肘を伸ばすと痛い
こんな悩みでお困りの方へ。
全国に100店舗以上、整体の店舗を展開をする当院にも「肘を伸ばすと痛い」とお悩みの人がたくさん来られます。
その中で、肘を伸ばすと痛い人には、ある2つの特徴があることに気がつきました。この2つの特徴こそが、肘を伸ばすと痛い症状を改善させるヒントになると思います。
この記事では、伸ばすと痛む肘の原因や症状、ご自身でできるセルフケア方法、そして医療系国家資格を持つ専門家による実際の改善例まで詳しく解説します。
目次
肘を伸ばすと痛い原因とは?
肘関節は骨や靭帯、筋肉などが複雑に連携して機能していますが、これらに何らかの異常が生じると痛みを引き起こすことがあります。
肘を伸ばす際に痛みを感じる原因は主に3つが考えられます。ここではその3つの原因について詳しくご紹介していきます。
テニス肘(上腕骨外側上顆炎)の可能性
肘を伸ばした際に痛みを感じる場合、テニス肘(上腕骨外側上顆炎)の可能性も考えられます。
テニス肘は、肘の外側に位置する腱に炎症が生じることで痛みを引き起こす症状です。
この痛みは、腕を動かしたり、物をつかんだり、タオルを絞ったりする動作で増強することがあります。
テニスをする人に多いことからこの名前がついていますが、テニスをしない方でも発症することがあります。
これは、肘への繰り返しのストレスや加齢による筋肉の衰えなどが原因となることが考えられます。
ゴルフ肘(上腕骨内側上顆炎)の可能性
ゴルフ肘は、肘の内側(上腕骨内側上顆)に炎症が起こり、痛みが生じる症状を指します。
ゴルフの際、肘に負担が掛かるような無理なスイングをしていたり、ダフったりすることが多い人によく見られる傾向があります。
症状が悪化すると、手首まで痛みが広がったり、しびれが発生したりすることも珍しくありません。
「ゴルフ肘」というのはいわゆる俗称で、正式名称は「上腕骨内側上顆炎(じょうわんこつないそくじょうかえん)」です。
ゴルフ肘の原因として言われるのは、以下の3つが多いです。
- フォームが悪い
- ゴルフのやりすぎ
- 加齢の影響
肘部管症候群
肘部管症候群(ちゅうぶかんしょうこうぐん)は、肘の内側にある肘部管という狭いトンネルの中で、尺骨神経(しゃくこつしんけい)が圧迫されることで生じる症状です。
尺骨神経は小指と薬指の半分、および手のひらの一部に感覚を伝え、また手の動きにも関わっています。この神経が圧迫されると、指先のしびれや痛み、手の握力低下などが現れることがあります。
原因としては、肘への繰り返しの負担や、加齢による肘部管の変形、骨折や脱臼の後遺症などが考えられます。
初期にはしびれや痛みが主な症状ですが、進行すると手の筋肉がやせ細り、箸が持ちにくくなるなど、日常生活に支障をきたすこともあります。
症状が持続する場合は、整形外科などの専門医の診察を受けることをおすすめします。
適切な診断と治療を受けることで、症状の悪化を防ぎ、改善を目指すことが可能です。
肘を伸ばすと痛い人の2つの特徴
肘を伸ばすと痛い人には2つの特徴があります。
病院や整体に行っても治らなかった人が多い
多くの人は、当院に来られる前に
- 病院
- 整体
- 整骨院
などに通っていた人でした。
しかし、そこでは治らなかったみたいです。
なぜでしょうか?
それは、治療法が肘の痛みの改善に効果的ではなかったからです。
多くの人が、肘を伸ばすと痛くて病院や治療院に行った場合
- マッサージ
- ストレッチ
- 湿布
- 安静にする
をしましょう、と言われます。実際に、上記の施術を受けた方も大勢います。
しかし、これらで痛みが改善しなかった場合、同じ施術を繰り返しても肘の痛みがよくなるとはいえません。
肘を伸ばすと痛い原因は、筋膜の人が多い?
先ほどの治療法は、実は筋肉に対してのアプローチです。
そのため、筋肉に対するアプローチで痛みが改善しなかった場合、痛みの本当の原因は筋膜にある事が多いんです。
筋膜とは筋肉を包んでいる膜の事で、全身を包むように繋がっています。
この筋膜は筋肉を包んでいるので、筋膜が硬くなる事で筋肉の動きも悪くなります。
しかし、多くの人は、筋肉の動きが悪い問題は筋肉の問題と考えており、筋肉を包んでいる筋膜の問題とは考えない事が多いです。
だから、なかなか痛みが改善しないんです。
実際に肘を伸ばすと痛い人は、肘と繋がっている筋膜が硬くなっている人が多いです。
と言われてもイメージしにくいかと思いますので、実際の改善例を通して説明させていただきます。
肘を伸ばすと痛いTさんの改善例
Tさんは50代の女性で、仕事は語学学校の教師をされています。
普段から特別肘をよく使う仕事というわけではないのですが、今年の初めからなんのきっかけもなく肘が痛くなってしまったそうです。
その後もなかなか肘の痛みは改善せず生活に支障をきたしはじめてきたため、Tさんは整形外科に行かれたそうですが、そこでは具体的な病態の説明は受けずに、湿布や薬をもらっただけで全く効果はなかったとのことです。
Tさんの肘の痛みを確認
次にTさんにどういった動きで痛いか伺うと
そして
とのことでした。
特に朝起きた時は痛みが強く、その時は腕を動かすだけで痛いような状態だそうです。
Tさんの筋膜をチェック
次にTさんの筋膜の硬さを確認していくと・・・
- 親指と人差し指の間
- 肩甲骨の上の方
- 肘の少し上の外側
に筋膜の硬いところが見つかりました。
このように肘を伸ばすと痛いからと言って、肘に問題があるわけではなく、肘と繋がっている筋膜に問題がある事が多いです。
ですので、肘周りの筋肉にアプローチしても治らない理由がわかります。
そして、この筋膜の硬さを丁寧に1つずつ解消していくと、肘を伸ばしたり曲げたりできるようになりました!
▼その時の様子を動画にさせていただきました。
まだ1度しか施術していないので、硬さを取り切れなかった部分もあり、また後日痛みが少しでてしまう可能性はありますが、方向性は間違っていないため、今回取り切れなかった同じ筋膜の硬いところを、しっかり取り除いていきます。
当院で行っている筋膜の施術に関しては、以下の動画と記事にも詳しく書いてあります。
このように、肘を伸ばすと痛いケースでは、1回の施術でも明らかな効果が出るケースが多いです。
実際に当院では3回以内の施術で痛みを改善することを目指しており、肘の痛みであれば概ね3回以内に改善するケースが多い印象です。
- 整体や整骨院など、どこに行っても治らないという方
- 原因不明と医者から言われたことがある方
力になれるかもしれません。
是非1度私たちにご相談ください。
投稿者プロフィール

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理学療法士の国家資格を取得後、都内のスポーツ整形外科クリニックで医師と連携しつつプロスポーツ選手や箱根駅伝選手などを担当し、技術を磨いてきました。
その過程でイタリアの医師が考案した国際コースである『Fascial manipulation(筋膜マニピュレーション)』のコースを修了しています。
筋膜を通じて痛みに悩まされている人を救いたいです。


木城先生


















