足底筋膜炎と足底腱膜炎のちがいは?原因・症状から治し方まで理学療法士が徹底解説!

足底筋膜炎と足底腱膜炎の違い

この記事を監修している人:木城 拓也(理学療法士免許所有)

世界レベルの筋膜施術『Fascial manipulation(筋膜マニピュレーション)』を修得。全国100店舗超の「通わせない整体」として3回以内の最短で改善するアプローチを目指すプロフィール詳細→

木城先生

「朝起きて最初の一歩が、まるで針を踏んだように痛い」「歩き始めは痛むが、しばらく動くと楽になる」……。

このような足裏の痛みに直面し、ネットで解決策を調べると、「足底筋膜炎(そくていきんまくえん)」と「足底腱膜炎(そくていけんまくえん)」という2つの言葉に出会うはずです。

「自分の病気はどちらなのか?」「名前によって治療法が変わるのではないか?」と不安や疑問を感じている方も多いでしょう。

本記事では、理学療法士の視点から、この名称の謎を解き明かし、医学的根拠に基づいた痛みの正体と根本的な改善策をロジカルに解説します。

足底腱膜炎の治し方をまとめたYouTubeチャンネルもぜひ合わせてご活用ください。

結論:「足底筋膜炎」と「足底腱膜炎」は同じ疾患

まず、結論からお伝えすると、「足底筋膜炎」と「足底腱膜炎」は、同じ疾患を指しています

なぜ2つの名前が存在するのでしょうか。

厳密に言えば、足底筋膜と足底腱膜はイコールではありません。

「足底筋膜」とは、足裏を覆う膜状の組織全体を指す総称です。その中で、最も負荷がかかる中央部分が強靭なロープのように進化した部位を「足底腱膜」と呼びます。

英語の “Plantar fasciitis” を直訳した「筋膜炎」という言葉が広く普及しましたが、実際にはその中にある、より頑丈な「腱」の組織に問題が生じることが多いため、日本では「足底腱膜炎」という名称が正式採用されています。

つまり、足底腱膜炎とは『足底筋膜という広いエリアの中で、特に足底腱膜という重要なパーツが悲鳴を上げている状態』ということです。

しかし一般的な治療においては、両者は同一のものとして考えられています。

足底腱膜炎(足底筋膜炎)になる原因とメカニズム

足の裏にある足底腱膜は、衝撃吸収システムとして働いています。この構造になにかしらの問題が生じると炎症が起こり、足底腱膜炎(足底筋膜炎)につながってしまいます。

足底腱膜は、踵(かかと)の骨から5本の指の付け根まで扇状に広がる、非常に強靭な繊維組織です。

足底筋膜と足底腱膜

立ったり歩いたりする際、足のアーチ(土踏まず)を三角形の「梁」のように支え(トラス構造)、体重がかかった時にクッションの役割を果たします。

歩行中に足の指が上に曲がると、この腱膜が巻き上げられ、アーチが強固になります(ウィンドラス機構)。これにより、力強く地面を蹴り出すことが可能になります。

痛みの発生原因としては、主に使いすぎ(オーバーユース)と、繰り返しの負荷がかかることで生じる微細な損傷(メカニカルストレス)が挙げられます。

歩行や走行のたびに過度に引っ張られ、骨との付着部(主に踵)に微細な傷が生じることで痛みが発生します。これが足底腱膜炎の正体です。

足底筋膜炎から足底腱膜炎へ:長引く痛みの正体

痛みが3ヶ月以上続いている場合、それは単なる「炎症」ではない可能性があります。

足底腱膜炎に至るまでには、炎症から変性への経過をたどることが多いです。

炎症とは、組織が傷つき、熱を持ったり腫れたりしている状態のことを指します。主に怪我の直後など急性期の時にみられる症状です。

時間が経過し、慢性期となると 炎症は引いているものの、組織が変性して脆くなり、柔軟性を失った状態へと変化します。これを、専門的には「足底腱膜症」と呼びます。

慢性化した痛みに対し、湿布(消炎鎮痛)を貼っても効果が薄い場合は、問題の本質が炎症ではなく組織の変性に移行している可能性があります。

その場合は、対処方法が異なるので、病態を見分けることがなによりも大切です。

足底腱膜炎(足底筋膜炎)になりやすい人の特徴

「同じだけ歩いているのに、なぜ自分だけが痛むのか」

その答えは、体の使い方にあります。足底腱膜炎(足底筋膜炎)になりやすい人には共通点があります。

ふくらはぎや股関節の硬さで起こる問題

私たちの身体は連動しており、特に「ふくらはぎの硬さ」は致命的な要因となります。

アキレス腱と足底腱膜は踵を介して連結しているため、ふくらはぎが硬いと足首の動きが制限され、歩行のたびに足裏が無理やり引き伸ばされるという悪循環が生じます。

また、股関節の機能が低下すると、地面を蹴る力を足首だけで補おうとし、結果として末端の足底腱膜へ過大な負荷が集中するのです。

足部の問題:アーチの低下や扁平足

土踏まずが潰れた「扁平足」は、足底腱膜が常に引き伸ばされ続けているため、少し無理がかかると微細な断裂が起きやすくなります。

反対に、土踏まずにある内側縦アーチが通常よりも高く、足の甲が盛り上がっている足の状態「ハイアーチ」は、腱膜が遊びを失って硬くなっています。

このように常に腱膜が引き延ばされた状態では、衝撃をうまく吸収することができずに負担がかかりやすくなってしまいます。

それ以外にも、かかとのホールドが弱い靴の使用や、フローリングなどの硬い床での生活といった環境要因が重なることで、痛みや炎症につながってしまいます。

【鑑別診断】その痛み、本当に足底腱膜炎?似た症状の疾患をチェック

実は、足底腱膜炎(足底筋膜炎)と間違いやすい、足部に似たような痛みや症状を持つ疾患がいくつかあります。

対処法を間違えないように、症状の違いを理解しておきましょう。

  • 踵部脂肪体炎(ヒールファットパッド症候群): かかとの脂肪層が薄くなり、クッション性が失われて痛む
  • 足根管症候群: 足首の内側を通る神経が圧迫され、足裏に痺れや痛みが出る
  • 坐骨神経痛: 腰の問題が、神経を通じて足裏の痛みとして投影される
  • 踵骨骨棘(しょうこつこつきょく): 腱膜に引っ張られ続け、骨がトゲのように突き出した状態

 足底腱膜炎(足底筋膜炎)の対処法

足底腱膜炎(足底筋膜炎)の対処法には、ストレッチや日常生活での工夫があります。

軽傷の場合はセルフケアで改善することもありますが、痛みが強くなる場合や長引く場合は医療機関(整形外科)への受診も必要となります。

ご自身の痛みの状態に合わせて、以下の方法を実践してみましょう。

※他にも、足底腱膜炎でやってはいけないことなどもあるので、注意しましょう。

① 足底腱膜炎(足底筋膜炎)のストレッチ

足底腱膜ストレッチ

椅子に座り、痛む方の足を反対の腿の上に乗せます。手で足の指を掴み、足の甲側(上方向)へゆっくりと反らせてください。足の裏がピンと張り、心地よい伸びを感じる位置で20秒キープ。これを1日3〜5回行います。

ふくらはぎストレッチ

壁の前に立ち、両手を壁につきます。アキレス腱伸ばしのポーズをとりますが、ポイントは「後ろ足の膝」です。膝をしっかり伸ばして20秒、次に膝を少し緩めて曲げた状態でさらに20秒。この2段階で伸ばすことで、踵への牽引力が劇的に軽減されます。

②室内履きとスニーカー選び

硬いコンクリートでのウォーキングやランニングなどは、炎症を起こしている部位への負担を強めてしまいます。

外出時や運動時は、踵が適度にホールドされた、クッション性の高いスニーカーを着用しましょう。

また硬いフローリングも同様に負担となってしまいます。リカバリーサンダルなどの室内ばきを使用し、足裏への負担を減らすように心がけましょう。

整形外科での専門治療(インソール・体外衝撃波)

セルフケアで改善が見られない場合は、なるべく早めに整形外科を受診しましょう。

痛みや症状に合わせて、必要なリハビリテーションを指導してもらうだけでなく、インソール(足底挿板)を併用することもあります。

インソールは、オーダーメイドで足の形状を補正し、歩行時の負荷を物理的に軽減します。

ほかにも、体外衝撃波療法(ESWT)など、慢性化した組織にあえて衝撃を加え、再生を促す最新治療を検討するケースもあります。

足底腱膜炎の痛みを【3回以内】に改善する整体

上記の方法でもなかなかよくならない人もいます。その場合はセルフケアでの限界が考えられます。

ぜひ一度、専門家にみてもらい、必要な対処法を教えてもらうことをお勧めします。

多くの整体が長期間の通院を前提としている中、私たちは、この専門的な筋膜の施術により、なるべく最短で痛みや不調の改善を目指しています

実際に、足底腱膜炎の痛みがたった1回の施術で改善した方も多数いらっしゃいます。

他にも、当院の施術の特徴や3回以内で痛みの改善ができる秘訣は、

「下記の記事(↓)」でわかりやすく解説しています。

ぜひ、参考にしてみてください。

関連記事事例多数!3回以内の改善にこだわる整体院『理学ボディ』とは?

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筋膜リリースで軽減
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『理学ボディ』とは?

まとめ:足底筋膜炎と足底腱膜炎の違い

「足底筋膜炎」と「足底腱膜炎」は、呼び名は違えど、同じ疾患を指します。

しかし厳密には、炎症が起きているのか、組織の変性が起きているのかなどの違いがあります。

痛みのメカニズムを論理的に理解し、適切な負荷管理(セルフケアと環境調整)を行えば、症状の改善に近づきます。

しかし、症状が重い場合は手術が必要になることもあるため、痛みが続く場合は担当の医師へ早めに相談しましょう。

足底腱膜炎は、一度痛みが出てしまうと病院や整体、接骨院で治療を行う必要があります。

痛みが出る前に、日頃から簡単に行うことのできるストレッチやトレーニングを取り入れていくことがおすすめです。

少しの時間で取り組めるため、早速今日から取り入れてみてはいかがでしょうか。

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投稿者プロフィール

kaho nagashima
kaho nagashima
【青山筋膜整体 理学BODY WEB編集長】理学療法士歴10年以上 総合病院⇨介護・予防分野⇨様々な経験を経て独立。臨床で得た知識をもとに、書籍の執筆・WEB発信・東京都の高齢福祉事業など分野問わず活動中。

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