか調べました。
すると、以下の場所で筋膜が硬い場所を確認できました。
このように、痛い場所は腰ですが、筋膜が硬い場所は以下の場所でした。
- 太モモの外側
- ふくらはぎの外側
- 臀部
一見、腰痛には関係なさそうですが、この画像を見ると腰の筋膜がいろんな場所に繋がってる事がわかると思います。
引用：トリガーポイント
なので、腰が痛くてもふくらはぎが原因だったり、背中が原因だったりするんです。
次は、この硬くなっている筋膜をほぐしました。
その結果、後ろに反ると腰が痛い症状がその場で改善しました。
このように、後ろに反ると腰が痛いケースでは、1〜3回以内の施術で改善できるケースが多いです。
当院で行っている筋膜の施術に関しては、以下の動画と記事にも詳しく書いてあります。
Kさんが硬くなっていた場所
実際にKさんは以下の場所が硬くなっていたので、動画でご紹介します。
痛みに注意しながらぜひやってみてください！
※マッサージを不適切な方法や自己流でやった場合は、効果がなかったり悪化するケースがあるので、わからない場合や痛みが悪化する場合は無理に行わないようにしましょう。
一人で行うのは難しいという方も安心してください。
当院ではわかりやすく痛みを改善する方法をご紹介しています。
後ろに反ると起こる腰痛に悩む人の多くが3回以内に改善しています
ここまでお読みいただきありがとうございました。
今回紹介した対処法で腰痛が改善する人もいれば、あまり変わらない人もいると思います。
あまり変化がなかったいう方も安心してください。
当院でご丁寧にサポートさせていただきます！
実際に、当院には後に反ると腰が痛い人が多く来られていますが、多くの人が1〜3回以内の施術で改善しています。
もちろん、必ず1〜3回以内に腰痛が改善するとはお約束できませんが他の整体よりは早く改善できる自信があります。
これまで多くの方にその効果を実感していただき、スタッフ一同もっといろんな方に痛みのない生活を送っていただきたいという思いからご紹介させていただいております。
おかげさまでご予約が取りづらい状況となっているため、お早めにご予約いただけるか確認していただけると幸いです。
ぜひ当院でお待ちしております！
投稿者プロフィール
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理学療法士の国家資格を取得後、都内のスポーツ整形外科クリニックで医師と連携しつつプロスポーツ選手や箱根駅伝選手などを担当し、技術を磨いてきました。
その過程でイタリアの医師が考案した国際コースである『Fascial manipulation（筋膜マニピュレーション）』のコースを修了しています。
筋膜を通じて痛みに悩まされている人を救いたいです。
