「筋膜リリースであざができた」「筋膜リリースが痛すぎて内出血になった」
このような経験をした方は注意が必要です。
インターネット上では「筋膜リリースでできるあざは好転反応」という誤った情報も見かけますが、医学的には正しいとはいいきれません。
そもそも、あざ(皮下出血)は、血管や軟部組織が損傷して出血している状態であり、治癒反応ではないと言われています。
したがって、あざができる筋膜リリースは「正しい方法では行えていない可能性が高い」のです。
本記事では、青山筋膜整体理学ボディの理学療法士であり筋膜リリースの専門家が、
- あざができる原因
- あざができた時の対処法
- あざを防ぐ正しい筋膜リリースの方法
を科学的根拠に基づいてわかりやすく解説します。
※当院では、国際的に認知されている筋膜リリースという技法を用いてあなたの痛みを即時的に解消する施術を行っております。
目次
筋膜リリースとは?
筋膜リリースを簡単に言うと、筋膜をほぐす事です。
そもそも筋膜と言うのは筋肉を包むように存在している薄い膜で、この筋膜が硬くなる事で筋肉にも悪影響が出ると言われています。
そのため、今までは筋肉の問題によって起こると考えられていた痛みや不調などの原因が、実は筋肉を包む筋膜である事がわかってきています。
そんなこともあって、近年では筋膜をほぐす筋膜リリースが注目されるようになってきています。
筋膜リリースのやり方は色々ある
あなたがイメージする筋膜リリースは、フォームローラーを使ってゴリゴリする方法ではないでしょうか?
そして、実際に多くの人がフォームローラーを使った筋膜リリースをしています。
しかし、間違えて欲しくないのが医療業界で使用される筋膜リリースはこれとは全く違うということです。
医療業界で使用される筋膜リリースは手を使って穏やかにゆっくり筋膜を伸ばすやり方の事を言うんです。
この動画を見るとイメージしやすいと思います。
(※17秒〜やっている方法が本来の筋膜リリースです。)
ローラーやボールでゴロゴロやる方法とは全く違います。
そして、もう1つは筋膜のツボをピンポイントでほぐす方法です。
この技術は医療知識に精通する理学療法士と医師しか学ぶ事ができないもので、最も効果的です。
日本ではこの筋膜リリースをできる人はほとんどいませんが、当店のスタッフは全員できます。
※筋膜リリース専門店でしか行えない施術の詳しい内容や、実際の効果に興味のある方は、記事を覗いてみてください。
このように筋膜リリースにも色々ありますが、あざができやすいのは初めに紹介したフォームローラーを使った筋膜リリースです。
筋膜リリースであざができる原因は4つ
筋膜リリースであざができやすい原因は、「そもそもの体質」「体重のかけすぎ」「長時間の圧迫」「好転反応と信じて続けてしまうこと」の4つです。
それぞれ、わかりやすく解説します。
1.そもそもあざができやすい人もいる
皮膚や毛細血管が脆弱な方、抗血小板薬・抗凝固薬を服用中の方は、そもそもあざができやすい体質といえます。
そのため、正しい方法で筋膜リリースを行っていたとしても、あざができてしまう事もあります。
ただし、これは少数派であり、多くのケースは以下の要因が関わります。
2.体重をかけすぎている
特に、フォームローラーを使った自己流の筋膜リリースでは、過剰に体重をかけることで筋肉や血管が圧迫され、内出血が発生します。私の経験上、この原因が1番多いです。
フォームローラーを使った筋膜リリースは、使い慣れていない人ほど力加減が難しいため、必要以上に体重をかけすぎてしまいます。
フォームローラーのタイプによっては、凹凸が少なくてなかなかほぐしにくいタイプのものもあり、余計に体重を多くかけやすくなってしまうケースもあります。
そもそも筋膜リリースでアプローチするのは、筋肉を包むように存在している薄い膜です。
ですので、体重を必要以上にかけてしまうことで、筋膜の下にある筋肉が潰れるくらい強い刺激が加わってしまいます。
その結果、皮膚の下にある様々な組織に負担がかかり、内出血を起こしてしまいます。
ですので、体重のかけすぎは内出血に繋がりやすいです。
3.長時間やりすぎている
体重のかけすぎの次に多いのは、長時間やりすぎているケースです。
当たり前ですが、体重をかけすぎないでできていたとしても、長時間やりすぎる場合は皮膚の下にある組織に負担が蓄積してしまうので、内出血に繋がりやすくなります。
筋膜リリース時に痛みが強いケースほど、時間は短めにするのがおすすめです。
どんなに長くても、1箇所は3〜5分程度を目安に行いましょう。
もちろんプロや専門家に行ってもらう場合は、それ以上長い時間やることもありますが、一般的な人が行う場合は、そこまで長くやらない方が安全な印象です。
4.好転反応ではないので注意
「筋膜リリースの後にあざができるのは好転反応です!」と間違った情報を発信している人も少なくありません。
基本的にあざができるのは、組織にダメージが加わっている時なので、いい事ではありません。
実際に筋膜リリースのプロや専門家が行う場合は、筋膜に対してできる限りピンポイントでアプローチをする事ができます。
そのため、筋膜以外の他の組織にそこまで強い負担がかからず、あざができることは滅多にありません。
そもそもしっかりとしたプロが行う筋膜リリースはあざが起こらないと思ってもらって大丈夫です。
筋膜リリースによる、あざの対処法
万が一あざになった場合は、RICE処置(Rest, Ice, Compression, Elevation)が推奨されます
①安静
基本的に内出血は運動をしたりすると悪化します。これは、血流がよくなって炎症が悪化するからです。
内出血の時に運動をしてしまうと状態を悪化させてしまい、あざの悪化や長引かせる原因になってしまうため、まずは安静にする事が必要です。
②冷却
あざは内部で微細な出血などが起こっている可能性が高いため、冷やして炎症をなるべく少なくする事が必要です。
そうする事で、あざが治るまでの期間をなるべく最短にする事ができます。
方法としては、ビニール袋にいれた氷やアイスパッドをつかって患部をアイシングしてください。
アイシングは1回15分を目安に行ってください。
③圧迫
内出血ができた時は圧迫をして炎症をなるべく少なくする事がオススメです。
本来は長時間圧迫をした方がいいのですが、現実的にはなかなか難しいので、アイシングをしながら圧迫をするように意識してやってみてくだざい。
④挙上
血液は重力の影響を受けて下に溜まりやすくなります。
ですので、内出血がある部位を下にしておく事で、炎症の悪化などに繋がりやすくなってしまいます。
なるべく内出血の部位は心臓よりも高い位置に来るようにして、安静にできると炎症が悪化しにくいのでオススメです。
あざにならない筋膜リリースの方法を解説!
ここからは、筋膜リリースであざにならない方法をご紹介していきます。
具体的には、手やテニスボールを使った筋膜リリースです。
そもそもフォームローラーでは、硬い場所をピンポイントでほぐしにくく、使うのが苦手な人も多いです。
ですが、手やテニスボールを使った筋膜リリースでは、ピンポイントに必要な強さで筋膜リリースを行いやすいので、あざになりにくいです。
ですので、ここからは手やテニスボールでできる筋膜リリースを紹介します。
まずは、筋膜リリースの手順の基本を確認しましょう。
- 筋膜の硬い部分(コリ)を見つける
- コリの場所を3〜10分間前後刺激する
- コリが複数箇所ある場合は、他の部分で①②を繰り返す
足の外側の筋膜リリース
おしりまわりや股関節、膝の硬さや痛みに繋がりやすい足の外側の筋膜リリースです。
特に長時間のデスクワークや、同じ姿勢をとっていることが多い人が硬くなりやすい部分です。
以下の動画を参考に、硬くなった部分を重点的に行ってみましょう。
足の内側の筋膜リリース
続いて、足の内側の筋膜リリースです。
鼠径部の痛みや股関節のつまり感、膝の不安定性がある人が特に硬くなりやすい部分です。
痛みを伴いやすい部分でもあるので、ご自身の症状に合わせて行ってみましょう。
日本最高レベルの筋膜リリースを受けたいあなたへ
筋膜リリースは医学的にも体の痛みや痺れなどの様々な不調に対して効果的な事が多いと解明されてきています。
しかし、一般的に認知されている筋膜リリースは医学的なものではなく単なるマッサージみたいなものです。
そのため、そもそも痛みや痺れなどの不調が改善しない事が多いです。
本来の筋膜リリースを受けるためには、きちんと技術と実績のある店舗を選ぶことが何より大切です。
当店なら国家資格を持つ理学療法士が、国際的に認められた筋膜リリースを施術に取り入れているので、あなたの痛みや不調を最短で治すことができます。
実際に様々な痛みや痺れなどの不調で悩む人が来られますが、多くの人が1~3回程度の施術で改善する事が多いです。
もう二度と、間違った筋膜リリースで痛みや不調を長引かせたくない方は、ぜひ僕たちにお任せください!
投稿者プロフィール

- 【青山筋膜整体 理学BODY WEB編集長】理学療法士歴10年以上 総合病院⇨介護・予防分野⇨様々な経験を経て独立。臨床で得た知識をもとに、書籍の執筆・WEB発信・セミナー講師など分野問わず活動中。
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