背中の寝違えたような痛みの治し方|原因・対処法を理学療法士が解説!

背中の寝違えたような痛み 治し方

この記事を監修している人:木城 拓也(理学療法士免許所有)

理学療法士の国家資格を取得後、都内のスポーツ整形外科クリニックで医師と連携しつつプロスポーツ選手や箱根駅伝選手などを担当し、技術を磨いてきました。その過程でイタリアの医師が考案した国際コースである『Fascial manipulation(筋膜マニピュレーション)』のコースを修了しています。筋膜を通じて痛みに悩まされている人を救いたいです。

木城先生

朝起きると、突然背中〜肩甲骨の辺りに寝違えたような痛みを感じる。

実はそれ「ぎっくり背中」の可能性があります。

誰しも、首を寝違えた経験はあると思います。それとよく似た痛みや症状が背中〜肩甲骨周囲にも現れます。

生活に支障が出てしまうほど、痛みでつらくなる人も少なくありません。

一刻も早く、背中の寝違えた痛みを解消できるよう、理学療法士の視点から痛みの原因・対処法、寝違えたときにやってはいけないことについて解説します。

 

背中の【寝違えたような痛み】の原因

背中や肩甲骨の寝違えたような痛み。その原因の多くは、ぎっくり背中であることが多いです。

ぎっくり背中とは、筋筋膜性疼痛症候群きんきんまくせいとうつうしょうこうぐんと呼ばれるものの一種です。

簡単に言うと、筋肉のコリが原因の痛みです。

背中や肩甲骨の筋肉、筋膜に過度な緊張やストレスが加わることで軽度の肉離れのような状態を起こし、それが結果として痛みを引き起こします。

 

背中の痛みはぎっくり背中?筋や筋膜の問題

ぎっくり背中になってしまう原因としては、背中や肩甲骨の筋肉の使いすぎや長時間同じ姿勢でいることが挙げられます。

たとえば、寝違えの原因としては、睡眠中不自然な姿勢が続いたために一部の筋肉が阻血そけつ(血液の供給が不足)におちいり時にしこりなっている、前日などにいつもはしないスポーツや労働をして一部の筋肉が痙攣けいれんしているなどが考えられています。

参照元:公益社団法人 日本整形外科学会

筋肉には、血液によって酸素や栄養が運ばれているのですが、不自然な姿勢で筋肉が圧迫されると、血流が悪くなり、痛みを起こす化学物質が作られるので痛みが出ます。

よく正座をした後にジンジンと痛くなるような感覚がありますよね。

それと同じだと思ってください。

また、スポーツや慣れない仕事でいつもより強い負荷が筋肉に加わると、筋肉が緊張することで血流が悪くなったり、痛みに敏感に反応するようになった結果、痛みが出ます。

 

背中を寝違えた痛みの治し方【対処法】

痛みが出た直後の応急処置としては、アイシングがおすすめです。

冷やすことで、炎症や内出血、むくみを抑え、組織の回復を早める効果が期待できます。

温める方が良いと思われる方もいるかもしれませんが、痛みが出た直後は患部で炎症が起こっている可能性が高いので、温めるとかえって逆効果になる恐れがあります。

これを踏まえると、痛みの出始めはアイシングをすることが一般的です。

具体的なアイシングの方法は以下の通りです。

  1. ビニール袋に氷を入れる
  2. 患部に氷袋を当てる
  3. 10~20分程度当て、感覚がなくなったら終了する

とは言っても、冷やしても痛みが良くならず、逆に温めた方が良くなる方も一定数おられます。

実際には冷やせば必ず良くなるというわけではないので、どちらも試してみて、ご自身の症状に合う方を選択するのが良いでしょう。

また、痛みが出た直後はあまり患部を動かさないことも大切です。

上述しましたが、ぎっくり背中は軽度の肉離れのような症状なので、痛みがあるのにあまり動かすと組織の回復を妨げることになるので、治りも遅くなってしまいます。

 

背中を寝違えた痛み【やってはいけないこと】

痛みが出た直後にやってはいけない間違った応急処置は以下の2つです。

  • 患部を温める
  • 患部を動かす、ストレッチをする

それぞれ解説します。

やってはいけないこと①:患部を温める

患部を温めることは、筋緊張の緩和、血行の促進、痛みの緩和などの効果が期待できます。

ですが、痛みが出た直後は患部で炎症が起こっている可能性が高いです。

炎症を起こしている部分は、熱を持ったり腫れたりします。

それなのに温めてしまうと、炎症がより強くなってしまい、それに伴って腫れや痛みも強くなってしまう恐れがあります。

なので、受傷直後は、まず第一に冷やすことを考えましょう。

1週間も経てば、ある程度患部の熱っぽさや腫れ、痛みは和らいでくるので、温めるのならそれくらいの時期からが良いでしょう。

それまではお風呂で湯船につかるのも控えた方が無難です。

また、冷やすと血流が悪くなったり、筋肉が硬くなってしまうので良くないという考えもあります。

でも、受傷直後は焦らずに炎症を抑えることを優先し、炎症が治まってから温めても遅くはありません。

とは言っても、繰り返しますが、基本的には冷やすことをお勧めしますが、温めた方が痛みが良くなる方も一定数おられるので、冷やせば必ず良くなるというわけではありません。

どちらも試してみて、ご自身の症状に合う方を選択してください。

やってはいけないこと②患部を動かす、ストレッチをする

ぎっくり背中は患部が軽度の肉離れのような状態を指します。

肉離れは、筋肉の一部が損傷、あるいは断裂した状態です。

そんな損傷した筋肉に対し、筋肉を動かしたりストレッチで伸ばすことは、筋肉がさける方向へ動いてしまう恐れがあるので、受傷直後は避けた方が良いでしょう。

傷口が開く方向へ動かせば痛いのは当然ですし、損傷した部分が回復しようとしているのに引き離しては治りも遅くなってしまうでしょう。

動かずに安静にするのはいけないという先入観があるかもしれませんが、安静にする時期はしっかり安静にし、動かすべき時期がきてから動かすのが最も治りが早いです。

患部を動かしたり、ストレッチをするのは、痛みがある程度落ち着いてきてから行いましょう。

首や背中の寝違えた痛み|今すぐどうにかしたい人へ

筋膜リリースという言葉を聞いたことがありますか?

今すぐにでも痛みを改善したいのであれば、筋膜リリースがお勧めです。

筋膜とは、ウエットスーツのように全身を覆っている繊維状の薄い膜のことで、以下のものを包んでいます。

  • 筋肉
  • 内臓
  • 血管
  • 神経

筋膜リリースとは、筋膜が硬くなっている部分に対して穏やかな伸張刺激を与えつつゆっくりと伸ばすことです。

近年では、筋膜の硬さがぎっくり背中に関係することがわかってきています。

筋膜は筋肉を包んでいるため、筋膜が硬くなると筋肉も硬くなり、寝違えのような痛みを起こしやすくなります。

筋膜の硬さが痛みの原因の場合、ストレッチやマッサージで筋肉をほぐしても筋膜の硬さが残っていると、筋肉は再び硬くなってしまう可能性が高いです。

 

また、筋膜は全身でつながっているため、背中の筋膜に繋がる他の部分の筋膜が硬くなることで、間接的にぎっくり背中のような症状を起こすこともあります。

筋膜は様々な要因で硬くなり、過去に以下の項目に当てはまる方は筋膜が硬くなっている可能性があります。

  • 喘息になったことがある
  • 逆流性食道炎になったことがある
  • 気管支炎になったことがある
  • 胃の不調
  • 腰痛
  • 寝違え
  • 肋骨のひびや骨折
  • 何かしらの怪我や痛み
  • 手術

上記に当てはまる方は、筋膜が硬くなってぎっくり背中を起こしている可能性があるので、筋膜リリースで痛みを改善できることが期待できます。

 

背中の痛みが得意な【通わせない整体】理学ボディ

当院では、1箇所の痛みにつき、3回以内で改善させることにこだわっています。

他院では、回数券を購入してリピートしてもらう方法をとっている場合がありますが、当院ではリピーターを増やそうとはしていません。

 

何故なら、治療院なのにリピーターがいるということは、症状が良くなっていないからです。

 

もちろん、どうしても経過が長くなってしまう方や私たちの実力不足で時間がかかってしまう方はおられます。

 

ですが、初めからリピートを前提に施術したくはないので、3回以内に改善させることにこだわってやっています。

(当院の施術の特徴3回以内で痛みの改善ができる秘訣をぜひ一度、覗いてみてください。)

上述した通り、寝違えたような背中や肩甲骨の痛みはぎっくり背中であることが多く、それに対しては筋膜リリースが相性が良いです。

 

当院は、筋膜リリース専門店で、筋膜の施術に関しては国内トップクラスの技術を持っているスタッフを厳選して集めています。

 

整体師や柔道整復師が筋膜リリースをしてくれる治療院もありますが、ちゃんとした場所で学んでおらず、質の低いなんちゃって筋膜リリースである場合が多いです。

 

本来、筋膜リリースは、理学療法士という国家資格を持った人しか学ぶ機会がないので、巷で流行っっている筋膜リリースは効果が低い場合が多いのです。

 

その点、当院では、理学療法士の資格を持っていて、然るべき場所で筋膜リリースを学んだスタッフしかいませんので、最短で痛みを改善できるというわけです。

もし、痛みを早く改善させたいのであれば、何度も通わせない整体院「理学ボディ」で筋膜リリースを受けてみませんか?

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背中の寝違えたような痛みの治し方|まとめ

今回は、背中や肩甲骨の寝違えたような痛みの原因と解消法について解説しました。

その多くは、筋肉や筋膜に過剰な負担が加わることで、軽度の肉離れのような状態である筋筋膜性疼痛症候群と呼ばれるものであり、いわゆるぎっくり背中です。

原因としては、筋肉の使い過ぎや不自然な姿勢、長時間同じ姿勢でいることで、筋肉への血流が悪くなったり筋肉の緊張が強くなることが考えられます。

応急処置として、一般的には痛みを感じ始めてまもない頃はアイシング、痛みにある程度落ち着いてきたら温めることが効果的です。

ですが、効果には個人差があるので、どちらも試してみて効果がある方を選択するのが良いでしょう。

また、筋膜の硬さが原因の場合は、筋膜リリースにて筋膜の硬さを直接ほぐすことが効果的です。

もし、早く痛みを何とかしたいとお考えであれば、是非当院で筋膜リリースを受けてみてください。

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投稿者プロフィール

ナガシマカホ
ナガシマカホ
【青山筋膜整体 理学BODY WEB編集長】理学療法士歴10年以上 総合病院⇨介護・予防分野⇨様々な経験を経て独立。臨床で得た知識をもとに、書籍の執筆・WEB発信・セミナー講師など分野問わず活動中。

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