足底筋(腱)膜炎は、足の裏にある膜状の組織(足底腱膜)に炎症が起き、かかとや土踏まずに痛みが生じる状態です。
歩き始めや趣味のランニング、スポーツ時など、痛みや症状で困っている人が知っておくべきなのが「靴選び」の方法です。
靴は、あくまで症状を緩和するための「補助」的な役割です。
しかし、適切な靴を選ぶことで、歩行時の衝撃を吸収し、足部への負担や痛みの軽減が期待できます。
(※ただし、効果には個人差があります)
本記事では、体の専門家である理学療法士が、足底腱膜炎の方に本気でおすすめしたい靴10選と、その選び方の基準をわかりやすく解説します。
自分に合った靴選びで迷っている方は、ぜひ、一緒に選びましょう。
目次
足底腱膜炎の痛みを悪化させないスニーカー選び!3つの必須条件
足底筋膜炎の痛みと付き合っていく上で、日常的に履く靴の選択は非常に重要です。
足に合っていない靴を履き続けることは、痛みや症状を悪化させる原因となる可能性があります。
逆に足に合った適切な靴を選ぶことで、足裏への負担を減らし、痛みの軽減につながります。
ここでは、足底筋膜炎の方がスニーカーを選ぶ際に、最低限確認すべき3つの必須条件を解説します。
条件1:厚底でクッション性が高いもの(着地時の衝撃吸収)
足底筋膜炎の痛みは、歩行や走行時に足が地面に着地する際の衝撃によって増悪することがあります。
そのため、靴選びで最も重視したいのが、優れたクッション性です。
特に、ミッドソールと呼ばれる靴底の中間部分に厚みがあり、衝撃吸収性の高い素材が使われているスニーカーが適しています。
このような靴は、地面からの衝撃を効果的に和らげ、足底筋膜への直接的なダメージを軽減します。
単に柔らかいだけでなく、適度な反発性も備わっていると、足が沈み込みすぎずにスムーズな歩行をサポートしてくれます。
条件2:土踏まずのアーチを的確に支えるサポート機能があること
足裏の土踏まず部分にある「アーチ」は、着地時の衝撃を分散させるバネのような役割を担っています。
しかし、扁平足などでこのアーチ構造が崩れると、足底筋膜が過剰に引き伸ばされ、負担が増大してしまいます。
そのため、靴には土踏まずを内側から支えるアーチサポート機能が求められます。
靴自体の構造や、インソール(中敷き)によってアーチが適切に支えられると、足底筋膜の過度な伸長が抑えられ歩く際の負担が軽減されます。
自分の土踏まずの高さに合ったサポートが得られる靴を選ぶことが重要です。
条件3:かかとをしっかり固定し歩行を安定させるヒールカウンター
歩行時の足の安定性は、足裏への負担を考える上で非常に重要です。
特に、靴のかかと部分に内蔵されている「ヒールカウンター」という硬い芯の役割は軽視できません。
このヒールカウンターがしっかりしていると、着地時にかかとをぐらつかせず、安定した位置に保持してくれます。
かかとが不安定だと、足が内側に倒れ込む「過回内」などを引き起こし、足底筋膜にねじれのストレスを加えてしまうことがあります。
そのため、かかと周りをしっかりホールドし、歩行を安定させてくれるウォーキングシューズのような構造を持つスニーカーが、足底筋膜炎の方には適しています。
足底腱膜炎におすすめのスニーカー10選を徹底比較【男女別】
ここでは前述した「クッション性」「アーチサポート」「安定性」の3つの条件を満たし市場でも評価の高い人気のスニーカーをメンズ・レディース別に合計10モデル紹介します。
理学療法士の視点からそれぞれの靴がどのような特徴を持ちなぜ足底筋膜炎の症状緩和に役立つ可能性があるのかを解説します。
※ただし足の形は個人差が大きいため、必ず試着をすることをおすすめします。
【メンズ】足底腱膜炎におすすめのスニーカー5選
足底筋膜炎の痛みに悩む男性に向けて、人気のメーカーの中から、日常使い〜アクティブなシーンまで、おすすめのスニーカーを5つ厳選しました。
選定基準は、以下の3つです。
- 優れた衝撃吸収性
- 足のアーチを支えるサポート機能
- 歩行を安定させるかかとのホールド力
圧倒的なクッション性を誇る厚底モデルや、安定性に定評のあるランニングシューズ、ファッション性も兼ね備えた高機能な一足など、ライフスタイルに合わせて選べるラインナップとなっています。
通勤や長時間の立ち仕事、休日のウォーキングなどで足にかかる負担の軽減が期待できる一足をぜひ、一緒に選んでみましょう。
HOKA ONE ONE(ホカオネオネ)|BONDI 9
HOKAのラインナップの中でも、日常使い〜ランニングまで幅広く使いやすく、クッション性を重視したモデルが「BONDI9」です。
最大の特徴は、非常に厚いソールによる卓越した衝撃吸収性能です。この厚底が着地時の衝撃を大幅に緩和し、足底筋膜にかかる負担を軽減します。
また、ゆりかごのような形状のソールが、自然でスムーズな足の運びを促進し、歩行〜ランニング効率を高める効果も期待できます。
かかと部分の安定性も高く、長時間の立ち仕事やウォーキングでも疲れにくい設計となっています。
通常タイプから、幅広のタイプまでサイズ展開も豊富です。足を入れた瞬間にわかる柔らかな履き心地は、痛みを抱える足にとって心強い味方となるでしょう。
New Balance(ニューバランス)|Fresh Foam X880

FreshFoamX880は、ニューバランスの中でも特にクッション性と安定性のバランスに優れた定番モデルです。
ミッドソールに採用されているFreshFoamXは、柔らかく快適な履き心地を提供しながら、着地時の衝撃をしっかりと吸収します。
硬さの異なる素材を組み合わせることで、かかと部分の安定性も確保しており、歩行時の足のブレを抑制します。
特定の機能に特化しすぎず、バランスの取れた設計のため、日常履きからウォーキング、軽いジョギングまで幅広い用途に対応できる汎用性の高さが魅力です。
どのような靴を選べば良いか迷った際の、最初の選択肢としても適しています。
ASICS(アシックス)|GEL-KAYANO シリーズ

GEL-KAYANOシリーズは、アシックスが誇る安定性追求モデルの代表格です。
かかと部分に搭載された衝撃吸収材テクノロジーと、クッション性と反発性に優れたミッドソールが、快適な足運びをサポートします。
さらに最新版では、中足部をサポートする機能も加わり、フィット感と安定性がUPしています。
この靴の最大の特徴は、歩行時に足が内側に倒れ込みすぎるオーバープロネーションを抑制するサポート機能です。
この機能により、足のアライメントが整い、足底筋膜への不要なストレスを軽減する効果が期待できます。
足の運びが不安定な方や、長距離を歩く機会が多い方にとって、特に頼りになる一足と言えるでしょう。
New Balance(ニューバランス)|990v6

ニューバランスの技術を結集したフラッグシップモデル「990v6」は、最高レベルの履き心地とサポート性能を提供します。
クッション性と反発性を両立させた最新のミッドソール技術を搭載し、快適で安定した歩行を実現します。
足を包み込むようなフィット感と、しっかりとしたヒールカウンターがかかとを固定し、ブレのない歩きをサポートします。
上質な素材を使用しており、耐久性にも優れています。
価格は比較的高めですが、その分、機能性と所有満足度は非常に高いモデルです。
機能性を妥協したくない方や、ファッション性も重視する方におすすめの靴です。
OOFOS(ウーフォス)|OOmyシリーズ

リカバリーサンダルで知られるOOFOSが展開する「OOmyシリーズ」は、厚底タイプのリカバリーフットウェアです。
ブランド独自の特殊素材「OOfoam」は、一般的なシューズ素材と比較して着地時の衝撃吸収率が高く、足裏や関節への負担を大幅に軽減するよう設計されています。
また、人間工学に基づいて設計されたフットベッドが、土踏まずをしっかりとサポートし、足底筋膜にかかる圧力を分散させます。
なにより、このOOfoam™は洗濯機で洗うこともでき、いつでも清潔を保てるのも嬉しいポイントです。
運動後や長時間の立ち仕事の後など、疲労した足を回復させる目的での使用に適しており、室内履きとして活用するのも一つの方法です。
【レディース】足底腱膜炎におすすめのスニーカー5選
足の痛みを抱えながらも、仕事や家事でアクティブに動く必要がある女性のために、機能性とデザイン性を両立したスニーカーを5つ選びました。
レディースモデルは、女性の足の骨格や幅に合わせた設計がされていることが多く、より高いフィット感が期待できます。
今回紹介するのは、優れたクッション性で足を守るモデルや、様々なファッションに合わせやすいデザイン性の高いモデルなどです。
おしゃれも楽しみながら、痛みを気にせず過ごしたい、そんな人はぜひ参考にしてみてください。
HOKA ONE ONE(ホカオネオネ)|BONDI 9

メンズモデル同様、「BONDI9」は女性にとっても足底筋膜炎の強力な味方となります。
最新版でアップデートされた、非常に柔らかく厚いミッドソールが、歩行時の衝撃から足裏を優しく守ります。また、履き口も改良され、前シリーズよりフィット感がUPされています。
長時間の立ち仕事や、子供とのお出かけなどで歩き回ることが多い女性にとって、この卓越したクッション性は足の疲労を大きく軽減してくれる可能性があります。
また、豊富なカラーバリエーションが展開されており、機能性だけでなくファッションの一部としても楽しめる点が、多くの女性に支持されている理由の一つです。
レディースモデルとして、足幅の選択肢も用意されています。
New Balance(ニューバランス)|Fresh Foam X 880

メンズ同様、FreshFoamX880 は、優れたクッション性と安定感で、日々の様々なシーンを支えるレディースモデルです。
柔らかなFreshFoamXミッドソールが快適な履き心地を実現し、アスファルトからの衝撃を効果的に吸収します。
ウォーキングや買い物、軽い運動など、どんな場面でも安定した歩行をサポートしてくれるため、一足持っていると非常に重宝します。
派手すぎないブラックとホワイトのシンプルなデザインは、スポーツシーンだけでなく、日常のカジュアルスタイルまで幅広く合わせやすく、機能性とファッション性のバランスを求める女性に適しています。
ASICS(アシックス)|GT-2000 14

GT-200014は、安定性を重視するアシックスの中でも、特に多くのランナーやウォーカーから支持されているレディースモデルです。
この靴は、足が内側に倒れ込む動きを自然に抑制し、正しい足の運びをサポートする機能が特徴です。
足部が不安定な女性でもアライメントが安定し、足底筋膜への負担を軽減する効果が期待できます。
より機能性に優れた一足を求める方に、おすすめの一足です。
長時間のランニングや、これから運動を始めたいと考えている女性にとって、足をしっかりと守ってくれる信頼性の高い一足です。
New Balance(ニューバランス)|2002R

「2002R」は、元々高性能なランニングシューズとして開発された背景を持つ、ファッションスニーカーとして人気のモデルです。
衝撃吸収と反発性に優れたソールユニットを搭載しており、その機能性の高さから、足底筋膜炎に悩む方にも選択肢の一つとなり得ます。
デザイン性が非常に高く、現代のファッションシーンにもマッチするため、機能的な靴を履きたいけれど見た目にもこだわりたいという女性のニーズに応えます。
ウォーキングや長時間の使用においても、その快適な履き心地を実感できる可能性があります。
OOFOS(ウーフォス)|OOmyシリーズ

レディースモデルの「OOmyシリーズ」も、その優れた衝撃吸収性とアーチサポート機能で、痛みを抱える足を優しくケアします。
特殊素材「OOfoam」は、硬い床面からの衝撃を吸収し、足底筋膜への負担を和らげます。
特に、仕事で一日中立ちっぱなしだった後や、たくさん歩いた日の夜にこのシューズに履き替えることで、足の緊張をほぐし、リラックスさせる効果が期待できます。
定番のブラックやホワイト以外にも、柔らかな女性らしさのあるカラーバリエーションが豊富なのも嬉しいポイントです。
家事などで家の中を歩き回る時間が多い方には、室内専用のリカバリーシューズとして使用することも、症状緩和の一助となる可能性があります。
スニーカーと併用で効果アップ!足底腱膜炎の痛みを軽減する工夫
足底筋膜炎の症状を和らげるためには、適切なスニーカーを選ぶことが第一歩です。
しかし、靴だけに頼るのではなく、セルフケアを取り入れることも重要です。
ここでは、スニーカーと併用することで痛みの軽減効果を高めるための、インソールの活用、靴紐の結び方、簡単なストレッチの3つの方法を紹介します。
市販のインソールを活用してアーチサポートを強化する
多くのスニーカーには元々インソールが入っていますが、これをアーチサポート機能に特化した市販のインソールに交換することで、より自分の足に合ったサポートを得られる場合があります。
特に、土踏まずの落ち込みが大きい方(扁平足)は、インソールによる下からの支えが足底筋膜の負担軽減に直結します。
選ぶ際は、硬すぎて足裏に痛みが出たり、柔らかすぎてサポート性がなかったりしないよう、適度な硬さと弾力性を持つものを選びましょう。
ただし、合わないインソールはかえって症状を悪化させる可能性もあるため、痛みや違和感があれば使用を中止し、専門家への相談も検討してください。
靴紐を正しく結んでフィット感を高める
どれだけ高機能な靴を選んでも、靴紐が緩んだままではその性能を十分に発揮できません。
靴の中で足が前後左右に動いてしまうと、歩行が不安定になり、足裏に余計な摩擦やねじれのストレスがかかります。
靴を履く際は、まずかかとを靴のヒールカップにしっかりと合わせ、その状態を維持しながら、つま先側の穴から順番に紐を締めていくことが基本です。
足の甲を圧迫しすぎない程度にフィット感を高めることで、靴と足が一体化します。
これにより、靴が持つ本来の安定性やサポート機能が最大限に引き出され、足底部への負担軽減につながります。
自宅でできる簡単なストレッチを取り入れる
足底筋膜炎のケアにおいて、硬くなった足底筋膜や、それに関連するふくらはぎの筋肉(アキレス腱)を柔軟に保つことは非常に重要です。
靴による負担軽減と並行して、簡単なストレッチを習慣にしましょう。
椅子に座って足の指を手で持ち、ゆっくりと甲側に15〜20秒ほど反らせるストレッチや、床に座ってタオルの両端を持ち、足裏に引っ掛けて手前に引っ張るストレッチが効果的です。
また、壁を使ったアキレス腱伸ばしもふくらはぎの柔軟性向上に役立ちます。
特に痛みの出やすい起床時や運動後などに、無理のない範囲で継続して行うことが推奨されます。
足底腱膜炎のスニーカー選びに関するよくある質問
スニーカー選びに関するよくある質問をピックアップし、理学療法士の視点からQ&A形式で簡潔に解説します。
靴選びの参考にしてみてください。
Q1. ランニングシューズを普段履きとして使っても問題ありませんか?
問題ありません。むしろ、足底筋膜炎の方には推奨されることが多いです。
ランニングシューズは着地時の衝撃を吸収するクッション性や、走行を安定させる機能に優れています。
これらの機能は、日常の歩行においても足裏への負担を軽減するのに役立ちます。
特にクッション性の高いモデルや、安定性を重視したウォーキングシューズに近いタイプのものは普段履きに適しています。
Q2. サンダルやパンプス、革靴は避けるべきですか?
はい、症状が強い期間はできるだけ避けることが望ましいです。
サンダルやパンプス、革靴は、一般的にソールが薄くて硬く、衝撃吸収性やアーチサポート機能が乏しい傾向にあります。
そのため、地面からの衝撃が直接足裏に伝わりやすく、症状を悪化させる可能性があります。
特に、かかとを不安定にさせるヒールの高い靴や、足指を圧迫する先の細いパンプスは注意が必要です。
Q3. スニーカーの試し履きで確認すべきポイントは何ですか?
試し履きの際は、つま先に1cm程度の余裕(捨て寸)があるか、歩行時にかかとが浮かないか、土踏まずのアーチサポートが自然にフィットしているかの3点を確認しましょう。
また、足がむくみやすい夕方に、普段履いている靴下を持参して試すのが理想です。
必ず両足で履き、少し店内を歩いてみて、痛みや強い圧迫感がないかを確認することが重要です。
足底腱膜炎の痛みを【3回以内】に改善する整体
「靴選びを試しても、セルフケアを頑張っても、なかなか良くならない」
そんな時は、セルフケアの限界かもしれません。専門家に相談してみることも、一つの対応策となります。
私たちは、多くの整体が長期間の通院を前提としている中、専門的な筋膜の施術により、なるべく最短で痛みや不調の改善を目指しています。
実際に、数回の施術で足底腱膜炎の痛みが改善した方も多数いらっしゃいます。
足底筋膜炎に成り、整形外科とか色々回っても好転せず、数ヶ月苦しんだ挙げ句に、すがる思いでこちらに行きました。 3回で良くなる、と言うのは半信半疑でした。 1回目の施術後は、あんまり痛みに変わりはなく、やっぱり駄目かなと思いました。 しかし、2回目の施術後暫くして、足が楽に成ってきてるのが感じられました。 3回目が終了して暫くして、最初の痛みから8割痛みが取れて、日常生活がかなり普通に戻せたので、看板は本当だと実感しました。
他にも、当院の施術の特徴や3回以内で痛みの改善ができる秘訣は、
「下記の記事(↓)」でわかりやすく解説しています。
ぜひ、参考にしてみてください。
関連記事:事例多数!3回以内の改善にこだわる整体院『理学ボディ』とは?
足底腱膜炎におすすめのスニーカー【まとめ】
足底筋膜炎の痛みを軽減するためには、スニーカー選びは重要です。
選ぶ際の必須条件として、
①高いクッション性で衝撃を和らげること
②アーチサポート機能で土踏まずを支えること
③頑丈なヒールカウンターでかかとを安定させること
の3点が挙げられます。
本記事で紹介したスニーカーはこれらの条件を満たす一例ですが、最も大切なのはご自身の足の形や歩き方に合った一足を見つけることです。
痛みが長引く場合や、どの靴を選べば良いか分からない場合は、自己判断せず整形外科や理学療法士といった専門家に相談することも大切です。
そんなときはいつでも、私たちに相談してください。
(※足底腱膜炎の治し方をまとめたYouTubeチャンネルもぜひ合わせてご活用ください。)
投稿者プロフィール

- 【青山筋膜整体 理学BODY WEB編集長】理学療法士歴10年以上 総合病院⇨介護・予防分野⇨様々な経験を経て独立。臨床で得た知識をもとに、書籍の執筆・WEB発信・東京都の高齢福祉事業など分野問わず活動中。


木城先生

















