左腰の痛みの原因は?整形外科に行くべき?対処法・ストレッチを理学療法士が解説 !

左腰の痛み 原因
左腰の痛み 原因

この記事を監修している人:木城 拓也(理学療法士免許所有)

理学療法士の国家資格を取得後、都内のスポーツ整形外科クリニックで医師と連携しつつプロスポーツ選手や箱根駅伝選手などを担当し、技術を磨いてきました。その過程でイタリアの医師が考案した国際コースである『Fascial manipulation(筋膜マニピュレーション)』のコースを修了しています。筋膜を通じて痛みに悩まされている人を救いたいです。

木城先生

特に痛めた覚えもないのに、

なぜか、左の腰だけが痛い
右はなんともないのに、なぜ左だけ??

と左の腰だけに起こる謎の痛みに悩まされている人は、実は多いです。

左腰の痛みの原因で考えられるものは、

神経の問題
筋肉の問題
内臓の問題
筋膜の問題

の4つがあります。放っておくと危険なケースもあるので、適切に見極め、早めの対処が大切になります。

本記事では、理学療法士の目線から、原因の見分け方から、痛みの対処法についてわかりやすく解説していきます。

 

左腰が痛い原因4つ

左腰が痛い時に考えられる原因は以下の4つです。

神経の問題
筋肉の問題
内臓・婦人科系の問題
筋膜の問題

神経の問題

左腰の痛みの原因のひとつに、神経の圧迫が挙げられます。

これは、腰椎の骨や軟骨が変形し、神経根や脊髄を圧迫することで起こります。

代表的な疾患としては、坐骨神経痛、腰部脊柱管狭窄症、腰椎椎間板ヘルニアなどがあります。

神経の圧迫による左腰の痛みでは、腰だけでなく足先まで痛みやしびれが広がることがあります。

また、足の感覚障害や力が入りにくくなる筋力低下が現れることもあり、特に注意が必要です。

ヘルニアの痛みの原因や対処法、痛みを増悪させないための注意点なども、ぜひ確認してみてください。

筋肉の問題

筋肉の硬さも腰の痛みにつながる原因となります。

一時的な筋肉の負担で硬くなると、血流が低下し筋肉に十分な酸素や栄養素が供給されにくくなります。痛みを引き起こす物質が蓄積しやすくなった結果、腰の痛みにつながります。

長時間同じ姿勢をとる仕事や運動不足の方、またはストレスが多い方は特に筋肉が硬くなりやすいです。

しかし、注意したいのが、痛みが左側だけに集中している場合は、筋肉の問題だけでなく他の原因が関係している可能性が高いという点です。

筋肉の問題であれば一般的に左右対称に症状が現れる傾向があり、慢性的な重だるさや、腰が張ってコリのような違和感を感じるのが特徴です。

片側のみに強い痛みや症状が現れる場合は、神経根障害や椎間板の異常が原因となっていることが多く、整形外科での検査や評価が必要です。

症状が続く、痛みが強くなるという場合は、専門の医療機関で詳しく診てもらうことをおすすめします。

内臓・婦人科系の問題

左腰の痛みには内臓の問題が関与しているケースもあります。

特に胃や小腸、大腸など消化器系の内臓は左側に位置することが多いため、内臓が不調になると、それを包む筋膜が硬くなり、筋膜でつながる腹筋や背筋にも悪影響を及ぼします

実際に内臓は腹膜や筋膜という膜で覆われ、筋肉と密接につながっているため、過去や現在に内臓のトラブルがあった方は筋膜が硬化しやすく、それが左腰の痛みの原因となることがあります。

「内臓の問題では治らないのか?」という質問もよくありますが、多くの場合は適切な施術で筋膜の調整が可能で、改善が期待できます

ただし、痛みや違和感が長引く場合は、内科的な疾患が隠れている可能性もあるため、内科など医療機関での検査をおすすめします。

 

筋膜の問題

筋膜自体の問題も左腰の痛みの原因として考えられます。

筋膜は全身を網目状に覆う結合組織で、身体全体が一つの連続した膜としてつながっています。

そのため、過去に左半身で捻挫などの軽い怪我や骨折、手術、長期間の固定(ギプス・サポーター使用)を経験すると、その部分の筋膜が硬くなります

この硬さが年月を経て膝や腰など別の部位の筋膜まで影響を及ぼし、痛みを引き起こすことがあります。

この場合、痛みがある腰部だけをマッサージしても効果が出にくく、根本原因となっている箇所(例えば足首)の筋膜を緩めることが重要です。

筋膜が硬くなってしまう具体的な原因としては、

軽い怪我(捻挫など)
骨折、ヒビ
手術
固定(ギプスやサポーターなど)
使いすぎ
内科的な不調

などが挙げられます。

 

左腰の痛みの対処法

左の腰が痛い場合の対処法は、以下の4つです。

  • 安静にする
  • ストレッチを行う
  • 骨盤の歪みに注意した姿勢で過ごす
  • 整体など専門家に見てもらう

安静にする

左の腰が痛くて動けない場合には、まずは安静にすることが大切です。

激しい運動や持ち物による重圧が避けられるのはもちろん、可能ならばあまり長い時間立ち続けるのも避けましょう。

無理に動かすと、痛みを増幅させ、悪化する可能性があります。

また、座る位置や横になる姿勢も工夫しましょう。

痛い左側の腰に負担がかからないようにソファーやマットレスを使い、適切な姿勢でリラックスして過ごすことが大切です。

ただしこれらの対策で痛みが引かない場合、細胞組織や神経が損傷されている可能性もあります。

その際には必ず医療機関を受診し、適切な治療を受けることが大切です。

痛みは身体からのサインのため、無視せず必要な手段を講じて健康な身体を保ちましょう。

 

ストレッチを行う

左腰に痛みを感じた場合には、以下のストレッチも効果的です。

  1. 大臀筋だいでんきんのストレッチ
  2. 背骨のストレッチ
  3. 腸腰筋ちょうようきんのストレッチ
それぞれ解説します。

 

1.大臀筋だいでんきんのストレッチ

大臀筋だいでんきんのストレッチ方法は、以下のとおりです。

  1. 床に座り体操座りの姿勢になる
  2. 片方の足をもう片方の足の上に引っ掛けて乗せる
  3. 上半身を足に近づけて、15~30秒ほどキープする
  4. 逆足も同様に行う
  5. 1〜4を何回か繰り返す

 

2.背骨のストレッチ

キャットアンドカウといい、背骨の柔軟性を確保するためのストレッチです。

  1. 四つん這いになる
  2. 背中を猫のように丸めて、息を吐きながら天井へ突き出して5秒ほどキープ
  3. 背中に力を入れて、可能な限り反って5秒ほどキープ
  4. 2~3を5回ほど繰り返す

 

3.腸腰筋ちょうようきんのストレッチ

  1. 膝立ちになる
  2. 伸ばしたい方と逆の足を前に出す
  3. 膝を抑えて体重を前にかける
  4. 前側の足にしっかり体重をかかっていることを意識する
    ※後ろ側の足の膝が浮かないように注意する

 

骨盤の歪みに注意した姿勢で過ごす

骨盤が後ろに倒れたり、反対に前に剃り過ぎてしまったり、そんな骨盤が歪んだ姿勢は特に腰痛につながりやすいです

整った骨盤の位置から背筋を伸ばし、肩をひらいて頭頂部が上向きになるような状態が正しい姿勢です。

左腰に痛みを感じるときには、生活習慣や身体の癖が影響していることが多いため、常に姿勢を正すことを心がけましょう。

  1. 座っているときは足元の安定を確認し、しっかりと地面に足をつける。
  2. 次に背筋を伸ばすように心がけ、肩の力を抜いてリラックスする。
  3. 最後に骨盤を立て、上半身を垂直に保つように意識する。

また、立っているときも同様に足元からチェックし、骨盤と両足のバランスを見直しましょう。

このように、身体の左右のバランスを整えることで骨盤のゆがみを改善し、左腰の痛みを和らげることが期待できます。

 

整体など専門家にみてもらう

左腰の痛みがなかなか治らない場合は、一度整体などで専門家に見てもらうことも重要です。

特に左腰の痛みでは、筋膜の問題が強く関係することから筋膜整体など腰の痛みに特化した整体に行くのがおすすめです。

さらに、整体選びの際には施術者の資格(理学療法士などの国家資格など)があるかどうか、実績があるかどうか念頭に入れると、痛みの改善につながります。

専門の筋膜整体では、全身の状態をしっかりと分析した上で、痛みの原因を紐解き必要な施術を受けることができます。

今すぐ痛みをどうにかしたい人は、迷わず一度専門家に相談してみましょう。

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左腰の痛みを今すぐどうにかしたい人へ

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当院は、筋膜の施術に特化した整体で、スタッフ全員が体のプロである理学療法士の国家資格を取得しています。

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投稿者プロフィール

ナガシマカホ
ナガシマカホ
【青山筋膜整体 理学BODY WEB編集長】理学療法士歴10年以上 総合病院⇨介護・予防分野⇨様々な経験を経て独立。臨床で得た知識をもとに、書籍の執筆・WEB発信・セミナー講師など分野問わず活動中。

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