捻挫をしてから正座をすると痛くてできない
当院に来られたTさんはそのような状態でした。
実際に、当院には捻挫をした後から正座ができないなどの症状で悩んでいる人がたくさん来られます。
具体に的には以下のような症状が残ってい人が多いです。
- 正座ができない
- 足首が痛い
- 足首詰まる感じがする
基本的に足首の捻挫は一定の期間で治りますが、中には治らずに長引いてしまう人も多くいます。
実際に当院にも、
「捻挫してからもう3か月も経つのにまだ正座すると痛いんですけど、これいつ治るんですかね?最初はしばらく安静にしていれば治ると思って様子を見ていましたが、あまりに長くかかるんで心配になってきました。」
などと言って来院される方が非常に多いです。
基本的に足首の捻挫というのは、靭帯損傷なので、一定の期間で治るため、正座をしても痛みが出る事はなくなるはずです。
具体的には、靭帯は遅くても3~6週間で再生することがわかっています。
なので、6週間経ってもまだ痛みが残っているのは、それはもう捻挫による靭帯の痛みではありません。
つまり、捻挫をしてから正座ができない時の痛みは靭帯の痛みではなく、違う組織が痛みを出している可能性が高いんです。
わかりやすく言いますと、捻挫の後にギプスなどで固定して動かさなかったり、痛みをかばいながら歩いていた事で捻挫の場所とは違う部分が硬くなってしまい、捻挫とは直接関係ない2次的な痛みがおきている可能性があります。
同じようなケースが過去にもありましたので、気になる方はこちらもご覧ください。
細かい事を言われてもイメージしにくいと思いますので、実際に捻挫の後から正座ができなくなった例を踏まえて解説をさせていただきます。
今回は、捻挫後に痛くて正座ができなくなったTさんが、筋膜の施術により痛みなく正座ができるようになった話です。
※当院では、国際的に認知されている筋膜リリースという技法を用いてあなたの痛みを即時的に解消する施術を行っております。
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目次
捻挫後から正座ができない人なんている?
基本的に、多くの人は捻挫をしたら歩くのが痛いとか、しゃがむのが痛いのを想像する人が多いと思います。
しかし、それ以外にも捻挫後から正座をすると痛みが出てできない人もいるんです。
捻挫後から正座ができない理由
足首の捻挫では、以下の靭帯を痛めてしまう事が多いです。
足関節では図1の前距腓靱帯が損傷されることが最も多い病態です。
この靭帯は、簡単に言うと足首の前側についているので、体重をかけたり、しゃがんだりした時に圧迫されて痛みを出したりします。
なので、捻挫をした後にこのような痛みを訴える人が多いのですが、この靭帯は伸ばされる事でも痛みを出します。
そしてこの靭帯を伸ばす動きは、足首を下向きに動かした時です。
つま先立ちの方向です。
そして、正座をしても足首の前側は伸ばされてしまうので、正座の時に痛みが出てできない人が多いんです。
捻挫後から正座ができないTさんのケース
Tさんは、4か月前ゴルフでラウンドしている時に足を捻って受傷したそうです。
職場のゴルフ仲間とゴルフをしている時の移動中に、足を滑らせて足首を強く捻ってしまいました。
このときは痛かったですが、それでもその日はそのままゴルフを続けてしまいました。
今考えるとそもそもこれがいけなかったのかもしれない、と思っています。
この日家に着くころにはもう何もしなくてもズキズキ痛くて、腫れもすごい状態でした。
それでも捻挫だし、しばらく安静にして我慢していれば治るだろうと軽く考えていました。
それから腫れは1週間ぐらいで引いてきました。
痛みも当初よりは徐々に良くなってはいたんですが、3週間目ぐらいからは今までほとんど小康状態です。
やっぱりその間もゴルフに行ったりしていたのがよくなかったんですかねー
病院では捻挫と言われ、湿布をもらいましたが、全く意味がなかったです。
針とか整骨院にも行ったんですがあんまり変わらないですね。
いまだに歩いているだけで痛かったり、正座ができないので心配になります。
貴院で捻挫の記事を見つけて、他と比べて内容も詳しく書いてあったのと、
メールで「これ治りますか?」
と聞いた際に、
「自信があります」
と言い切ってくれたので、結構遠かったのですが信じてきてみました。
(※長野県から来てくださいました。)
とのことでした。
Tさんの今の足首の痛みの状況
Tさんに足首の今の痛みの状況を伺うと、
特定の動きをした時にくるぶしの下が痛いとのこと。
たまに足の甲も痛くなると教えてくれました。
次にどんな動きで痛くなるか伺うと、しゃがむ動作で痛みが出ます。
正座で痛いのが困ると言っていたので、正座もやってもらうと、やはり痛いみたいです。
捻挫後から正座ができない原因は固まった筋膜だった
捻挫後これだけ期間が経っていれば、捻挫時に痛めた靭帯は既に修復しているので、靭帯の痛みである可能性は極めて低いです。
Tさんの痛みは筋膜?
捻挫の痛みが靭帯の痛みでない場合、筋膜が固まって痛みを出しているケースが多いです。
その場合、筋膜をほぐす事で痛みが改善するケースが多いです。
私は過去に何人も、捻挫後から正座ができないケースに対して施術を行ってきましたが、ほとんどのケースで良い結果が得られています。
なので今回もさっそくTさんにも筋膜の硬い場所がないか確認していきました。
Tさんの筋膜を硬さを見ていくと、上記図の位置に筋膜の硬い部分が見つかりました。
Tさんは学生時代にバスケットをやっていて、膝の痛みと腰痛を繰り返していた事もあり、足首以外にも過去に痛めていた膝と骨盤にも筋膜の硬くなっている部分が多く見つかりました。
痛みは足首ですが、Tさんの場合は特に膝周りの筋膜が硬かったため、膝周りから施術していきました。
そして膝周りの筋膜を調整して正座をして見てもらうと、
痛みがいっきに半減しました。まだ足首まわりは触っていないのにです。
不思議ですね。
でも人の体は筋膜で全身つながっているので、理にかなっています。
こういうのをいつも見ていると、足首の痛みだからと言って足首だけ治療していると治らないこともあるだろうなと思います。
その後Tさんの筋膜を骨盤周り、ふくらはぎ、足首の順番で施術していきました。
すると・・・
しゃがんだ時の痛みは完全に改善しました。
Tさんも驚いていました。
ただ残念ながら正座ではまだ少し違和感が残ってしまいました。
初回はここで終了としました。
Tさんの場合自宅が長野で遠いため、予約は3週間後で取らせていただくことになりました。
その間も痛みは戻ることはありませんでしたが、やはり正座の時の違和感は残っており、右の足首とは違う感じがするとのことです。
2回目の施術で完全に捻挫の痛みが改善
2回目は、前回施術した場所と同じ筋膜で繋がっている場所を入念に施術していきました。
すると・・・
正座をしても痛み違和感ともにほぼ0となりました。
家も遠いので、あとは自宅で行ってもらうストレッチを指導して、1週間経っても痛みがでなければ一応通院はこれで終わりにしましょうとお話させていただきました。
Tさんも非常に喜んでくれて、
「東京は遠いですけどまた何かあったら新幹線に乗ってきます!」とおしゃっていました。
そう言ってもらえて私も非常にうれしく思います。
Tさんが硬かった場所
Tさんは以下の場所が硬くなり、捻挫の痛みが残ってしまっていました。
必ずではありませんが、あなたもこの場所が硬くなっている可能性が高いので、実際に試して見ることをオススメします。
※マッサージを不適切な方法や自己流でやった場合は、効果がなかったり悪化するケースがあるので、わからない場合や痛みが悪化する場合は無理に行わないようにしましょう。
今回のTさんは2回で捻挫後から起きた正座の痛みを改善することができましたが、他のケースでも筋膜に対する施術によって、1〜3回の施術で改善できるケースが多いです。
※当店では効果的に痛みを改善出来るよう、あなたの痛みに効くおすすめの筋膜リリース動画をLINEから無料でお伝えしています。
捻挫後から正座で痛みがあるあなたへ
捻挫後から正座ができなかったり痛みでお困りのあなたへ、
捻挫の痛みに対しては筋膜の施術は本当に有効な事が多いです。
実際に、捻挫関係で当院に来られる人の多くが1〜3回以内の施術で改善しています。
ですので、あなたの捻挫の痛みも3回以内で改善できる可能性が高いです。
ぜひ1度筋膜調整を受けに来てください。
他にも気になる事があれば、気軽にお問い合わせしていただければと思います。
投稿者プロフィール
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理学療法士の国家資格を取得後、都内のスポーツ整形外科クリニックで医師と連携しつつプロスポーツ選手や箱根駅伝選手などを担当し、技術を磨いてきました。
その過程でイタリアの医師が考案した国際コースである『Fascial manipulation(筋膜マニピュレーション)』のコースを修了しています。
筋膜を通じて痛みに悩まされている人を救いたいです。